己高山(923m) 周回
2024年11月12日(火) 晴れ
立冬(11/7)は過ぎたが、最高気温20℃超の暖かい日が続く。
今日も小春日和の予報なので、滋賀県のこの山へ。
己高山(こだかみやま)
湖北エリアの長浜市木之本町にある標高923mの山で、近江百山に認定。旧近江国の鬼門(北東)に当たることから、古代から霊山、修験場とされてきた。
登山口に向かう前に、つるやパンでお昼を調達。
古橋集落を進んでいく。
古橋地区は石田三成公の母(瑞岳院)の故郷で、三成公が幼少期に過ごした場所ともされる。関ヶ原の戦いで敗走し、伊吹山を越えてこの地に辿り着き捕縛されたなど、三成公ゆかりの名跡が今も残っている。
8:18 己高山登山者用駐車場(標高約158m)
到着時は誰も居なかったが、程なく豊橋ナンバーの車が入ってきた。彼らも己高山に登り、周回されるようだ。
なお手前を登った先の駐車場は、己高閣(ここうかく)拝観者専用。
駐車場は無料だが、強制的に拝観料(500円)を徴収されるのでご注意を。
駐車場の一画には登山届提出箱が設置されている。
私は事前に登山アプリで提出済。
3人組に先駆けスタート(8:34)
今回仏供谷(むくだに)登山口から登り、南西尾根を経て飯福寺(はんぷくじ)登山口に周回する予定。
8:34 法華寺跡分岐(標高約163m)
己高山へは左。右へ行くと己高山五箇寺の法華寺跡に至る。法華寺は三成公の母(瑞岳院)の菩提寺で、墓所が残る。また秀吉との出会いのエピソードで有名な三献茶の舞台は、この法華寺だったともされる。
季節外れのヒマワリ(向日葵)
もう立冬を過ぎたというのに…
高時川の支流、大谷川沿いの林道を進んでいく。
山ノ神
どうやらあの祠のようだ。
ハイクの安全を祈願する。
林道脇には石垣が組まれた平坦地があり、かつては集落あったようだ。
貝洞
児童が描いたと思われる、この川に生息するオオサンショウウオの標識もあった。
8:49 イバリ(居張)滝(標高約190m)
観音寺(鶏足寺)隆盛時、この滝で行者たちが水垢離(みずごり)したとされる。
滝というより、弱いシャワーのような水量だったが…
8:50 大蛇(おとち)の岩窟分岐(標高約200m)
己高山へは右へ。左に進むと、敗走した三成公が籠ったされる大蛇(おとち)の岩窟に至る。
寄ってみたかったが、往復2時間近くかかるようなので、今回はパス。
立派な砂防ダムを見ながら林道を進んでいく。
8:55 仏供谷(むくだに)登山口駐車場(標高約212m)
ピストンの場合、ここに停めた方が便利。
道が二手に分岐する(8:56)
左はやや下っており、右の方が道幅が広く上っている。
一見、右が正しいように見えるが、少し先に転がっている看板は左を指していた。
この看板は復旧しないと迷いやすいと思う。なお右へ進んでいくと、鏡岩で行き止まりになるようなので要注意。
コンクリート製の橋を渡って進んでいく。
8:59 仏供谷登山口(1合目)(標高約216m)
駐車場から24分(標準CT30分)
尾根コースと谷コースの2つがあり、谷コースの方がやや緩やかだそうだが、
登山アプリ地図にルートが表示された尾根コースをチョイス。
山頂まで距離約2.8㎞、標高差約745mで、目標CTは3時間30分(標準CT2時間30分)
出だしから急登のお出迎え(-_-;)
最初の急登を登り終える(9:02)
9:05 2合目(標高約253m)
どうやら10合目までカウントしてくれるようだ。
再び急登に差し掛かる(9:08)
平均勾配率は26.6%(斜度14.8度)と、福井の急登で有名な鬼ヶ岳(28.8%)とそれほど変わらない(-_-;)
地元の高時小学校の児童が書いた寄せ書き看板。
昭和55(1980)年なので、彼らも既に50代(笑)
9:34 3合目(標高約400m)
9:35 鉄塔①(標高約410m)
