音価
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音価
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本来は母音字であり、o または u の非常に弱く短い音を表したと考えられている。この母音字の前の子音は必ず硬子音となった。ロシア語などでは、後の音韻変化で語の中の位置によってより完全な母音(о など)に変わるか、または母音が脱落した結果、独立した音を失った(сънъ → сон :眠り)。後述のようにロシア語の旧正書法で硬子音で終わる単語の語末に ъ がついていたのは、古スラヴ語の単語が必ず母音で終わり(開音節)、本来この位置に母音としての ъ があったことの名残である。一方、ブルガリア語では位置によって曖昧母音に変化し、母音としての ъ が残された。 現在のロシア語では、独立した音は持たず、硬音符と呼ばれ、直前の子音と直後の母音を分けて発音させ(日本のローマ字のアポストロフィー ( ’ ) と同じ)、直前の音が軟子音(口蓋子音)ならば硬子音(非口蓋子音)化する働きを持つ。(例) объект ブルガリア語では、曖昧母音 /ə/ を表す(/ɤ/や/ɐ/と書かれることもある)。
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