未熟な民主主義国家の戒厳令 ~ 左派政権の復活なら厄介な存在になる
南朝鮮というのは、国家体制では民主主義国家であると位置付けられているが、もしそうだとしても、その民主主義が未熟なまま、経済成長をしたようなところがある。南鮮大統領には一期5年の任期を与えられるが、再選はできず、5年がマックスだ。ひとりの政治リーダーが長く権力の座にいると、その人物を中心に汚職がはびこるからだと言われる。自制的ではあるが、そういう制度を設けなければならないのが彼の国だということだ。
大統領がまともな余生を送れないのも南鮮の特徴である。文在寅は今のところ泥沼に引きずり込まれていないが、自殺に追いやられる者もいれば、獄に送られる者もいる。彼らの「対象を設定して叩きまくる文化」は、我々としては反日言動で散々経験済みだが、彼らにとっての憤怒の対象は国の内外を問わない。
そんな未熟な民主主義国家の南鮮で、尹錫悦大統領が「非常戒厳」の宣布を発表した。南鮮の憲法では、国家の非常事態に公共の秩序を維持する目的で、大統領が市民の活動などを軍の統制下に置くことができるという。戒厳は「非常戒厳」と「警備戒厳」の2種類があり、今回の「非常戒厳」は軍の統制がより広範囲に及ぶものらしい。だが、威勢よく「戒厳だ!」とやってはみたものの、全方位から反発され、その戒厳は6時間で解かれるというお粗末ぶりだ。
国軍が出動する戒厳令なのに、未明の議場には野党議員がほぼ全員集結し、非常戒厳を解除するよう求めた決議案には、出席した議員190人全員が賛成し、全会一致で可決されたという。タイミングを同じく、予め招集がかけられていたかのように、国会前はデモ隊が押し寄せた。NHKでは、国際部のデスクが、一部の南鮮メディアの「国民も、野党も、与党も、だれも想像すらしていなかった発表だった」という報道を引用したりしているが、反対派の対応が、戒厳令下にしてはスムーズ過ぎるように思われる。北の工作員が如何に早く、深く、情報を仕入れていたか、訝ってしまうのは私だけではないだろう。
いずれにせよ、大博打に出て大失敗した尹錫悦は、早晩、青瓦台を追われることになるだろう。“一応”保守系と言われる与党「国民の力」が去れば、取って代わるのは左派の「共に民主党」。我が国は文在寅に酷い目にあわされたが、現代表は文在寅に輪をかけて親北、反日、反米と言われる李在明だ。北朝鮮が工作し放題だという共に民主党だが、表向きは日米との連携を重視した尹錫悦が失脚するとなれば、トランプ氏が南鮮への圧力を強めない限り、南鮮はほぼ北の手に落ちる。
それにしても厄介な隣国である。
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