まとまった時間が出来たので、一気に製作。レイアウトはこんな感じ。秋月B基板は端面ギリギリまで有効に部品が置けるのが良い。XBee同士の電波をなるべく干渉しないようにアンテナを一番遠ざけて、真ん中に電池のスタイルにしてみた。ACアダプターも考えたが、今回は手軽に動かすという目標で割愛。
3時間位悩みながら組み立て終了。回路は
こちら。10uF電解コンデンサなど、図面に書いていない部品も搭載しているが、殆ど忠実に作成した。
裏面。電線を使わず、メッキ線だけで配線を施す。MIDI OUTのGND配線が抜けていたので、後ほど配線した。
配線チェックを行い、電源を入れる準備。搭載しているXBeeは、ループバックさせる為のテスト。
とりあえず、MIDI INから入ったMIDIデータがXBeeを介してMIDI OUTに出力されることを確認。
電流は、2.6V時350mA程度流れる。この電池は1900mAなので、単純に計算して5時間。
これだけ持てば2回分の充電池で一日使えるだろう。
さて、お次はXBeeの設定。今回新規に4つ購入した。値段も随分と安くなったものだ。
もう一台目は、XBeeを内側に一つずらす事で、更にすっきりした配線が出来た。中央にある2ヶ所の桃色の点線は、部品面上でジャンパーする。
こうして2つを使い、X-CTUで動作テスト。ここでトラブル発生!
なんと、前回通りの設定が出来ないのだ。
前回modemがXB24だったのが、今回はXB24-ZBと表示されている。always firmwareにチェックして、デフォルトを呼び出して書き込んだりリストアしてから、
こちらの情報を元に設定が出来た。
ペアにするには、PAN-ID(Personal Area Network)を同一にするが、function set を上のダイアログに従って設定し、お互いのIDを登録することで初めて通信が可能となる様だ。また、Versionも古いと応答しない。
同じ設定で無い所が肝となる。単純に双方向でシリアル通信をやりたいだけなのに、解決するまで1時間位は掛かった。もう少し分かりやすい説明は無いのだろうか。
テストは、X-CTUのターミナルでお互い文字を送受信出来るか確認するだけである。これで、うまくペアが出来たら、
ここで紹介したボーレート変更を行い、更にID違いのもう1ペアを作る。ATコマンドは、一定時間内に操作しないとタイムアウトするようだ。
ペアのXBeeモジュールはシールなどでグループ分けしておく。
さて、お次は、monotribeに内蔵する基板の作成。今回は秋月C基板を使用したが、出来れば2mmピッチで作るほうがスマートである。monotribeと同じPHコネクターにした。Lアングルは強引に広げれば、2.54mmの基板にも実装できる。
適当な配線であるが、この程度の配線で終わりである。
これをmonotribe内に固定することはスペースが相当厳しいので、厚手のプラスチック板で簡易ケースを作り、更に中で動かないようにするために、隙間テープを利用。
下は電池ボックスとスピーカがある。高さもスレスレ。
蓋の閉まる場所を見つけて、基板を固定。なんとか入れる事ができた。
さて、早速MIDIの同時入出力テスト。結果は成功だ。特に干渉して動作に不具合が出るといったことは無かった。電波は底部がプラスチックなお陰で、室内では2~3m離れても使用出来た。
注意として、シーケンサーソフトでMIDI thruがオンになってしまうと、音データーがループし、monotribeやシーケンサーがハングアップするので注意する必要がある。
さて、これをケースに入れたら完成だ。まずはmonotribeの無線MIDI化完結としよう。MIDI用のDINコネクター穴を空けないでMIDIが使用出来るのは便利である。
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