雑草の言葉

鎮守の森2~手水~

2009/10/29
森林木のある風景 40
 神社の周りには神が降臨すると言われる御神木のある鎮守の森が必要ですが、鎮守の森だけではなく、清水もあるべきですね。
 神社の参道のわきなどにある、柄杓が備えて、水が出て溜めてある施設は、手水舎[てみずしゃ、ちょうずや]と言うとの事です。参拝者が拝礼の前に手や口をすすいで身を清めるところだそうです。子供の頃は何も考えず、単なる水飲み場だと思っていたのですが、宗教的な意味もある施設なのですね。手水の起源は、かつては聖域を訪れる際に周囲に流れる河川の水や湧水で身を清めた事に由来するそうです。しかし、川の水が汚染され、清流や湧水が確保出来なくなったために、それらに代わる施設として境内に御手洗場を設けるようになったのが起こりと言われているそうです。
 最近の神社は・・特に神主が常時滞在していない無人の神社は・・手水舎の水が枯れている場所も多く、ちょっと寂しい感じがいたします。
神社の境内に手水舎があるのは、それはそれで趣があっていいですが、やはり古来のきれいな川や湧水があれば、もっと趣深いですね。そのような場所もまだ各地に残っているようです。そして、ここ、会津の地にも無人の神社で、清水が湧き出ている神社があります。

この場所は、12年ほど前に、もともと清水が湧き出る場所を探していたところ紹介された場所です。(当時は北会津村、現在は会津若松市に合併されました・・)神社の横に伏流水が湧きだす清水です。イトヨもいて、なかなか趣のある清水です。
教えてもらってからは、時々訪れて、お参りをした後、柄杓で一杯水を汲んで飲んでいました。
久しぶりにここを訪れたら、鎮守の森が以前より削られたようです。林自体もう少し広がりがあったような記憶です。清水が溜まっている泉も金網の柵で囲われていました。・・・子供が落ちると危険・・・と言う意味もあるかも知れませんが、金網で囲むのは趣も無くなるし考えものです。・・鎮守の森が削られて行くのは悲しい事です。

さて、この鎮守の森には、普通の(大きな)石の鳥居をくぐって、神社があるほか、横に木で出来た小さな赤い鳥居があって、お稲荷さんが祀ってあります。・・・これも普通に見かける光景でしょう。そして、もう一つ・・・観音堂もあります。・・・そう、神仏混淆[しんぶつこんこう=神仏習合]で神社と寺が一緒に祭られていたのが、明治時代の神仏分離で、同じ敷地内で二つの建物に分けられたのかも知れません。・・・変遷の歴史を調べるのも面白いですね。

 観音堂は、会津三十三観音の一つで、観音巡りも為されているようです。・・・殆ど見かけませんが・・・


田村山1

  ↑↓田んぼの向こうに鎮守の森が見えます。

田村山2

  ↑田んぼをはさんで県道に面しているほうは、
     神社の裏側で、清水が流れ出る泉があります。

  ↓上の写真の後ろ側の神社、観音堂の入り口
    正面の鳥居の向こうが、住吉神社
    右手のお堂が観音堂の養泉寺

田村山3

    

田村山4

  ↑↓正面は住吉神社・・・(初めて名前を知りました・。)

田村山8;住吉神社

  ↓定番の二匹の狛犬迎えてくれます。  

田村山9;住吉神社

  ↓住吉神社の裏手
    囲われている社・・・貴重な建造物か?

田村山15;住吉神社後ろ



田村山5

  ↑↓住吉神社の左手(南側)には
   小さな赤い鳥居の先に稲荷神社がある。

田村山7:稲荷神社



田村山6

  ↑↓住吉神社の右手(北側)には
    観音堂、養泉寺がある。
      (こちらの名前も初めて知りました。)

田村山10;養泉寺



田村山11;養泉寺

  平地にあるのにどうして『・・・山』って言うのでしょうね?
   ・・・今度調べてみたいですね。
    ・・・誰かおわかりでないでしょうか?