関西電力送配電㈱の湖東線で、美浜原発で発電した電力を関西に運んでいる。
巡視路への分岐もあるので道迷いに注意。
この付近は道幅が狭く、歩きづらかった。
9:52 4合目(標高約482m)
後続の3人組に追い付かれるかと思っていたが、なかなか姿が見えない。
10:06 六地蔵(標高約550m)
登山口から1時間7分(標準CT50分)でここで小休止。
阿弥陀如来を中央に、6体のお地蔵様が鎮座。
近江最古の石地蔵とも謂われるそうだ。
ドーピング剤を摂取していると、ようやく3人組が追い付いてきた。
なんでも先ほどの登山口手前の分岐路で、右へ進んでしまったそうだ(笑)
10:20 5合目(谷コース合流点)(標高約570m)
ここで谷コースと合流。
10:24 鉄塔②(標高約590m)
先ほどの湖東線と並行している。
この付近は少し視界が開け、山本山(324m)や琵琶湖に浮かぶ竹生島が望める。
最近はあまり整備されていないのか、所々倒木が道を塞ぐ箇所も多数。
色づき始めた木々が目立ってくる(10:35)
紅葉した木々もあるが、見頃はもう少し先のようだ。
10:44 馬止岩(標高約670m)
大岩が登山道に立ちはだかり、右側から巻いていく。
最高の景色と達成感をおみやげに
まさにその通りですね。
もう少し赤ければ、絶景なのに…
10:56 6合目(標高約706m)
途中、牛止岩もあるようだが気付かなかった。
ブナの黄葉が日差しに照らされて神秘的。
11:06 7合目(標高約747m)
時折顔を上げて紅葉を愛でつつ、急登をよたよた登っていく。
急登が終わり、なだらかな道になる(11:13)
11:27 8合目(標高約810m)
11:30 鶏足寺(けいそくじ)跡(標高約815m)
登山口から2時間31分(標準CT2時間) 先行した3人組が休憩されていた。
縁起では行基が草創し、泰澄が建立した観音寺(鶏足寺)があったとされる。
往時は僧房120宇、宗徒60口を誇り、己高山五箇寺の中心だったとされる。
1441(嘉吉元)年の資料とされた興福寺官務牒疏(こうふくじかんむちょうそ)では、
己高山五箇寺として法華寺、石道寺、観音寺、高尾寺、安楽寺。
観音寺別院六箇寺として飯福寺、鶏足寺、円満寺、石道寺、法華寺、安楽寺の計8寺(重複除く)が記述されている。
南都仏教に加え北陸の白山信仰が流入し、比叡山(天台宗)の影響を受けながら、
観音信仰を基調とする独自の己高山仏教文化圏が構築された。
ただし唯一、官務牒疏の記述がある椿井文書(つばいもんじょ)は、椿井政隆の創作(偽文書)とされるので、一部誤りがある可能性も。
3人組に続き、山頂に向かう(11:45)
11:52 9合目(標高約843m)
この付近の紅葉が一番キレイだった。
ロープ場のある急登を登っていく。
かなりの急登(勾配率53%)で、脹脛が悲鳴を上げている。
写真撮影に興じる3人組に道を譲られる。
後ろから付いて来られると、煽られる感じで嫌なんですが(-_-;)
12:15 己高山山頂(922.52m)
タイムは3時間16分(標準CT2時間30分)と目標(3時間30分)をクリア。
三角点(三等・己高山)
山頂は木々に囲まれているので、眺望はほとんどなし。
山頂にある大岩には注連縄が付けられており、磐座のようだ。
今日の一杯は、サッポロ一番 大人のしょうゆ味どんぶり かつお香る肉吸い風。
東京恵比寿の料亭、賛否両論の笠原将弘氏監修で、牛のうまみと七味唐辛子の辛みが効いた和風だしが特徴。
つるやパンのサラダパンとサンドウィッチ(黒)
通常のサンドウィッチは魚肉ハムにマヨネーズだが、黒はハムカツをチョコを練り込んだ生地のバンズで挟んである。
10分前に出発された3人組に続き下山開始(12:55)
下りは南西尾根を経由して、鶏足寺(旧飯福寺)側に周回する。
なだらかな広尾根を下っていく。
