おん‐びん【音便】
音便
音便
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 23:39 UTC 版)
山浦は、ケセン語において以下の4通りの子音の発音変化を音便として定義しており、音便化が生じた子音の直後に音便記号としてアポストロフィー「'」を表記する。 促音便 音便化した語末の子音の直後に無声子音から始まる単語が続く場合、無声子音を長子音として発音する。kar' te [katte](刈って) Kúr' kod' tar. [kʉkkotta](来るだろう) なお、音便とは異なるものの、長子音から始まる一部の接語においても、同様に語頭にアポストロフィーを表記する事で長子音の表現を行うものがある。'kiri [kkɨrɨ](~きり) 發音便 音便化した語末の子音の直後に有声子音から始まる単語が続く場合、有声子音の直前に[ɴ]を挿入する。yom' de [joɴde](読んで) kǔr' ması [kʉɴmasɨ](来ます) 連声音便 音便化した語末の子音の直後に母音から始まる単語が続く場合、フランス語におけるリエゾン同様に、音便化した子音を文字通りに発音する。ig' ár' tar [ɨgatta](良かった) Dǎr' dar' e? [daɴdare](誰だい?) 子音脱落音便 語中の子音が音便化した場合、その子音を発音せず、その前後の母音を続けて発音する。この場合も、二重母音として発音が変化する場合はこれに従う。 ug̃og'i de[ʉŋoɨde](動いて)kag'í dar [kɛəda](書いた)
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