本物の秘境温泉に行ってみる?
自然豊かな北アルプスにはいくつもの温泉が湧き出ており、独特なにおいの硫黄泉や、肌がすべすべになり神経痛にも効くアルカリ性の温泉など、その種類は多岐にわたります。今回ご紹介する秘湯の温泉は、どこも歩いてしかたどり着けない場所。気持ち良さも倍増しますが、その分注意すべき点も多くあるのです!
気を付けておくべきことは?
①混浴、ロッカーなしは当たり前
山の中の温泉は受付なしでだれでもはいれるようなものもあります。事実上混浴だったり更衣室が簡素すぎる場合もあるので事前にチェックしておきましょう。
②登山道の状況はよく変わる
温泉があるのは沢沿いがほとんど。悪天候の後などは道が不通になってしまうこともあります。山小屋の最新情報を確認するようにしましょう。
到着に丸2日も!?距離別ランキング
5位 湯俣温泉
■温泉までの所要時間:約2時間50分
■往復日程:日帰り~1泊2日
■入浴料:800円(晴嵐荘)
■泉質:単純硫化水素泉
標高1,534mに湧く湯俣温泉の泉温は約42度。効能は呼吸器疾患や皮膚病、糖尿病など。温泉沈殿物が盛り上がってできた噴湯丘は、国の天然記念物に指定されています。晴嵐荘の内湯に入ることもできますが、小屋のすぐ近くにはエメラルドグリーンの温かな温泉が流れているので、自分たちで川を掘って湯舟を作ることもできます(もちろん無料!)。
湯俣温泉へのアクセス
湯俣温泉があるのは槍ヶ岳のちょうど真裏。数多くの登山家を魅了するバリエーションルート「北鎌尾根」の起点にあります。高瀬ダムまでタクシーでアプローチするのが一般的で、到着までは整備された歩道が続き標高差もほとんどありませんが、片道9km以上と距離が長いので要注意です。