田村山12;養泉寺



田村山13;公園の置物

  ↑12年以上前から目を赤く塗られた動物の置物
    (・・ちょっと不気味・だけど、魑魅魍魎とした雰囲気を醸し出している。)
  ↓滑り台・・・枯葉も滑り落ちて、下の部分に溜まっている。
    ※神社は地元の子供の遊び場も兼ねる事多いですね。
   

田村山14;滑り台



田村山16;景勝清水の由来

  ↓神社の裏手に湧き出る清水

田村山17;景勝清水1



田村山18;景勝清水2



田村山19;景勝清水3

  ↑↓清水は、柄杓で汲んで、一杯だけ飲むのがいい・・

田村山20;景勝清水4



田村山21;景勝清水5

  ↑↓沢山湧いてくる清水が流れ出しているごく短い沢。
      ・・・この沢は、ほんの数mで沼に通じている。
    ↓沢の中でも水が湧いている。

田村山24;景勝清水8



田村山22;景勝清水6



田村山23;景勝清水7

  泉から沢に流れ出した清水は、沼に溜まる。
    ・・・トゲチョ(・・イトヨの会津の方言)も住んでいる筈・・
  
田村山25;景勝清水9



田村山26;景勝清水10

  さらに沼の水が、用水路に流れ出していく・・・
   結構な水量・・・沼の中でも水が湧いているのだろう。

田村山27;景勝清水11



田村山28;御神木1

  ↑↓神社の入り口右手の稲荷神社の手前にある大木
     ・・・ここの鎮守の森で一番大きな御神木

田村山29;御神木2



田村山30;御神木3



田村山31;御神木4

  黒っぽくシルエットに見えるのは、
     鎮守の森から外を撮っているから・・

田村山32;御神木5


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Comments 40

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上々

鎮守の森

かなり昔になりますが、某大学教授の講演で鎮守の森だけが元来の植生を残しているだけで、他の田畑・山林などすべてが人の手が加えられているものだと聞かされました。
今住んでいる石川県の気多大社の森も全く手つかずの原生林ですが、その樹木の種類は意外に広葉樹が多いことがわかります。
日本の南は本当に照葉樹林帯なんだなと思わせられます。

2009/10/29 (Thu) 08:33

雑草Z

>鎮守の森だけが元来の植生を残している

    上々さん


 う~ん、なるほど、山奥は別として、人里では、元来の植生を残しているのは鎮守の森の一部だけかも知れませんね。

>気多大社の森も全く手つかずの原生林

それは凄いですね。ネットで調べてみたら、気多大社って随分大きな神社のようですね。そしてその鎮守の森は「入らずの森」と呼ばれているとの事ですね。
「古くから神域として信仰の対象となり、住民の出入りが禁じられてきました。」
とあります。いいですね。訪れてみたいです。・・・そう言えば私は石川県は訪れた事がありません。能登半島とか素敵ですね。

 今回記事にした鎮守の森は、本当に小じんまりした集落の鎮守の森です。それはそれで趣がありますが、原生林とは言い難いでしょうね。・・いつか会津地方の大きな鎮守の森も取材して記事にしたいです。


>その樹木の種類は意外に広葉樹が多い

 手つかずの原生林・・とまではいかなくても天然林は東北地方でも、広葉樹が圧倒的に多いですね。
やはり人工林と言えば杉などの針葉樹を想起しますね。
広葉樹を切って杉を植えた日本の林業の政策は失敗ですね。
この時期、紅葉した広葉樹に混ざって植樹された杉の木の多いところは興ざめです。

 ところで、日本に山奥・・なんてあんまりありませんが、確かに私の住む会津地方にもブナの天然林なども残っています・・ブナの天然林として残っている森の中で世界最大と言われています。

上々さんは、石川県の方だったのですね。再度のコメント有難う御座います。非常に参考になったコメントでした。これからも宜しくお願い致します。

2009/10/29 (Thu) 21:43

上々

神社の森

石川県には仕事の関係で今年から来ているだけです。
家は九州にあります。
鎮守の森は確かに原生林とは言えず、特に人が出入りすれば下生えは大きく影響を受けますので、違っては来ますが、樹木種はそのままかも知れないと思います。
気多大社の入らずの森は外から見ただけですが、確かに大木もあり、下生えも色々な植物があるようで、植物に興味のある人にとっては面白そうな様子でした。
私はどちらかと言うとキノコ(真菌類)が興味対象なんですが、それも各種ありそうでした。でも入れないのが入らずの森なんですね。
東北地方のブナ林というのは実際に見たことはないのですが、きれいなものなんでしょうか。一度拝見したいものです。

2009/10/30 (Fri) 08:26

でなしNo.146

山号といいまして…

お寺に「~山」とある場合、そのほとんどが山号と呼ばれるものです。
(普通に山の名前を取っている場合もあります)

起源やら、意味などはあまりよくわかりませんが、意外と街中のお寺にも山号を持つお寺は多いようです。

ところで今回の記事は、画像が多くて、非常に興味深かったです^^

なぜか、古い動物の置物に妙にひきつけられました。
とってもいい味出てますね!

