さてさて、alumini君に感じる「違和感」の正体を探るべく、LAMYのBP(一部)を集結させて、とっかえひっかえ使ってみました。
この「違和感」は、他のBPを使った直後にalumini君を使うと、いささか強く感じるようです。はじめのうちは、単にバランスの問題では…と思ったのですが、いろいろ考えているうちに、面白い結論に達しました(^-^)。

私は、紙に文字を書く場合、その文字の「線」が描かれてゆくさまを、どうしても目で追ってしまいます。もちろん、ペンと紙との関係を真横から見る…という、無理な体勢をとるわけではなく、背筋を伸ばした状態で、ペンのお尻からペン越しに、「紙にペンが当たっているポイント」を見ながら、文字を書いています。
aluminiの違和感…この謎を解く鍵は、この「着座して筆記する際の目線と視界」にあったのです。
この「違和感」は、他のBPを使った直後にalumini君を使うと、いささか強く感じるようです。はじめのうちは、単にバランスの問題では…と思ったのですが、いろいろ考えているうちに、面白い結論に達しました(^-^)。

私は、紙に文字を書く場合、その文字の「線」が描かれてゆくさまを、どうしても目で追ってしまいます。もちろん、ペンと紙との関係を真横から見る…という、無理な体勢をとるわけではなく、背筋を伸ばした状態で、ペンのお尻からペン越しに、「紙にペンが当たっているポイント」を見ながら、文字を書いています。
aluminiの違和感…この謎を解く鍵は、この「着座して筆記する際の目線と視界」にあったのです。
aluminiの首軸を拡大した写真に、数本の線と矢印を書き込んでみました。
aluminiの特徴的な首軸は、曲面とスリーブ(パイプ)で構成されています。スリーブは、リフィルの先端の「ブレ防止」に一役買っているようですが、このスリーブがあるために、曲面部分の接線延長線上には、ペン先…「紙との接点」が存在せず、若干遠い位置となっています。
筆記状態において、斜め後方からaluminiのペン先を見た場合、視界には、紙、文字、ペン先、首軸などが映ります。このとき、紙との接点部分を見ているようで、同時に、面積が大きい首軸の、「傾斜」も見ていることになります。ここで、無意識のうちに「首軸の傾斜の延長線上にペン先がある」つもりで、文字を書いているために、「期待している紙との接点」と「実際に紙と接しているペン先」の位置のズレが、違和感を生み出す主な原因となっています。

図示のために、二次元平面上で線を引きましたが、実際には、「三次元的なポイントのズレ」が生じています。すなわち、どの角度からペン先を見た場合であっても、無意識の接線延長…仮に「仮想首軸」と呼ぶことにします…による「期待されるペン先位置」と、実態との異なりが生じます。
従って、aluminiのように首軸が曲面形状で、かつ、スリーブ部が長いペンは、aluminiと同様、「違和感」を感じやすい…と考えられます。
最後に、他のペンではどうか…二つの例を紹介します。
手持ちのペンは、だいたい似たり寄ったりでしたので、それらのうち、LAMY2000の4色ペンとTipo-PLの首軸を拡大してみました。

一般的なペンは、このように、首軸の曲面接線の延長線上にペン先が来るように出来ています。Tipoはこの点で非常にバランスが良く、「仮想首軸」先端と、実際の先端がぴったり合致しています。Tipoが書き易いと感じるのは、M66リフィルの良さに加えて、こういった要素もあるのではないでしょうか。
※ なお、本リポートは私の主観に基づいたもので、感覚の個人差や好みによって、いろいろな意見があると思います。本稿は、そのうちの「ひとつ」ということで。(^-^)
aluminiの特徴的な首軸は、曲面とスリーブ(パイプ)で構成されています。スリーブは、リフィルの先端の「ブレ防止」に一役買っているようですが、このスリーブがあるために、曲面部分の接線延長線上には、ペン先…「紙との接点」が存在せず、若干遠い位置となっています。
筆記状態において、斜め後方からaluminiのペン先を見た場合、視界には、紙、文字、ペン先、首軸などが映ります。このとき、紙との接点部分を見ているようで、同時に、面積が大きい首軸の、「傾斜」も見ていることになります。ここで、無意識のうちに「首軸の傾斜の延長線上にペン先がある」つもりで、文字を書いているために、「期待している紙との接点」と「実際に紙と接しているペン先」の位置のズレが、違和感を生み出す主な原因となっています。

図示のために、二次元平面上で線を引きましたが、実際には、「三次元的なポイントのズレ」が生じています。すなわち、どの角度からペン先を見た場合であっても、無意識の接線延長…仮に「仮想首軸」と呼ぶことにします…による「期待されるペン先位置」と、実態との異なりが生じます。
従って、aluminiのように首軸が曲面形状で、かつ、スリーブ部が長いペンは、aluminiと同様、「違和感」を感じやすい…と考えられます。
最後に、他のペンではどうか…二つの例を紹介します。
手持ちのペンは、だいたい似たり寄ったりでしたので、それらのうち、LAMY2000の4色ペンとTipo-PLの首軸を拡大してみました。

