ガリレオ#11「聖女の救済(後篇)」感想・女は子供を産む道具?!完全犯罪を少し望んでしまった私がいました。
※この記事は友人の、かづちやえから寄稿されたドラマ感想です。はじめに。
私の家は大変日当たりが悪いのですが、ここの所雨天で大変寒いです。飼っている猫Sで少し暖を取るくらい肌寒いです。来週はもう7月ですが、一気に熱くなるのでしょうか。そして7月と言えば京都は祇園祭。毎年天気が崩れがちですが、今年は今のうちに降ってくれているので当日は晴れる事を祈っています。
気になったこと。
前編では「誰がどうやって2杯目のコーヒーにヒ素を仕込んだのか。」が大きな問題でした。犯人は被害者・真柴義之(堀部圭亮)の妻・綾音(天海祐希)だというところまでは絞れていても、真柴が死亡した時間に綾音は北海道へ里帰りしており、家に一人であった真柴のコーヒーにヒ素をどうやって混入したかがわからなかった。ヒントのひとつは、台所にあったジョウロで水をやると枯れてしまった薔薇の植木鉢。こともあろうか、いそいそと岸谷(吉高由里子)の相棒刑事・太田川稔(ハライチ・澤部佑)が植え替えて証拠隠滅していました(+o+)植木鉢が枯れると綾音が落ち込むと思い、水やりを買って出ていたがその鉢だけ枯れてしまったので植え替えたのだ。そこに岸谷が気づかなければ、今回は本当に完全犯罪、立証できない仮説で終わってしまっていたのです。
ヒ素の混入経緯は水道の浄水でした。ここが謎なんですが、はじめっから水道を徹底的に調べればヒ素は検出できたのではないか…と思ったのですが。。。ともかく、ヒ素が水道管に残っていてはいけないと浄水を使って水をやった薔薇の鉢が枯れたので、結果その薔薇の鉢が証拠となり立証できたのです。
面白かったこと。
被害者・真柴は加害者で妻の綾音が1年前に事故で流産した時、綾音を思いやる事もなく「1年後までに子供ができなければ離婚する」と突きつけたのです。真柴は仕事でも成功していて女性関係も今まで良好でした。後は自身のDNAを遺す事が最大の目的となり、その為子供を授かった綾音と結婚したようです。綾音はそうと知りながらも真柴を愛していたので1年間の死刑執行猶予期間を設けました。避妊治療を受け、子供を授からず1年後を迎えた時、夫・真柴が改心し「子供が居なくても幸せだ」と言ってくれると信じていました。結婚生活はとても理想的で、二人の関係も良好でした。しかし、1年後、真柴は約束通り離婚を切り出しました。
綾音を「子供を産む道具」としてしか見ていなかった真柴、1年であったとしても結婚生活を良好にできていたことが不思議でなりません。他人と一緒にいるというのはそんなに容易い事ではないし、本当に道具としてしか見ていなかったら一緒に生活なんてできないと思うのですが、それは極端すぎるのでしょうか?子供は真柴にとって分り易い目標であって、綾音と一緒にいることの幸せを「幸せ」だと思考できなかっただけではないのかなと思いました。感情的な欠陥(?)があったとしても、それは湯川先生(福山雅治)も若干そうであるのと同じように、人の苦しみや痛みにとても疎く相手を思いやる事が出来ないのではないかと。私はこういうキャラクターを見ると、家族構成や幼少期が大変気になります(笑)
あまりに仕打ちがひどすぎて、綾音の気持ちを思うと完全犯罪が成功して欲しいと、少し思ってしまいました。が、殺人はやはりいけませんっ。
湯川先生のミニ知識コーナー、本日は恐竜の化石。2000年に恐竜の化石を土を払わずCTスキャンにかけたところ、土だと思われたもの(堆積物)はもともと恐竜の内臓で、そこから心臓が発見されたそうです。恐竜の心臓は人間の心臓に似た二心房二心室の形状だったようです。
湯川先生の事件に対する仮説を聞いた後、綾音はこう言いました。恐竜はどんな色をしていたか誰も知らないけど誰も困らない。どうして真実を知らなければいけないのか。確かに、そうとも言えますが、科学者にとっては存在を否定されるくらいの衝撃なのではないでしょうか。人間が科学を発達させてきた経緯には未知な事象における探究心は欠かせません。私は文系出身ですが、白黒つけないと落ち着かない性分です(笑)未知なものに探究心を抱くのは、多分恐れもあって、それは人間の弱さなのかもしれませんが、探究しても探究しても真実が見えない事だってあるんだから、せめて探究する姿勢は常に持ちたいものだと思いました。
期待する展開。
最後の最後で岸谷が湯川先生に事件を持ち込みます。同じ組のやくざが同日雷に打たれて3名死亡!むちゃくちゃ面白そうなんですけどっ!前年ながら、湯川先生の「実に面白い」で締めくくられました。エンディングでは全てのストーリーの映像が流れていました。
番組サイトも凝った更新がされていてよかったです。この作品には本当に細やかな愛情が感じられます。
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「ガリレオ」は東野圭吾の連作推理小説『ガリレオシリーズ』を2007年TVドラマ化されたことから始まっている。その後、映画『容疑者Xの献身』が放映された。公開当日には湯川先生(福山雅治)の学生時代を描いた『ガリレオΦ(エピソードゼロ)』も放映されている。そして、現在放送中のTVドラマ第2弾「ガリレオ」に続いている。
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今回殺害された真柴義之(堀部圭亮)の妻・綾音を天海祐希さんが演じられている訳ですが、綾音は事故で子供を流産した子供好きな主婦です。いつもは強い女性を演じられることが多い天海さん、そんなイメージが強すぎて夫を亡くして傷心する姿が嘘にしか見えませんでした。
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感想の感想(ナカノ実験室)。
なるほど。まだ、私は前回の内容までしか読んでおりませんが、だいたい、想像したことは、その通りだったのかな?と思いつつ、まだ、第11話を観ておりません。
しかしながら、やはり、面白いシリーズだったのだな…と思いつつ、もうちょっつぃたら、最終話を観ようかと思います。
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