2009/10/30 (Fri) 23:32

Anthony

うちの近所には住吉神社の総社である「住吉大社」があります。

で、最近、知ったのですが、短い期間ですが、ここに都が置かれていたそうです。

2009/10/30 (Fri) 23:37

雑草Z

Re:神社の森

    上々さん



 開発のときに、配慮されて残される鎮守の森ですが、周りが伐採されて、小さくされてしまったところも沢山ありますね。御神木となる大木だけ残して切られてしまった鎮守の森もありますね。御神木さえ邪魔だから切る・・・とか云う話もよく耳にしますが、実際開発なんてもう必要ないですね。 開発=破壊 

>私はどちらかと言うとキノコ(真菌類)が興味対象なんですが、

そうですか。観察の対象としてですか?食の対象としてですか?
 私は食の対象としてはワラビなどは採りますが、キノコは種類が多く、毒かどうかの区別がつかなくて自分では取りません。観察が対象なら、真菌類と言うとカビや酵母菌なども興味の対象でしょうか?


>東北地方のブナ林というのは実際に見たことはないのですが

 東北のブナの森は、青森県と秋田県境付近にまたがる白神山地が世界遺産として有名ですが、会津のブナの森も見事です。会津のほうが総量としては多いようです。
 会津のブナの森も記事としてアップしたいと思いました。(冬になる前に写真を撮って来ようかと思います。)



 九州の方なら、石川県は雪が多くて寒く感じますよね?・・暖かい九州より暮らしにくいと感じますか?

2009/10/31 (Sat) 09:49

雑草Z

『山号』・・と言うのですね。

    でなしNo.146さん

 確かに神社ではなくて、お寺、観音堂のほうの名前が「田村山」でしょう。昔は山に作ったからでしょうか?・・・その山の名前、例えば「田村山」はどこから付けるのでしょうね?・・・興味あります。

>なぜか、古い動物の置物に妙にひきつけられました。 とってもいい味出てますね!

はじめてここを訪れた12年くらい前に、この、目などに血のように赤いペンキを塗られた動物の置物を見た時は、しょうもない悪戯をする輩もいるものだと思いましたが、・・漠然と中学生くらいかなと思いました・・・年季が入るとこれはこれでちょっと不気味な趣があって悪くないかと感じます。・・・訪れる度に確認します(笑)・・・このお寺の公園には滑り台の他に、定番の寂しいブランコもありますが、こっちの置物に気を取られてブランコの写真は撮り忘れました(笑)
 神社やお寺の寂しい(不気味な)公園もいい味出していますね。鎮守の森には邪魔・・・とも言い切れないかと感じます。これからは、鎮守の森に公園があったらそこの寂しいうらびれた遊具もアップしようと思います。・・・他に定番はシーソーですかね?(笑)

2009/10/31 (Sat) 10:06

雑草Z

「住吉神社」と言う名前

    Anthonyさん

 神社の名前ってその土地土地の固有名詞ではなくて、祀ってある神などの名前だったんですね。

稲荷神社は当然お稲荷さんを祀ってあると思っていましたが
諏訪神社、八幡神社、愛宕神社、熊野神社・・・どれも全国に沢山ありますね。


「住吉神社」をネットで引いたら
「全国に約600ある」
と書かれていました。随分沢山ありますね。その総本山が「住吉大社」ですね。大阪の街中にあるようですが、鎮守の森には天然林で、生態系が豊かなのでしょうか?

PS
「鎮守の森」シリーズは、Anthonyさんのコメント(南方熊楠の事などもコメントされていました)から名付けました。

2009/10/31 (Sat) 10:36

Anthony

鎮守の森は空襲で焼けたので、鎮守の林程度ですが、天皇家に献上する米を作る田とか畑があります。

2009/11/01 (Sun) 23:25

雑草Z

大阪は空襲がありましたね。

    Anthonyさん

 空襲で焼けたのは残念ですね。天然林は半世紀ぐらいでは復活は無理なのでしょうか?・・

>天皇家に献上する米を作る田とか畑

は無農薬有機栽培なのでしょうかね?