こちら側も紅葉が色付いているが、見頃はもう少し先。
なだらかな道が続き、なかなか標高が下がってくれない(-_-;)
13:18 鉄塔③(標高約767m)
この付近は眺望はほとんどなし。
13:20 南東尾根分岐(標高約770m)
左が下って、右が登っているが、右が正解。
石道寺(しゃくどうじ)の標識を見落とさないように。
13:25 南尾根分岐(標高約770m)
登山道を右に折れるのが正解。ルートを誤ると遭難しかねないので要注意。
13:34 鉄塔④(標高約685m)
関西電力送配電㈱の湖東線。
この付近は視界が開け、琵琶湖が望める。
以前行った日本で唯一の湖に浮かぶ有人島、沖島も望めた。
13:52 高尾寺・石道寺跡分岐(標高約527m)
鶏足寺(旧飯福寺)は直進で、左は己高山五箇寺の高尾寺跡を経て石道寺跡に至る。
なお左に進んでも鶏足寺に戻られるが、かなり遠回りになる。
一旦3人組に追い付き、ここで小休止(13:55)
再び3人組を追い越し先頭となる(14:08)
分岐らしき道(右)があったが、ロープで閉鎖されていた
14:38 飯福寺登山口(標高約210m)
下りは1時間43分(標準CT1時間50分)
林道を下っていく。
14:41 鶏足寺散策路合流点(標高約185m)
右の道は鶏足寺散策の下り専用路(一方通行)
境内のモミジも色付き始めていたが、見頃はまだまだ。
この時期は通過するだけでも紅葉散策協力金(500円)が必要なのだが、なぜか徴収されなかった。明らかに登山者のいで立ちで、あまりにもヘロヘロだったから気の毒に思われたのかも(笑)
14:43 鶏足寺(旧飯福寺)
かつて己高山観音寺(鶏足寺)別院六箇寺の1つ、飯福寺(はんぷくじ)があったが廃寺となったため、地元の有志により新たな堂宇が建てられ、山頂にあった鶏足寺の名を冠するようになった。
本堂に続く参道の両脇には、約200本のモミジが植えられており、
例年11月中旬にはモミジのトンネルとレッドカーペットが出現する。
今回コレを見たかったのだが、まだ全然赤くなかった(涙)
ボランティアの方の話では、霜が降りるぐらい冷え込まないともっと赤くならず、今年はまだ1~2週間ぐらい先ではないかのこと。ただし天候によって赤くならず、そのまま落葉してしまう可能性もあるそうだ。
大きなザックを背負い、よたよた歩く姿はアウェイ感ありあり(笑)
鶏足寺本堂
本尊の十一面観音立像(国重要文化財)は己高閣(ここうかく)に収蔵されている。
本来下りは下り専用路(一方通行)に進むそうだが、階段へ。
紅葉でなく黄葉のトンネルだったが、空いていたので良しとしよう。
亀山の茶畑
古橋地区は古くから茶の産地として知られ、鶏足寺を再興した最澄が、唐より薬として持ち帰った茶の木を植えたことに由来する伝説が残る。
また収穫されたお茶は、三成公ゆかりの三献茶として販売されている。
散策路を下っていく。
前方に己高閣が見えてきた(15:05)
15:08 己高閣下(標高約153m)
地区の方が開いていた即売所でドリンク(100円)を購入。
己高山を単独で周回してきたと伝えると、随分驚かれていた。
売り子のお母さんの話では、以前は地区の己高山登山大会があり毎年登っていたそうだが、次第に隔年になり、近年はクマが出没するので廃止になったそうだ(笑)
己高閣
昭和38(1963)年に建てられた滋賀県最初の文化財収蔵庫。開館時間は9時から15時30分で、観覧料は500円(世代閣共通) なお内部は撮影禁止。
こちらは世代閣(よしろかく)
こちらも平成元(1989)年に建てられた収蔵庫で、名称は裏手にある與志漏(よしろう)神社に由来。
紅葉には少し早かったようだが、天気に恵まれて満足。
里山ながら結構登り甲斐があり、またいつか登ってみよう。
☆今日歩いたコース☆ (クリックすると拡大します)
やっぱり、山っていいね!
