劇団『すきっす』参加の稽古場日記11~カラ回る、置いていかれる、主役のパワー。
本日はカラ回ってました。
本日は、10:00稽古開始の所を、14:00入りの予定だったのですが、演出さんから「一時間早く入ってくれ。」ってメールがありました。ミズヲ(役名:男性)が練習に合流したからです。大丈夫だったので、「O.K.」という内容を返信するついでに、私の予定を変更する事に、申し訳なさを感じているっぽかったので、「そんな事、気にするな。ドンと構えておくれ。」という男前な返信をしました。
しかし、大学につくと、12:30から明日の卒論発表会のリハーサルの予定が立ってます。ここ、最近、稽古の関係で、あんま大学にいなかったので、知らなかったのですが、教授から連絡もありませんでした。
しかし、これが、研究室をないがしろにしている院生の宿命か?とも思いました。ただ、これを知って、リハに参加しない訳にもいかないので、リハに参加する事にしました。
4回生に予定を聞くと、14:00には終るとの事。当初の予定から少し遅れて参加出来そうです。
それで、リハに参加しました。当日、私は発表の座長をする事になり、その練習もしました。今は、稽古中なので、声を出す神経は鍛えられています。
それで、4回生の発表に色々、指摘もしました。脳の神経も活性化してます。演劇ってすげえな。しかし、今まであまり関係性を持ってなかった4回生は、突然、色々言われたので、不快だったでしょう。それは、私もご存知でした。
大体、見当はついていると思いますが、私はダメ大学院生です。
それで、リハ終了後、稽古に行きました。研究室の事で、テンションは上がっています。良い稽古が出来るだろう。うん。
しかし!
稽古場に行くと、かつてないくらいの役者が揃い、二つのシーンを平行して、役者の合わせ練習をしていました。正直、共演者として嬉しかったのですが、皆、稽古に熱中していて私に気がつきません。演出さんも、自分のシーンの稽古をしていて気付いてくれません。
これは、凹んだ!
自分がヤルキを持って稽古場に行って、だれていると肩透かしを食らって、底からテンションを上げていく事は容易です。「てめえら!なめてんじゃねえぞ!」という反骨精神です。
しかし、
テンションが上がっていると思っている人間に、それ以上のヤルキをぶつけられると、瞬間的に立場が逆転します。しかも、10分くらい誰からも声をかけられません。
その泣きそうな気持ちをギアの変則に使い、軽くウォーミングアップ、発生、台詞の稽古に繋げ、テンションを上げようと思ったのですが、心を折られ、上手くテンションが上げられません。
「ああ、コレが遅刻者の宿命なのか・・・。」
10分後、演出さんが呼びに来た頃には泣きそうな気持ちになっていて、その心境を伝えて、しかも、「もう、俺の事は良いから、自分の稽古した方が良いのじゃないか?」と言いました。もう、駄々っ子ですね。3つ年下の後輩、しかも女性に出す態度じゃなかったです。
しかし、これ、この稽古場じゃ、初体験だったので、仕方がなかったと思いたいです。今後、同じ状況が僕を攻めて来たとしても、これ、解決策は、「自分から挨拶をしっかりする事」でしょう。稽古の区切りを狙って。別に、合わせている役者には、必要ないですが、僕の心は折れないので、次からはそうします。
エロテロリスト(人名:私の後輩の男性)が、無断で遅刻(最終的には欠席)していた様です。彼とは、企画に関する不満を言い合い、そして、テンションを高めあう相手だったので、今日の状態は、ちょっと、悲しかったです。遅刻するときの、連絡をいれる必要性の話もしていたのに・・・。
まあ、結局、彼が何故来なかったのは、分らないままだったので、のっぴきならない理由があったのかも知れません。
今日の稽古場は、良い雰囲気だったと思います。稽古らしい稽古場。少し、悔しいのですが、「主役のミズヲが来れば場がしまる。」と薄々考えていたのですが、その通りで本当に悔しいです。しかも、前日、ミズヲが体調を崩した時に、文句垂れていた私が、今日は、理由はあるとは言え、遅刻した訳ですから・・・。
ただ、演出さんは「母性」のタイプで、ミズヲ合流までは、ヒステリックな「母性」氾濫している状態で、ミズヲがこの企画の「父性」になり、その事で場が締まるのか?と思っていたのですが、そうではないっぽいです。
場がしまった事は、主役が持つパワーと、単純に古代のメインのシーンが動き出したからなのかも知れません。
何にしろ、ミズヲの登場で、場が締まった。それが本当に悔しい所です。
それで、まだハンニバル(役名:男性)が合流してませんが、私のシーンの立ち稽古もスタートしました。実際、久し振りに立ち稽古をしてみると、今まで分からなかった課題が噴出しました。相手へのリアクション、相手の距離、関係性、演技のすり合わせ等々です。
ミズヲは、ちょっと前まで、他のお芝居に出ていたのに、結構、演技のプランを作っているっぽかったです。そこも、悔しい。悔しいかな「頑張らねば」という気持ちが沸いてきました。悔しいです。
それで、ミズヲとは、以前、微妙に同じ芝居を共演してたのですが、絡まない役だったので、今回、シーンを合わせるのは、初めてです。正直、「親しさが少ないから、演技を合わせるのにひよる」なんて考えていれば、ミズヲを出し抜く事は不可能だと思ったので、そこは先手で・・・
「以前、共演したけど、シーンを合わせるのは初めてだね、よろしく。」
と、握手をしました。一度、肌に触れてしまえば、抵抗なんてたいしたものじゃありませんし、ちょっと、その部分は、私の中で和らぎました。
実際、少し演技のすり合わせもやりました。色々、考えている事も多く、面白い提案もあるので、やりやすそうです。
ただ、難点を言えば、私のシーンは、演出さんと絡みながら稽古になる訳です。演出が外から見ている稽古の方が、絶対にやりやすい訳で、しかも、私は回数やりたい方なのですが、演出さんは考えてからやるタイプって事です。
こういった言い方も、あれですが、演出の目を持ちながら、役者をするのは難しく、結構、グダグダです。
また、演出さんとは大学が同じで、サークルも一緒だったのですが、3つ違うのと、さらに、同じシーンをやった事がない訳で、役者としては、他人のようなものです。
もっともっと、回数稽古をしたい!