2009/11/01 (Sun) 23:53

上々

会津ブナ林

ブナ林の写真、期待しております。

キノコより先にカビ類を仕事で扱っていた関係で、少しかじったことはあります。といっても実際に食べるわけではなく、採集したり培養したりといったものでした。
キノコは見える部分は子実体といってごく一部の植物でいえば花のようなものなのですが、茎や根に当たる菌糸の部分が地中や木材の中に広範囲に伸びています。
そこから子実体を伸ばす時は本当に一夜の内に出てきて生命力の強さに驚きます。

東北のブナ林帯もキノコの分布が非常に多いところです。うらやましい。

2009/11/02 (Mon) 09:01

雑草Z

石川県では初雪はまだですか?

    上々さん

 こちらでは今夜初雪が降りました。早くブナの森の写真を撮らないと山の紅葉も終わって広葉樹も葉を散らしてしまいますね。

>キノコは見える部分は子実体といってごく一部の植物でいえば花のようなものなのですが

そうなんですか?興味深いです。キノコは簡単に取れるので、あの子実体が本体の大部分のように感じますね。

>子実体を伸ばす時は本当に一夜の内に出てきて生命力の強さに驚きます。

キノコは一夜で大部分土の上に顔を出す・・・という事ですか?・・それは驚きです。

そう言えばキノコの季節ってやはり秋でしょうか?

2009/11/02 (Mon) 21:20

上々

キノコ

ちょっと話題がずれるようですが、キノコについて。

キノコの子実体(一般的に「キノコ」と認識されている部分)は、シイタケ栽培の原木をイメージしていただけると分かりやすいのですが、原木に菌糸が十分に回るまではキノコができませんが、菌糸が生育十分になってから次々と出てきます。
あの原木全体の中に菌糸が回っていると考えると、少し想像ができるかと思います。

キノコが子実体を形成するのにはスイッチがあり、多いのは低温のショックかと思います。すなわち、秋になり低温にさらされた時というのがスイッチになりやすいのですが、そればかりではなく、色々なスイッチがあるようです。
熱帯や亜熱帯の山林にも多くのキノコがありますが、あまり寒気の影響がないところでは全く別の季節に出てくるのではないかと思います。

2009/11/04 (Wed) 08:31

雑草Z

キノコも奥が深いですね。(・2つの意味で・・)

    上々さん

>原木に菌糸が十分に回るまではキノコができませんが、菌糸が生育十分になってから次々と出てきます。


そうなんですかあ・・?面白いですね。つまりキノコは十分に準備をして、体力を蓄えて満を持して子実体を出すのですね。だから子実体は一夜のうちにどっと出て来れるのですね!

>あの原木全体の中に菌糸が回っていると考えると、少し想像ができるかと

初めて知りました。菌糸は原木の表面付近にだけ生育するのではないのですね!?・・・原木が太くても菌糸は中まで張り巡らされるのでしょうか?

>キノコが子実体を形成するのにはスイッチがあり、多いのは低温のショック


これまた初耳です。紅葉も低温がスイッチですよね?

キノコに関する興味深いお話有難う御座います。・・・もっと色々とお聞きしたいと感じます。 

2009/11/04 (Wed) 21:01

BEM

上杉景勝の名前が出るなんて歴史がありますね〜。
そんなに歴史に詳しい訳ではありませんが、そんな昔からゆかりのあるものがまだ残っていて、こうして触れられるというのは本当に羨ましいと感じます。

どのくらい昔か分かりませんが、きっとその昔はお祭りなどが賑やかに行われていたのでしょうね。
もう一度この鎮守の森が人で賑わうようなことがあるといいなあと思いました。

2009/11/04 (Wed) 23:18

上々

調子に乗ってキノコの話

キノコにも、マツタケのような菌根菌、ナラタケのような木材腐朽菌、シイタケのような枯木に生える菌と色々あります。
菌根菌は良く知られている(かな?)ように生きた植物の根と共生している菌で、人工栽培が難しいものです。植物の根と絡み合って菌糸が伸び、子実体を伸ばします。
木材腐朽菌は生木に寄生して生木の組織内に菌糸を伸ばします。そのため木材病原菌と扱われてしまいます。
枯木に生えるキノコは枯木を分解し、養分にしますが、結果的には森林の中の掃除をすることになります。
木材は枯れても細菌だけではなかなか分解しませんので、キノコが分解をすることで還元されます。

