ブログ小説・恋「06冷静」
シェアブログ1に投稿 恋は盲目と言うが、盲目どころの話じゃない。
好きになってしまうと、恋人の良いところばかりを見てしまう。好きなってしまうと、恋人の悪いところが気にならなくなる。好きになってしまうと、恋人の悪いところが良いところに思えてくる。そう思えないのは、好きになってないからだ、バーカ!
誰かを好きになると、脳の中でスイッチを押された感じがする。日本刀か何かで、意識、視界をスパッと切り取られた感じだ。いや、そんな生易しいモノじゃないかも知れない。脳の中の何かを感じる部分、恋人に関して批判的な感覚、そういう部分を「おうりゃあ!」と一気に鷲掴みで一気に奪い取られる。冷静なんて一瞬のうちに消し飛ぶ。
今、冷静になってみると、彼女の好きだった部分と、だからこそ、分からなくなっていた部分が明確に分かる。楽しかった時の事を思い出すと、ブログに書いてある、当時の甘い気持ちになれる。だが、その逆を思い出すと、暗い気持ちになる。もう、二度と、あんなバカなまねはしない。俺も成長したはずだ。しかし、その保障はどこにもない。また、盲目が故の、目的も定めずに、その場限りの感情で突っ走ってしまうかもしれない。現に過去そうだった。
どうして俺は、人を好きになるのだろうか?どうして何も見えなくなるのか?どうして我が儘に傲慢になってしまうのか?その時、彼女の事を考えていたのか?考えても考えても答えが出ない。
今、分かるのは、俺が考えているほど、彼女は俺の事を考えていないという事だ。だからこそ、この思いが葛藤が暴走する。行き場を求めている。
もう、ゼロに戻す事は出来ない。もう一度会っても、それは、俺の欲しかった笑顔じゃない。それは分かっている。だがしかし、嗚呼、こんなにも彼女の事を求めている。
思考と意識が体を雁字搦めにして、今日も外へ出れない。彼女は、今日、幸せだろうか?彼女は、俺を思い出しているだろうか?彼女の声を聞きたくても、もうアドレス帳に彼女の名前はない。だから、僕は彼女がやって来るのをじっと待っている。
end
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