17:00くらいにバイトで、ミズヲが抜け、個人練習になりました。今日、葬式屋で来ていたのは、リースとスペード(共に役名で男性)だけだったのですが、彼らとは、台詞を交えなくても、同じ場にいることが多いので、自分たちの台詞がない所のリアクション等々を話し合いました。結構、遊べそうです。
その後は、完全に個人練習で、台詞の稽古をやってました。
18:00になり稽古終了。解散ミーティングを行い、解散。その後に、演出さんはスタッフの小道具さんと話があるみたいで、その場に残っていたので、今日の遅刻の事と、そして、「私の予定を他の役者の予定に合わせる事」について話しました。もう、そろそろ「稽古時間が必要!」と思いだしたのですが、「稽古場に来て、無駄な時間と感じるよりは、私の必要な時に呼び出してくれた方が嬉しい」という事を伝えました。
でも、そろそろ、マジで稽古時間が足りなくなる頃だから、正規の稽古時間に参加せんといけないような・・・気も。そうすると、大学にいる時間が夜からになるので、それも、どうかと・・・。折り合いをつけるしかないのですが・・・。
稽古時間の事を話した後に、小道具さんが約束の時間より遅れるっぽかったので、この機会に色々話をすることにしました。GJ!小道具さん!稽古場だと、全体と演出という関係性になる訳で、一度、演出さんと二人で話したかった訳です。企画の事や、練習の事や、脚本の事や・・・。私は、企画者の気持ちを知っておかないと、「すぐに人の事を嫌いになる」し、「内部テロを起こそう」とする所があります。あれ?今回の役にうってつけ?
でまあ、小道具さんが現れるまで、色々話しました。先輩、後輩とは言え、こういった時間をとったのは、久し振りだったので、嬉しかったです。
ただ、
なんていうか、私の聞く問いに対して、明確な答えは用意されているのですが、用意されているというか、何と言うか、マシンガントークでした。彼女もテンションが上がっていたのかも知れません。話し合うというより、聞きに徹するという感じで・・・。少し不完全燃焼。
事務作業みたいになっていたら、嫌だな。
ただ、しかし、最終的に思ったのは、色々、考えているっぽいし、話してくれました。私が疑問に思った事の裏側も話してくれたのですが、なんというか、形に反映されていないという気が・・・。
もっとも、これは、役者の側も頑張らないといけない事なので、グレーゾーンです。でも、こういう部分が以前書いた・・・
「今回の演出は、頭で理解出来るけど、体感出来ない!」
という部分の一端なのでしょうか?しかし、そう決めるには、私個人にも課題は山済みなので、私自身がやりきって、企画が終ってから考えたいと思います。
ちなみに「演出の理解と体感」とは、「意味を求めるか?」、「観ていての気持ち良さを求めるか?」という事だと思い、私は、役者をする場合も、演出をする場合も後者をメインで考えます。いや、メインというか、「意味は脚本に込められているし、それを考えるのは、演劇において当然」と考えています。しかし、後者よりの人間だと思うので、「意味を考える演出」さん(まあ、勝手に思っているだけですが)と、上手く黄金のツートップを叩き出せれば、それぞれを補間しあい、良い芝居になるのじゃないかと・・・。私が気付かない所も、演出さんは、知っていそうです。ただ、私の役は、賑やかし色が強いので、意味を重視されてないかも知れませんが・・・。
あ、上の文章、かなり寒いな。自分で「良いものが出来そう」とか言っているお芝居は、寒いですし、面白くない事が多いです。
自粛、自粛。
色々、カラ回って、しかも、置いてかれて、主役のパワーに嫉妬した日でしたが、今は、結構、爽快です。文章に表れているでしょうか?
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