このように、キノコをはじめとする真菌類が旺盛に生育する森林は新陳代謝も良く健康的と言えるかもしれません。

大きなキノコだけでなく、枯れ葉にちょこっと生えて分解してくれる小さなキノコも可愛いものです。

2009/11/05 (Thu) 08:32

雑草Z

全然知らない人でした。

    BEMさん

 立札を読んで写真に撮ってアップしましたが、私も歴史に疎いので

>上杉景勝

ってどんな人かも全く知りませんでした。
BEMさんのご指摘を受けてネットで調べてみたら、結構有名な人みたいですね。
景勝は、「けいしょう」じゃなくて「かげかつ」と呼ぶそうですね。何度か小説や映像作品にもなってるみたいで、今年も大河ドラマになってるようですね。

 この手の鎮守の森は、昔は地域の集落の集会所みたいな感じだったのでしょうかね。収穫祭やお正月とかお盆とかにも人が集まったのでしょうかね。

地域のコミュニティとして、鎮守の森が集会所っていいかも知れません。・・でも、人が集まって、森や清水が荒らされないようにしたいものです。

北海道には鎮守の森があまりないのでしょうか?

2009/11/05 (Thu) 21:17

雑草Z

キノコの話は興味が尽きませんね。

    上々さん

 またまたキノコについての面白いお話有難う御座います。

なるほど、マツタケは菌根菌で、生きた植物の根と共生しているから栽培が難しいのですね。

>植物の根と絡み合って菌糸が伸び、

共生という事は、植物のほうも何か恩恵があるのでしょうか?

木材病原菌と扱われてしまう木材腐朽菌が付くとその木は生育が悪くなったり死んだりするのでしょうか?


>結果的には森林の中の掃除をすることになります。

生物どうしの繋がりで、分解者の役割は、
菌類、細菌類と言われますが、細菌ばかりに注目が行きますが、菌類があるから分解が早まるのですね。

 ところで、昔は光合成をする葉緑体を持った植物は、「緑色植物」と言われましたが、この頃は単に「植物」と呼ばれるようです。この場合菌類は植物には入れないのでしょうか?

>枯れ葉にちょこっと生えて分解してくれる小さなキノコも可愛いものです。

・・・なるほど、言われてみるとそうですね。

菌類も嵌りますね。・・また色々教えて下さい。

2009/11/05 (Thu) 21:48

Anthony 

>天皇家に献上する米を作る田とか畑 無農薬有機栽培なのでしょうかね?

もちろん、そうです。


特別な人たちですから。

僕には、無関係ですが。

2009/11/05 (Thu) 23:08

おかっぱ頭

名前の由来を知るのも楽しいですね。

 景勝地の景勝かと思いましたら、上杉景勝の景勝なんですね。同じ漢字でしたね。
森の中にポツンと赤い動物の置物、一瞬驚きましたが、動かされる事なくずっと同じ場所に佇んでいるとは凄いです・・いい雰囲気ですね。
 ある山の温泉のご主人が、約50年前に降った雨水が地中深くしみ込んで今こうして温泉として湧き出し、訪れる人々を癒してくれている、と話されていました。清水も長い年月をかけて、人々の喉を潤してくれているのでしょうね。今年の雨水も何十年後の人々の身体を癒してくれていたら嬉しい事です。

2009/11/06 (Fri) 00:41

上々

ご質問にお答え

雑草Z様

菌根菌が「共生」と言うのは植物側にも利益があるためです。
菌根菌が栄養分の植物への取り込みを助けているようで、菌根菌を取り除くと明らかに植物の生育が悪くなるという実験結果があるそうです。(wikipedia”菌根菌”でご覧下さい)

生物の大きな分類では、動物、植物と細菌に分けられますが、菌類(カビ・キノコ等真菌類)は植物に入ります。
葉緑体はないのですが、細胞の構造など、植物に近いものです。

