悲しゅうてやがてうれしき(ホタテだよーん♪)
この時期にうれしくて、でもちょっと困るいただきものといえば、
ホタテ。
北海道の食べ物といえば、カニとかウニとかイクラとかボタンエビとかいろいろあるけれど、
個人的にはやはりホタテがいちばん、と思う。
(全然関係ないが、以前、北海道の人に
「本州の回転寿司のイクラはたいてい偽物だし、、」と言ったら、
「えっ、イクラの偽物って何?」と聞かれた^^;)
で、ホタテですよ。
どーん(うわ、ボケた)
これですよ。
刺身やバター焼きで食べるにはもちろん殻から身をはずさなくてはならない。
少し口を開けているのを選んで、慎重に細身の包丁を殻にあてる。
敵もまだ生きているわけだから、ぐずぐずしていると危ない。
パクンとやられる。以前、
「ゆっくりだから大丈夫」
と言われたけれど、これがゆっくりか??
えーん指を喰われそう!
ああしかしこれを通り抜ければ!
完了! いやまだ身をはずしたおいしそうなとこがないけど^^;
身がぷりぷりしてあまーい♪
刺身もよいけどバター焼きがけっこう味が出ておいしいと思う。
さてホタテ。帆立という名の由来として、江戸時代に編まれた
『和漢三才図会』には
「口を開いて一の殻は舟のごとく、
一の殻は帆のごとくにし、風にのって走る」という記述があるという。
この記述に魅せられた航空力学の専門家・東昭東大名誉教授が、
その真偽を追いかけた番組を以前見たことがある(NHKだったと思うけど)。
東教授は、航空機などの航空力学の専門家というだけでなく、
生物の航空力学をも研究している方だ。
それも鳥や昆虫だけでなく、糸を利用するクモの飛翔や、植物のツクバネやタンポポ、
さらにはトビウオやイカ(!)まで。
ホタテは海中では、貝柱の力を使って殻を開閉し(あのパクリをくり返し)、推進するという。
だが、海中を泳ぐからといって、海上に浮かないと決めるわけにはいかない。
東教授はたしか模型により、
ホタテは海上での移動も力学的には可能だということを示してみせた。
奥尻島の地震の直後、ホタテは奥尻のまわりから姿を消し、
対岸の寿都だか瀬棚の方面に移住したという。
こうした緊急避難はもしかすると、海上での移動によるものではないかと彼は考えた。
しかし結局、番組中では東教授は“殻を立てて海上を走るホタテ”の真偽を
確かめることはできなかった。
というより、いまのところ信頼できる目撃情報はないらしい。
それでも、月夜に無数の帆立貝がいっせいに海面を渡っていく光景は、
幻想的で、どこか滑稽で、心惹かれるものがある。
何より、「そんなことありえない」と簡単に片づけない東教授の自然界に対する姿勢が
私は好きなんである。
ホタテ。
北海道の食べ物といえば、カニとかウニとかイクラとかボタンエビとかいろいろあるけれど、
個人的にはやはりホタテがいちばん、と思う。
(全然関係ないが、以前、北海道の人に
「本州の回転寿司のイクラはたいてい偽物だし、、」と言ったら、
「えっ、イクラの偽物って何?」と聞かれた^^;)
で、ホタテですよ。
どーん(うわ、ボケた)
これですよ。
刺身やバター焼きで食べるにはもちろん殻から身をはずさなくてはならない。
少し口を開けているのを選んで、慎重に細身の包丁を殻にあてる。
敵もまだ生きているわけだから、ぐずぐずしていると危ない。
パクンとやられる。以前、
「ゆっくりだから大丈夫」
と言われたけれど、これがゆっくりか??
えーん指を喰われそう!
ああしかしこれを通り抜ければ!
完了! いやまだ身をはずしたおいしそうなとこがないけど^^;
身がぷりぷりしてあまーい♪
刺身もよいけどバター焼きがけっこう味が出ておいしいと思う。
さてホタテ。帆立という名の由来として、江戸時代に編まれた
『和漢三才図会』には
「口を開いて一の殻は舟のごとく、
一の殻は帆のごとくにし、風にのって走る」という記述があるという。
この記述に魅せられた航空力学の専門家・東昭東大名誉教授が、
その真偽を追いかけた番組を以前見たことがある(NHKだったと思うけど)。
東教授は、航空機などの航空力学の専門家というだけでなく、
生物の航空力学をも研究している方だ。
それも鳥や昆虫だけでなく、糸を利用するクモの飛翔や、植物のツクバネやタンポポ、
さらにはトビウオやイカ(!)まで。
ホタテは海中では、貝柱の力を使って殻を開閉し(あのパクリをくり返し)、推進するという。
だが、海中を泳ぐからといって、海上に浮かないと決めるわけにはいかない。
東教授はたしか模型により、
ホタテは海上での移動も力学的には可能だということを示してみせた。
奥尻島の地震の直後、ホタテは奥尻のまわりから姿を消し、
対岸の寿都だか瀬棚の方面に移住したという。
こうした緊急避難はもしかすると、海上での移動によるものではないかと彼は考えた。
しかし結局、番組中では東教授は“殻を立てて海上を走るホタテ”の真偽を
確かめることはできなかった。
というより、いまのところ信頼できる目撃情報はないらしい。
それでも、月夜に無数の帆立貝がいっせいに海面を渡っていく光景は、
幻想的で、どこか滑稽で、心惹かれるものがある。
何より、「そんなことありえない」と簡単に片づけない東教授の自然界に対する姿勢が
私は好きなんである。
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ホタテの帆走
真偽を実証的に確かめようとした学者がいたとは知りませんでした.「あり得ない」って決めつけないのは,いいことですよね.