一年を締める大晦日に思う。
今年の最後も同じ内容になってしまった。全く違う表現をしたいが私の知的感覚が衰えてしまいほかに浮かぶ言葉がない…汗
毎年、恒例の華やかな歌謡ショーも一喜一憂で閉幕。「蛍の光」が終わり、その余韻が遠くうすれて行くと、何故か心にわずかな穴が開き埋めようのない寂寥感 で一瞬,時間が止まったかのような錯覚を覚える、静謐な空間だ。
そして・・・・・・・・・・・「ゆく年くる年」
私はこの静寂としたほんのわずかな瞬間を「時間が止まった」と錯覚する。窓を覗けば限りなく冷たい闇が人出を拒み現実を飲み込む。
時間はいつも一定のスピードで流れているように見える。たしかに、時計の測る時間なら、見る人によって数字が違うということはないだろう。
しかし私は、体で“知覚している”時の流れというのは、実は、脳の編集によってつなぎあわされた“錯覚”に過ぎないと思うのである。
喧騒から閑静に千変万化する様子に悔いある一年を反省しながら来年の課題を見つけ「来年こそは」と断腸の思いで除夜の鐘。 そんな単純で緩やかなプレリュードが私はとても好きだ。