食べられませんが、小さいキノコを見つけて写真を撮るのも良い趣味になります。(採取してもすぐに変形してしまうので取ってはいけません)
きれいですよ。

2009/11/06 (Fri) 08:35

雑草Z

都会の真ん中の有機農場

    Anthonyさん

 大阪の真ん中に無農薬の田畑で、(都会の真ん中で農薬撒いたらクレームが来るでしょうが・・)美味しいお米や野菜を作っているって、素晴らしいですね。ある意味最高の贅沢ですね。・・・特権階級の人だけの為に都会の真ん中に田畑を作る・・というのはふざけるな・・・って思いますが・。

 ところで、住吉大社の鎮守の森は、空襲で焼けた後、東京の明治神宮の森などのように復旧作業はなかったのでしょうかね?・・勿論植林によって天然林ではなくなるでしょうけれど・・。

2009/11/07 (Sat) 14:09

雑草Z

雨水は地面にしみ込んで・・

    おかっぱ頭さん

 景勝清水という名前や動物の置物など、思いもよらぬ所に関するコメントが来て、意外な感じです。

 上杉景勝って知らない人でしたが、清水の由来の立て看板の写真をアップしたら、思わぬリアクションでした。・・この看板の写真はボツにしようかとも考えましたので・・(笑)

目に赤いペンキを塗られた動物(犬でしょうか??)の置物も、今は赤いペンキが色褪せましたが、ちょっと気持ち悪い感じがしましたが、私は好きでした。この手の子供っぽいデザインの置物は歴史のある神社に不似合な感じで良くないと思っていましたが、汚れてかけられたペンキも色褪せてくると妙に神社の雰囲気に融合してきますね。


>清水も長い年月をかけて、人々の喉を潤してくれている

ここの清水も近くの山の伏流水だと聞いていました。長い年月かどうかはわかりませんが、地面に浸みこんだ水が濾過されて清水になって出てくるのでしょうね。
温泉も湧水も、地面にしっかり水が浸み込む必要があるわけで、現在のように道でもダムでも河川でもコンクリート等で固めてしまっては、湧き出す量も減るでしょうね。
 地面がコンクリートで固められたり、森林が切られて枯れてしまったり湧き出し量が減っている清水や温泉も沢山あります。寂しい事です。
 福島県の北部の西吾妻山、西大巓の麓に「百貫清水」という湧水泉があります。かつて・・数十年前までは泉の底からどんどん湧き出していたので「百貫清水」という名前を付けられたのでしょうが、近くの森のブナなどの木が切られてしまってスキー場になってからは、水が勿体程度に少ししか湧いて来ません。「一貫清水」になってしまいました。寂しい事です。・・・私は「一貫清水」になってからしか訪れた事はありませんが・・。

コンクリートで固めた上を早く海へと流す治水は愚かの極みでしょう。やはり雨水の多くは地面に浸み込んで森を潤し、伏流水になったり湧き水になったり、温泉になって生態系をを育み人も癒して欲しいですね。 

2009/11/07 (Sat) 15:02

雑草Z

お答有難う御座います。

    上々さん

>菌根菌が栄養分の植物への取り込みを助けている

それは、根粒細菌の働きみたいなものですね。単細胞の細菌類とキノコ、カビ類の「緑色でない」植物には沢山共通点がありますね。


>菌類(カビ・キノコ等真菌類)は植物に入ります。 葉緑体はないのですが、細胞の構造など、植物に近いものです。

はい、そうなんですが、昔は炭水化物(・・そしてそれからタンパク質も合成する・)を光合成で作り出す「生産者」としての葉緑体を持った植物を「緑色植物」として、菌類などと区別していたのですが、最近の中学高校などでは、「緑色植物」という言葉を使わないようです。だから、菌類は特別扱いされているのかと思いまして・・こちらでもちょっと調べてみます。

>小さいキノコを見つけて写真を撮るのも良い趣味になります。

有難う御座います。試してみます。上々さんはキノコの写真を趣味にされているのですか?・・・キノコ自体は趣味の領域というよりもご専門の領域に感じます。


>採取してもすぐに変形してしまうので取ってはいけません

はい、肝に銘じます・・・大人になってからは動植物は、撮っても取らないようにしています。

2009/11/07 (Sat) 15:19

上々

光合成植物

光合成をして物質生産をする植物は確かに「偉い」存在なんですが、一方菌類は”分解”が主な役割だと思います。いずれも自然環境を作り上げている大きな構成員だと思います。

