巨人軍の新たなファーム本拠地「ジャイアンツタウンスタジアム」(東京都稲城市)が、3月1日に開業しました。開業日から2日間は巨人対ヤクルト、翌週の8、9日は巨人対阪神の記念試合を実施しました。スタジアムは読売新聞東京本社、読売巨人軍、よみうりランドの3社共同プロジェクト「TOKYO GIANTS TOWN」(東京ジャイアンツタウン)の中核施設で、国内で初めてとなる「水族館一体型球場」です。水族館と飲食施設を合わせたグランドオープンは、2027年中の予定です。

ジャイアンツタウンスタジアムは東京ドームと同じ中堅 122m、両翼 100mの人工芝球場で、サブグラウンドも備えます。計約2900席で、1Fの1、3塁側にエキサイトシートを備え、外野に天然芝生席を設けます。2、3Fのスタンドは客席を4列に抑えてグラウンドとの距離を近づけ、1955~1998年に巨人軍の専用球場だった「多摩川グラウンド」(東京都大田区)のように、ファンと選手が交流しやすい場を目指します。巨人の新たなファーム本拠地としてイースタン・リーグ公式戦を年間約60試合開催し、アマチュア野球の試合にも使われます。

イースタン・リーグ公式戦が行われない日には、スポーツ・カルチャー教室、マルシェ、地域のお祭りなど、野球以外のエンターテインメントでの幅広い活用を予定しています。

野球の試合やイベントがない日には、近隣の皆様が公園のように散策できるよう、球場を一周できるコンコースや内外野のスタンドを一般開放します。
ロゴに込めた想い
東京ジャイアンツタウンとジャイアンツタウンスタジアムのロゴが誕生しました。コンセプトは「輝く」。選手もファンも地域にお住まいの方々も、誰もが主役で輝くまちを目指します。

東京ジャイアンツタウンのロゴは、まちの中核エリアの敷地の形状を「木の葉」に見立てました。豊かな自然と球場や水族館などがつながり、まちとして広がるイメージと多様性が放つ輝きをカラフルな色彩で表現しています。

ジャイアンツタウンスタジアムのロゴは、球場の特徴である場内を一周するコンコースを「G」の形になぞらえました。この地で成長し、スターとして羽ばたく若い力と、スポーツの躍動感、そして、地域に開かれた親しみやすさを表現しています。

施設概要
読売巨人軍の新ファーム球場「ジャイアンツタウンスタジアム」が1日、東京都稲城市で開業した。記念セレモニーには、東京都の小池百合子知事や読売新聞グループ本社の山口寿一社長、稲城市の高橋勝浩市長、阿部慎之助監督、桑田真澄二軍監督らが出席し、テープカットを行った。セレモニーに続き、午後1時に記念試合の巨人―東京ヤクルトスワローズ戦が開始。試合後は、東京を拠点とするスポーツチーム・団体が連携する「TOKYO UNITE」などがマルチスポーツの体験イベントを開催。小学生ら約250人が参加し、ハンドボールやフラッグフットボールなど5種を楽しんだ。夜行われたドローンショーでは、500基のドローンの光で長嶋茂雄さん、王貞治さんら巨人の歴史を彩った選手が夜空に映し出され、観客を魅了した=東京本社写真部 西孝高、(読売ヘリから)佐藤俊和撮影 2025年3月1日公開
外野 (レフト席)側からマウンド方向を撮影する定点カメラ画像を使ったタイムラプス動画。2023年9月からのスタジアム建設風景はこちら(画像提供:西武建設株式会社)
3月1日開業のジャイアンツタウンスタジアム。新球場誕生までの様子を約1年間(2023年10月~25年2月)、読売ヘリから捉えた。また、2月21日の空撮データを用いて3Dモデルを作成。多摩丘陵に生まれた新球場の姿を立体的に伝える。(東京本社写真部・西孝高撮影 3Dモデル作成・伊藤紘二)