己高山(923m)(周回)
累積標高差861m
登り 3時間41分、下り 1時間43分、TOTAL 6時間34分
出会った人 5人(ハイカーのみ) 出会った動物 なし
2024年:46座目
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立冬(11/7)は過ぎたが、最高気温20℃超の暖かい日が続く。
今日も小春日和の予報なので、滋賀県のこの山へ。
己高山(こだかみやま)
湖北エリアの長浜市木之本町にある標高923mの山で、近江百山に認定。旧近江国の鬼門(北東)に当たることから、古代から霊山、修験場とされてきた。
登山口に向かう前に、つるやパンでお昼を調達。
古橋集落を進んでいく。
古橋地区は石田三成公の母(瑞岳院)の故郷で、三成公が幼少期に過ごした場所ともされる。関ヶ原の戦いで敗走し、伊吹山を越えてこの地に辿り着き捕縛されたなど、三成公ゆかりの名跡が今も残っている。
8:18 己高山登山者用駐車場(標高約158m)
到着時は誰も居なかったが、程なく豊橋ナンバーの車が入ってきた。彼らも己高山に登り、周回されるようだ。
なお手前を登った先の駐車場は、己高閣(ここうかく)拝観者専用。
駐車場は無料だが、強制的に拝観料(500円)を徴収されるのでご注意を。
駐車場の一画には登山届提出箱が設置されている。
私は事前に登山アプリで提出済。
3人組に先駆けスタート(8:34)
今回仏供谷(むくだに)登山口から登り、南西尾根を経て飯福寺(はんぷくじ)登山口に周回する予定。
8:34 法華寺跡分岐(標高約163m)
己高山へは左。右へ行くと己高山五箇寺の法華寺跡に至る。法華寺は三成公の母(瑞岳院)の菩提寺で、墓所が残る。また秀吉との出会いのエピソードで有名な三献茶の舞台は、この法華寺だったともされる。
季節外れのヒマワリ(向日葵)
もう立冬を過ぎたというのに…
高時川の支流、大谷川沿いの林道を進んでいく。
山ノ神
どうやらあの祠のようだ。
ハイクの安全を祈願する。
林道脇には石垣が組まれた平坦地があり、かつては集落あったようだ。
貝洞
児童が描いたと思われる、この川に生息するオオサンショウウオの標識もあった。
8:49 イバリ(居張)滝(標高約190m)
観音寺(鶏足寺)隆盛時、この滝で行者たちが水垢離(みずごり)したとされる。
滝というより、弱いシャワーのような水量だったが…
8:50 大蛇(おとち)の岩窟分岐(標高約200m)
己高山へは右へ。左に進むと、敗走した三成公が籠ったされる大蛇(おとち)の岩窟に至る。
寄ってみたかったが、往復2時間近くかかるようなので、今回はパス。
立派な砂防ダムを見ながら林道を進んでいく。
8:55 仏供谷(むくだに)登山口駐車場(標高約212m)
ピストンの場合、ここに停めた方が便利。
道が二手に分岐する(8:56)
左はやや下っており、右の方が道幅が広く上っている。
一見、右が正しいように見えるが、少し先に転がっている看板は左を指していた。
この看板は復旧しないと迷いやすいと思う。なお右へ進んでいくと、鏡岩で行き止まりになるようなので要注意。
コンクリート製の橋を渡って進んでいく。
8:59 仏供谷登山口(1合目)(標高約216m)
駐車場から24分(標準CT30分)
尾根コースと谷コースの2つがあり、谷コースの方がやや緩やかだそうだが、
登山アプリ地図にルートが表示された尾根コースをチョイス。
山頂まで距離約2.8㎞、標高差約745mで、目標CTは3時間30分(標準CT2時間30分)
出だしから急登のお出迎え(-_-;)
最初の急登を登り終える(9:02)
9:05 2合目(標高約253m)
どうやら10合目までカウントしてくれるようだ。
再び急登に差し掛かる(9:08)
平均勾配率は26.6%(斜度14.8度)と、福井の急登で有名な鬼ヶ岳(28.8%)とそれほど変わらない(-_-;)
地元の高時小学校の児童が書いた寄せ書き看板。
昭和55(1980)年なので、彼らも既に50代(笑)
9:34 3合目(標高約400m)
