能力・道具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 22:03 UTC 版)
ヒステリアモード(ヒステリア・サヴァン・シンドローム) 性的興奮によってβエンドルフィンが一定以上分泌されると、神経伝達物質を媒介し大脳・小脳・精髄といった中枢神経系の活動を劇的に亢進される状態のこと。ヒステリアモード時には思考力・判断力・反射神経・視力・聴力などが通常の30倍にまで向上する。遠山家の人間が持つ特異体質。 その代わり、女性のことを最優先で考えることで物事の優先順位付けが正しくできなくなったり、女性にキザな言動や対応を取ってしまうなどの反作用がある。名称はキンジが独自に名付けたもの。 本来は子孫を残すための体質であるため、男なら「女を守るために強く」なり、逆に女なら「男が守りたくなるような女になり、男心をくすぐるような仕草をするようになる」。つまり男はより強くなるが、女は格段に弱くなってしまう(そのため、アメリカが構想した『HSS』で強化した男女のコンビ「双極兄妹〈アルカナム・デュオ〉」は破綻している。キンジとGIIIによる男同士のコンビが結成されると多大な戦果を挙げているため、意図しない形では成功したといえる)。ただし、女性でも思考力・判断力の上昇は起こる為、戦闘には向かないだけで全くの無意味というわけではない。女性でも本人が男性であるという認識があれば戦闘力も向上する(ただし、恋心などで女性であることを認識してしまうと戦闘力は低下する)。また、年齢と共に子孫繁栄の意志は衰えていくため、加齢と共に性能は低下していく(10代後半が最も性能を発揮できる年頃とされる)。さらに過度の使用は神経伝達物質の亢進による大脳新皮質への負担により、数人に一人脳溢血を煩う危険性がある諸刃の剣でもある。 発動キーはβエンドルフィンで、異性に対する興奮以外でもヒステリアモードになることは可能。 元々遠山家だけに伝わる能力であったが、金一がイ・ウーに潜入した際に他のメンバーに伝授したため、能力の一部概要については知られている。また、金叉の遺伝子を手に入れたアメリカの手により、能力を受け継いだGIIIとかなめが第1世代として、かなでが第2世代として生み出されている。ヒステリア・ノルマーレ 通常のヒステリアモード。 ヒステリア・アゴニザンテ 死の危機に瀕した際に発現する。 ヒステリア・ベルセ 女性を他の男性に取られた際に、女を奪い返す。効果はノルマーレの1.7倍。ただし、思考が攻撃一辺倒になり状況把握が正確に行えなくる可能性がある、というデメリットもある。 ヒステリア・レガルメンテ ベルセを何度も経験した者が複数の女性を傷つけられた際に発現する。通称「王者のHSS」。効果は通常の1.2倍×傷つけられた女性の数分の累乗倍。 ヒステリア・ワイズマン しばらく性的興奮がしなくなるかわりに体にあまり力が入らなくなり攻撃力が皆無になる。遠山家に伝わる秘中の秘技。 ヒステリア・レヴェリ 回想による性的興奮で女性を介さなくてもヒステリア・モードを引き出す。ただし、通常のヒステリアモードより時間が短く、脳への負担も大きく脳溢血の症状を引き起こしやすくなる。 ヒステリア・ムンディオ 別名「家長のHSS」。父親となった者が危機に陥った子供を守るために発現する。 乗能力 特異体質によって身体能力を高める技能の総称。ヒステリアモードや可鵡韋のアクセスなどがこれにあたる。 超能力(ステルス) 数は多くないものの超能力を使う武偵や犯罪者も存在し、その研究も進められている。また、それらを使う武偵を「超偵」と呼ぶ。 超能力者にはその能力の強さに応じてランクが付けられ、G(グレード)で表記される数字が大きいほど強い能力者である。高ランクの能力は強力であるが、その分精神力の消耗も激しく長時間の使用には耐えられない。 色金(イロカネ) 人の心と繋がる金属のこと。その繋がりには超能力の力を供給する人に繋がる「法結び」と感情の繋がりである「心結び」の2種類がある。超常の力を与える物質であり、延命の効果もあるとされている。色金の能力を使いこなせる者は「超々能力者(ハイパーステルス)」と呼ばれる。 本質は意志を持つ金属であり、緋緋色金・瑠瑠色金・璃璃色金それぞれは意志を持っている。その意志は「一にして全、全にして一」。緋緋色金(ヒヒイロカネ) アリアの体内に埋まっている色金。現在は弾丸の形をとっていることから「緋弾」とも呼ばれる。能力としては全てを消し去る緋色の光弾を打ち出す「緋天・緋陽門」など、幾つかの現象を発生させることができる。 緋弾を継承させるには3つの条件がある。情熱的でプライドが高く子供っぽい性格であること。心理的に成長すること。能力を覚醒させるまで最低でも3年間は「緋弾」と共にあり続けること。 時間を超越する力もあり、この力により、シャーロックは3年前のアリアに「緋弾」を撃ち込んでいる。緋緋神(ヒヒガミ) 緋緋色金に宿る意志。色金姉妹の長姉。本来人と関わらずに眠り続けることを望む他の色金姉妹と異なり、人間の情熱(恋心と闘争心)に魅入られて、色金を持つ者の意志を乗っ取って、人の世に混乱をもたらそうとしている。 殻金七星(カラガネシチセイ) 緋緋色金の保有者が緋緋神になることを恐れた星伽の巫女たちが編み出した7枚の特殊な殻(殻金)。緋緋色金に殻金を被せることで「法結び」だけを結ばせ、「心結び」から絶縁するというもの。アリアの体に埋まる緋弾にも殻金が被せてあった。 瑠瑠色金(ルルイロカネ) ネバダ砂漠のエリア51に秘匿された色金で、現在は100年前のT型フォードの形にされている。瑠瑠神(ルルガミ) 瑠瑠色金に宿る意志。色金姉妹の次姉。人と関わることを嫌っており、その禁を侵した緋緋神を殺す決意をしている。キンジ達の前に璃璃神を通して意志を現出させた。他の姉妹と違い特定の器を持たない。 璃璃色金(リリイロカネ) ウルス族に伝わる色金。璃璃神(リリガミ) 璃璃色金に宿る意志。色金姉妹の末妹。レキが言うところの「風」。瑠瑠神を呼び出すためだけにレキを器として現出し、ほとんど言葉を発しないまま姿を消した。 逆色金 神が人を乗っ取るための色金に対し、その神を人が乗っ取るため、ロスアラモスが作り上げた人工色金。色は白。瑠瑠色金を元に作られている。 符丁毒(ふちょうどく) 打たれて2年の後に発症し、ひとたび発症すれば8日の内に五感と命を奪う猛毒。その分子構造は暗号状になっており、製作者にしか解毒は不可能。元々は風魔一族の術であったが、夾竹桃によって奪われている。 先天性筋形質多重症 常人は一折りしかされてない筋フィラメントが、生まれつき多く折り重なっており常人とはかけ離れた怪力になる遺伝性の体質。筋フィラメントが追加で一折り増える度に筋出力が2倍となる。
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