「撮っても取らない」って良いですね。まあ写真にするくらいは許されると思うんですが、本当に印象深い光景は写真に撮らなくても目に焼き付いているものもあります。
とはいえ、だんだんと記憶力も衰えてきたのか、写真があった方が記憶の助けになります。
以前にキノコ採集に行ったときに薄暗い森の中で真っ白な細いキノコ(種名はわかりませんでした。それほど専門というわけではないので)が一本だけすっと立ち上がっていたのは、もう15年ほど前になりますが覚えています。

2009/11/09 (Mon) 08:36

雑草Z

分解者が大切

    上々さん

 人間社会でも生産者が脚光を浴びますが、分解の方法、分解者をしっかりしなかったからゴミ、廃棄物問題が深刻な問題になったのでしょう。
 今日早急に急ぐべき事は、「分解」の尊重でしょうね。それも外部エネルギー投入無しの自然の循環に回る「分解」ですね。
 ・・・でも、自然の循環から考えると「分解」と「生産」及び「消費」の区別がつかないというか、意味が違ってきますね。ある生物の 消費、分解 活動が、他の生物からみれば、生産活動になったりしますからね。


>本当に印象深い光景は写真に撮らなくても目に焼き付いているものもあります。


の上々さんの逸話は興味深く読ませて戴きました。


 今日植物と菌類の関係について少々生物を専門とする方にお聞きしました。
 五界説というのを教えて下さいました。
 それによると、
一番下に<原核生物> その上に<原生生物>がいて、そこまでが単細胞生物のようなもの
その上に3つにわかれて、動物界、菌界、植物界・・・と別れるそうです。
 分類の一番大きなところで動物、植物と並列して菌類が分けられる・・・って凄いですね。

三界説では、
動物界、植物界と細菌界 の場合もありますが、
動物界、植物界、その他の界  の三界に分ける場合もあり、
その場合、菌類は細菌類と同じその他に含まれるそうです。


 菌類を植物から区別する理由を聞くと、体を作る物質が違う事も大きな理由だそうです。植物体はセルロース質で、紙を作れるけれど、菌類は作れないとか・・・

 元々分類の境界線を引く事には無理があるでしょうけれど、分類にも諸説あり、菌類の位置も色々なのでしょうけれど、植物に分類されない場合があるのは驚きですね。・・・少なくともキノコは見かけは植物ですよね。
 

2009/11/09 (Mon) 22:36

separation

うはwww俺の地元だwwwよく神社の上にのぼったりしてたわwww

2009/11/10 (Tue) 03:05

上々

分類学

最近の説によれば、植物も動物も菌類もすべて真核生物でひとまとめ、その他に細菌類と古細菌を分けるようですね。

動植物、キノコみんな御仲間ということで、仲良くできればいいんですが。

廃棄物を完全に分解する製造工程というのはまだあまりないでしょう。
産廃業者任せであとはどうなれではいけないのですが。
有機物の廃棄すらきちんとしない、有害物や難分解物もそのままでは。
完結していない工程の禁止というのも政策として考えるべきなのではないでしょうか。

2009/11/10 (Tue) 12:02

雑草Z

それはそれは・・

    separationさん

 HNは普段の御自分を離れて、懐かしい気持ちになった・・・という意味を込めているのでしょうか?

 よく行ったのなら本当に周辺の方なのですね。
偶然ですか?奇遇ですね。ここのブログはどうやってアクセスされましたか?
景勝清水を柄杓ですくって飲みましたか?
動物の置物の目がペンキで赤く塗られる前も御存じですか?・・塗られた時期も御存じですか?

 

2009/11/10 (Tue) 20:37

雑草Z

〉完結していない工程の禁止

    上々さん

>動植物、キノコみんな御仲間ということで、仲良くできればいいんですが。

多細胞生物はみんな同じ種類・・・みたいなアバウトな分類ですね。・・人間がそのバランスを大きく崩していますね。


>廃棄物を完全に分解する製造工程というのはまだあまりない 

そうですね。仮に完璧に分解できても、太陽以外のエネルギーを大量に投入しなければならないのなら、それは持続可能でありませんね。

>完結していない工程の禁止というのも政策として考えるべき 

そうですね。大賛成です・・・・そう言う規制はして然るべきですね。完結していないシステムが廃棄物問題等の大きな環境問題を引き起こしていますね。

 原発なんてその最悪の代表例でしょう。

 やはり自然の循環に回せないものは作るべきではないですね。

2009/11/10 (Tue) 21:10

separation

HNは好きな曲のタイトルを使ってるんで特に深い意味は無いですよ。
田村山の事を調べていたら、このブログにたどりつきました。
景勝清水は、そこに遊びにきたときに良く飲みました。
動物の置物の目がペンキで赤く塗られた時期はちょっとわからないです。