9:35 鉄塔①(標高約410m)
関西電力送配電㈱の湖東線で、美浜原発で発電した電力を関西に運んでいる。
巡視路への分岐もあるので道迷いに注意。
この付近は道幅が狭く、歩きづらかった。
9:52 4合目(標高約482m)
後続の3人組に追い付かれるかと思っていたが、なかなか姿が見えない。
10:06 六地蔵(標高約550m)
登山口から1時間7分(標準CT50分)でここで小休止。
阿弥陀如来を中央に、6体のお地蔵様が鎮座。
近江最古の石地蔵とも謂われるそうだ。
ドーピング剤を摂取していると、ようやく3人組が追い付いてきた。
なんでも先ほどの登山口手前の分岐路で、右へ進んでしまったそうだ(笑)
10:20 5合目(谷コース合流点)(標高約570m)
ここで谷コースと合流。
10:24 鉄塔②(標高約590m)
先ほどの湖東線と並行している。
この付近は少し視界が開け、山本山(324m)や琵琶湖に浮かぶ竹生島が望める。
最近はあまり整備されていないのか、所々倒木が道を塞ぐ箇所も多数。
色づき始めた木々が目立ってくる(10:35)
紅葉した木々もあるが、見頃はもう少し先のようだ。
10:44 馬止岩(標高約670m)
大岩が登山道に立ちはだかり、右側から巻いていく。
最高の景色と達成感をおみやげに
まさにその通りですね。
もう少し赤ければ、絶景なのに…
10:56 6合目(標高約706m)
途中、牛止岩もあるようだが気付かなかった。
ブナの黄葉が日差しに照らされて神秘的。
11:06 7合目(標高約747m)
時折顔を上げて紅葉を愛でつつ、急登をよたよた登っていく。
急登が終わり、なだらかな道になる(11:13)
11:27 8合目(標高約810m)
11:30 鶏足寺(けいそくじ)跡(標高約815m)
登山口から2時間31分(標準CT2時間) 先行した3人組が休憩されていた。
縁起では行基が草創し、泰澄が建立した観音寺(鶏足寺)があったとされる。
往時は僧房120宇、宗徒60口を誇り、己高山五箇寺の中心だったとされる。
1441(嘉吉元)年の資料とされた興福寺官務牒疏(こうふくじかんむちょうそ)では、
己高山五箇寺として法華寺、石道寺、観音寺、高尾寺、安楽寺。
観音寺別院六箇寺として飯福寺、鶏足寺、円満寺、石道寺、法華寺、安楽寺の計8寺(重複除く)が記述されている。
南都仏教に加え北陸の白山信仰が流入し、比叡山(天台宗)の影響を受けながら、
観音信仰を基調とする独自の己高山仏教文化圏が構築された。
ただし唯一、官務牒疏の記述がある椿井文書(つばいもんじょ)は、椿井政隆の創作(偽文書)とされるので、一部誤りがある可能性も。
3人組に続き、山頂に向かう(11:45)
11:52 9合目(標高約843m)
この付近の紅葉が一番キレイだった。
ロープ場のある急登を登っていく。
かなりの急登(勾配率53%)で、脹脛が悲鳴を上げている。
写真撮影に興じる3人組に道を譲られる。
後ろから付いて来られると、煽られる感じで嫌なんですが(-_-;)
12:15 己高山山頂(922.52m)
タイムは3時間16分(標準CT2時間30分)と目標(3時間30分)をクリア。
三角点(三等・己高山)
山頂は木々に囲まれているので、眺望はほとんどなし。
山頂にある大岩には注連縄が付けられており、磐座のようだ。
今日の一杯は、サッポロ一番 大人のしょうゆ味どんぶり かつお香る肉吸い風。
東京恵比寿の料亭、賛否両論の笠原将弘氏監修で、牛のうまみと七味唐辛子の辛みが効いた和風だしが特徴。
つるやパンのサラダパンとサンドウィッチ(黒)
通常のサンドウィッチは魚肉ハムにマヨネーズだが、黒はハムカツをチョコを練り込んだ生地のバンズで挟んである。
10分前に出発された3人組に続き下山開始(12:55)
下りは南西尾根を経由して、鶏足寺(旧飯福寺)側に周回する。
なだらかな広尾根を下っていく。
こちら側も紅葉が色付いているが、見頃はもう少し先。
なだらかな道が続き、なかなか標高が下がってくれない(-_-;)
