NYダウ終値、696ドル安の4万1938ドル…一時700ドル超下げる
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【ラスベガス=小林泰裕】10日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価(30種)の終値は前営業日比696・75ドル安の4万1938・45ドルだった。値下がり幅は一時700ドルを超えた。終値が4万2000ドルを割り込むのは昨年11月上旬以来、約2か月ぶり。
10日に発表された米国の昨年12月の雇用統計で、景気動向を反映する非農業部門の就業者数が市場予想を大きく上回った。堅調な労働市場を背景にインフレ(物価上昇)が長期化し、金利が高止まりするとの懸念から、金融大手ゴールドマン・サックスや半導体大手エヌビディアなどの銘柄が値下がりした。
ダウ平均は昨年11月5日の米大統領選後、トランプ次期大統領の掲げる規制緩和や減税などの政策への期待から上昇基調にあった。しかし12月4日に過去最高値となる4万5014・04ドルをつけて以降は関税引き上げなどトランプ氏の政策のマイナス面が意識されるようになり、株価は下落基調にある。
IT企業の銘柄が多いナスダック市場の総合指数の終値は317・25ポイント安の1万9161・63だった。