2009/11/11 (Wed) 09:22

雑草Z

それはそれは・・・2

    separationさん

>田村山の事を調べていたら、このブログにたどりつきました。

そうですかぁ!?・・・本文には「田村山」って出て来ないで、コメントにだけ出てくるから、検索もかなり後のほうにあったのではないでしょうか?・・・試しに「田村山」で検索してみましたが、自分のHPなのに探せませんでした(笑)
よくぞ辿り着いたものです。先月末にアップしたばかりの記事なのに、奇遇ですね。

「景勝清水」という名前は今回の取材で初めて名前を覚えました。ここを訪れた当初の目的は清水ですが、その景勝清水にトゲチョ(イトヨ)がいたので感動した記憶があります。
北会津は、清水がきれいでトゲチョがいる湧水が残っていていいですね。北会津のトゲチョ生息地はここを含めて三カ所知ってます。
昔は高田の伊佐須美神社のひょうたん池(プール)とかにもいたのですが・・・

2009/11/11 (Wed) 20:15

separation

田村山といっても、最初は古墳とかしらべてたんですけどね。
他のブログで神社などの事が書いてあって、後は検索したら出て来たって感じです

2009/11/12 (Thu) 01:03

雑草Z

古墳

    separationさん

田村山古墳ってのも近くにあるんですね。あんまり記憶にないので、今度見てみようと思います。・・情報有難う御座います。もしかして田村山って観音堂より古墳のほうが有名なのでしょうか・・?

2009/11/12 (Thu) 20:36

separation

どうなんでしょうね、そこらへんはちょっとわからないです
たしか、田村山古墳は東北で一番古い古墳だと聞きました

2009/11/14 (Sat) 01:57

雑草Z

田村山は古い貴重なものが沢山残っていますね

    separationさん

またまたお返事有り難うございます。

>田村山古墳は東北で一番古い古墳


そんなに貴重な古墳なのですね。是非とも見に行きます。
 私の家からでも自転車で行ける距離です。・・・写真は2日間撮りましたが、一日は自転車で行きました。・・・自転車がパンクして帰りは時間がかかりました(笑)

 ところで、separationさんは、はじめのコメントの感じでは、今は遠くにお住まいで地元にはいないような感じがしましたが・・勝手な憶測でしたでしょうか?・・・今でも地元、北会津・・田村山地区にお住まいですか? 

2009/11/14 (Sat) 16:55

Anthony

住吉大社のほとんどが公園に整備されて、野球場やテニスコートなんかになってます。

人工的なものが多すぎて、いやなんですが、それでも市民の憩いの場です。

2009/11/14 (Sat) 18:46

雑草Z

その手の使い方って嫌ですね

    Anthonyさん

 自治体はすぐに、公園・・を作る為に整備する・・・といいますが、その必要はないですね。沢山お金をかけて過剰に整備し過ぎますね。

そのままの自然を残したほうが遥かにいいですね。

民主党政権で少しでも変わればいいですね。

2009/11/14 (Sat) 21:14

separation

今も住んでますよ

2009/11/15 (Sun) 01:46

雑草Z

それはそれは・・・3

    separationさん

 では生まれた時より田村山地区にお住まいですね?
いいところで育ちましたね。
会津はいいところです。・・・これから社会が大混乱する中でも会津にいたほうがいいでしょうね。

会津の鎮守の森の記事は、毎月末29日にアップの予定です。また宜しければコメント下さい。

separation さんおススメの会津の神社ありましたらご紹介下さいませ。 

2009/11/15 (Sun) 08:47
☘雑草Z☘
Admin: ☘雑草Z☘
無理に経済成長させようとするから無理に沢山働かなければなりません。あくせく働いて不要なものを生産して破局に向かっているのです。不要な経済や生産を縮小して、少ない労働時間で質素にゆったり暮らしましょうよ!「経済成長」はその定義からも明らかなように実態は「経済膨張」。20世紀に巨大化したカルト。
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