一般的なペンは、このように、首軸の曲面接線の延長線上にペン先が来るように出来ています。Tipoはこの点で非常にバランスが良く、「仮想首軸」先端と、実際の先端がぴったり合致しています。Tipoが書き易いと感じるのは、M66リフィルの良さに加えて、こういった要素もあるのではないでしょうか。
※ なお、本リポートは私の主観に基づいたもので、感覚の個人差や好みによって、いろいろな意見があると思います。本稿は、そのうちの「ひとつ」ということで。(^-^)
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ひゃあ
人間の目は、自分では意識しないものまで追っているんですね。
Agendaが全くぴんと来なかった理由が判りました。
いやはや
最近はPowerpointを使ったプレゼンに慣れすぎて、文章で書くとぐだぐだになりがちなので、ちゃんと文章になっているかどうか不安だったのですが、一安心です。
>自分では意識しない…
そうですね。視界のすべてが情報として意識に作用しているからこそ、「なーんか変」とう感覚が生まれるんじゃないかなーと思っています。(^^;)
あらまぁ
先端の見えてる部分がけっこう長い
ニードルポイントのペンはどうなんでしょう??
picoはどうなんでしょう?
それでは失礼します!!(逃
はじめは
柊さん:
ニードルポイントは、径の異なるパイプで段差状に「胴軸~首軸~ペン先」が構成されている場合(OHTOのColor hexなど)は、そんなに違和感がありません。無印のアルミ丸軸のニードルポイントは、エントリで紹介した、「首軸周辺の曲面接線とペン先の交点が交わるタイプ」でした。(^-^)
awlさん:
えっへん!お答えしましょう(←すぐ乗る(^^;))
ぎゃーーーーっ
picoのM22が液漏れしてました(T-T)
しくしく
もとい、正直言いますと、picoについてはaluminiほどの違和感を感じなんいですよ…これがまた(^^;)
「仮想首軸理論」でいけば、aluminiよりも「半円に近い首軸」から、パイプ状のペン先が飛び出る仕組みなので、当然のことながら、さらに強烈な違和感を感じるはずなのですが、それがあまり感じられません。
よくよくペン先を見てみると、半円とはいえ、円の外側1/3は直線的に削り取られており、黒のスリーブ(段差あり)からペン先にかけて、「階段状」に少しずつ細くなってきています。ペン先もリフィルの直線部分がしっかりと出てきており、これでは先に述べたニードルポイントの段差の仕組みの、「径の変移を極端にデフォルメした形」と捉えることが出来るため、違和感が少ないのではないかと思います。
こちらのほうは、少し特殊な例なので「特殊仮想首軸理論」、先のものを「一般仮想首軸理論」と名づけることに…(^^;)
あ、ちなみにこの「一般…」理論で、無印の選べるリフィルのポリカーボネート軸が、微妙な違和感を感じる事の説明がつきますね。(←『ね』って…誰に?(^^;))
あらら
綿棒か何かで、きれいに取れそうですか?
リフィル
内側もねばねばだったのですが、綿棒でクリーニング完了。取り出したリフィルは、穴に「軸を折った綿棒」をつっこんどいたので、デスクペンとして工夫して使いきろう…なんて貧乏性な事を考えてます(^^;)
やまかつプロフェッサー!
感覚的なことでしか述べられない自分にとって、
ここまで明快に切り込んだレビューはもうウットリものです!
って、私にウットリされても困りますよね(笑)
aluminiは所持していないのですが、
先端部数ミリの違和感の感覚は非常に良く理解できました!
ウットリ…
だから困るって(笑)
一回ズボンと一緒に選択してしまい中身バクハツさせた
ことを思い出しました。^^;
picoの場合は、どちらかというとニードルポイント寄りと
解釈すればいいんですね。
すっきり解決!ありがとうございました。
やまかつせんせーすごい!
うっとりハチベエ
さて、この違和感の正体はなんでしょうか。(←調子に乗って鋭く切り込もうとしているらしい(^^;))
U凪さん:
調子良く書いてみたものの、結構隙だらけの理論なのでウットリされると申し訳ないッス。
>ウットリ…
職場の女性に「仮想首軸理論」でアプローチしてみようかしらん(←多分駄目(^^;))
awlさん:
>すっきり解決!
今のところは、無理やり「ニヤリーイーコール」にしちゃってますけれど、力の集中点のズレ、仮想首軸理論、そして第三の要素がありそうな気配です。さぁ!一緒にペンの先端を眺めよ~ではあ~りませんか!(←どんな誘いだ(^^;))
あぁっ!
「送信」ボタン押したつもりだったのに、酔っ払ってて押してなかったのかなぁ(^_^;)
ということで再度。
なるほどっ!!(@_@;)\☆(--;)反応が遅いよ
ひっじょーにわかりやすい説明と図解。せんせぇ、ありがとうございました♪
てことは、この違和感はこの首軸と筆記面が合っていないせいで、変な角度で書いてるから感じてるのかもしれませんね。
僕はシャープペンシルだから、ニードルポイント並に芯を伸ばして書けばこの違和感は無いのかなぁ(^_^;)
あらまぁ
遅くなりました(_0_)
>ニードルポイント並みに新を伸ばして…
…折れます(T-T)
このせんべえさんの一言で、気がついたので試してみました。
(1)Aluminiをノックして、押しっぱなしにすると、とっても長くリフィル先端が出ますよね。
(2)力を抜くと、リフィル先端が少し戻って、筆記位置にロックされます。
(3)なので、力を抜かずに、めいっぱいノックした状態でテープなんかで固定しますと、やったら先っぽの長いボールペンの出来上がり。
(4)この状態で書いてみます。
…するとですねぇ…違和感が少なく感じるんですヨ。不思議なことに。
まぁ、最近ずっと弄繰り回していたので、慣れてしまっただけなのかもしれませんが(^^;)