糸球体濾過量とは? わかりやすく解説

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しきゅうたい‐ろかりょう〔シキウタイロクワリヤウ〕【糸球体×濾過量】

読み方:しきゅうたいろかりょう

ジー‐エフ‐アールGFR


糸球体濾過量

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/01 05:58 UTC 版)

糸球体濾過量(しきゅうたいろかりょう、: glomerular filtration rate, GFR)は、単位時間当たりに腎臓のすべての糸球体により濾過される血漿量のこと。単位はmL/分、またはL/日。

医療

厳密に測定するにはイヌリン・クリアランスを用いるが、医療の現場ではクレアチニン・クリアランスまたはeGFR(estimated GFR; 推定糸球体濾過量)で代用することが多い。単位はmL/分/1.73m2

  • 血清クレアチニンからのGFR推算式(イヌリン・クリアランスをもとに日本人のGFR推算式を2008年に改訂)
男性用 194 × 血清クレアチニン-1.094 × 年齢-0.287
女性用 eGFR(男性) × 0.739
男性用 104 * Cys-C-1.019 × 0.996年齢 - 8
女性用 104 * Cys-C-1.019 × 0.996年齢× 0.929 - 8
0.741×[(140-年齢)×体重kg×0.85]÷(72×血清クレアチニンmg/dL)


eGFRから慢性腎臓病の治療方針を決定するにはエビデンスに基づいたガイドラインに従うことが推奨される[1]

eGFR (血清クレアチニンおよびシスタチンCによる換算)や24時間蓄尿データの自動計算フォームがある[2]

意義

腎不全では糸球体で濾過ができなくなっているため、GFRを測定することでその進行度を知ることができる。そのため、慢性腎不全においては人工透析を導入する目安ともなる。

通常GFRは正常値から減少するのみで上昇することはないが、糖尿病性腎症の初期では一時的に上昇することが知られている。

出典

  1. ^ CKD(慢性腎臓病)診療ガイド公開
  2. ^ http://www.hdtool.net/ CKD・透析 計算ツール]

関連項目


糸球体濾過量

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 08:43 UTC 版)

腎臓学」の記事における「糸球体濾過量」の解説

糸球体濾過量(しきゅうたいろかりょうGFR)は、糸球体濾過した原尿の量。基準値100~120ml/分。糸球体濾過量を測定指標物質には、人体に無害であり、体内トラップされることなく糸球体濾過され濾過後は尿細管何ら分泌再吸収されない、等の性質求められる。糸球体濾過量を測定する検査には以下の物がある。 イヌリンクリアランスイヌリンは、人体に無害であり、体内トラップされることなく糸球体濾過され濾過後は尿細管何ら分泌再吸収されない。この性質為に、糸球体濾過量を測定するのに都合がよい。しかし生体内存在しない物質なので、静脈注射その後体内への均等な分配を待つ必要があり、検査として不便。 クレアチニンクリアランス(CcrCLcr) シスタチンC (CysC, Cys-C)

※この「糸球体濾過量」の解説は、「腎臓学」の解説の一部です。
「糸球体濾過量」を含む「腎臓学」の記事については、「腎臓学」の概要を参照ください。

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