13:18 鉄塔③(標高約767m)
この付近は眺望はほとんどなし。
13:20 南東尾根分岐(標高約770m)
左が下って、右が登っているが、右が正解。
石道寺(しゃくどうじ)の標識を見落とさないように。
13:25 南尾根分岐(標高約770m)
登山道を右に折れるのが正解。ルートを誤ると遭難しかねないので要注意。
13:34 鉄塔④(標高約685m)
関西電力送配電㈱の湖東線。
この付近は視界が開け、琵琶湖が望める。
以前行った日本で唯一の湖に浮かぶ有人島、沖島も望めた。
13:52 高尾寺・石道寺跡分岐(標高約527m)
鶏足寺(旧飯福寺)は直進で、左は己高山五箇寺の高尾寺跡を経て石道寺跡に至る。
なお左に進んでも鶏足寺に戻られるが、かなり遠回りになる。
一旦3人組に追い付き、ここで小休止(13:55)
再び3人組を追い越し先頭となる(14:08)
分岐らしき道(右)があったが、ロープで閉鎖されていた
14:38 飯福寺登山口(標高約210m)
下りは1時間43分(標準CT1時間50分)
林道を下っていく。
14:41 鶏足寺散策路合流点(標高約185m)
右の道は鶏足寺散策の下り専用路(一方通行)
境内のモミジも色付き始めていたが、見頃はまだまだ。
この時期は通過するだけでも紅葉散策協力金(500円)が必要なのだが、なぜか徴収されなかった。明らかに登山者のいで立ちで、あまりにもヘロヘロだったから気の毒に思われたのかも(笑)
14:43 鶏足寺(旧飯福寺)
かつて己高山観音寺(鶏足寺)別院六箇寺の1つ、飯福寺(はんぷくじ)があったが廃寺となったため、地元の有志により新たな堂宇が建てられ、山頂にあった鶏足寺の名を冠するようになった。
本堂に続く参道の両脇には、約200本のモミジが植えられており、
例年11月中旬にはモミジのトンネルとレッドカーペットが出現する。
今回コレを見たかったのだが、まだ全然赤くなかった(涙)
ボランティアの方の話では、霜が降りるぐらい冷え込まないともっと赤くならず、今年はまだ1~2週間ぐらい先ではないかのこと。ただし天候によって赤くならず、そのまま落葉してしまう可能性もあるそうだ。
大きなザックを背負い、よたよた歩く姿はアウェイ感ありあり(笑)
鶏足寺本堂
本尊の十一面観音立像(国重要文化財)は己高閣(ここうかく)に収蔵されている。
本来下りは下り専用路(一方通行)に進むそうだが、階段へ。
紅葉でなく黄葉のトンネルだったが、空いていたので良しとしよう。
亀山の茶畑
古橋地区は古くから茶の産地として知られ、鶏足寺を再興した最澄が、唐より薬として持ち帰った茶の木を植えたことに由来する伝説が残る。
また収穫されたお茶は、三成公ゆかりの三献茶として販売されている。
散策路を下っていく。
前方に己高閣が見えてきた(15:05)
15:08 己高閣下(標高約153m)
地区の方が開いていた即売所でドリンク(100円)を購入。
己高山を単独で周回してきたと伝えると、随分驚かれていた。
売り子のお母さんの話では、以前は地区の己高山登山大会があり毎年登っていたそうだが、次第に隔年になり、近年はクマが出没するので廃止になったそうだ(笑)
己高閣
昭和38(1963)年に建てられた滋賀県最初の文化財収蔵庫。開館時間は9時から15時30分で、観覧料は500円(世代閣共通) なお内部は撮影禁止。
こちらは世代閣(よしろかく)
こちらも平成元(1989)年に建てられた収蔵庫で、名称は裏手にある與志漏(よしろう)神社に由来。
紅葉には少し早かったようだが、天気に恵まれて満足。
里山ながら結構登り甲斐があり、またいつか登ってみよう。
☆今日歩いたコース☆ (クリックすると拡大します)
やっぱり、山っていいね!
己高山(923m)(周回)
累積標高差861m
登り 3時間41分、下り 1時間43分、TOTAL 6時間34分
出会った人 5人(ハイカーのみ) 出会った動物 なし
2024年:46座目
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