石狩河口橋とは? わかりやすく解説

石狩河口橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/19 07:44 UTC 版)

石狩河口橋
Ishikari Kakoukyou Bridge

基本情報
日本 北海道
所在地 石狩振興局
石狩市船場町・北生振[1]
交差物件 一級河川 石狩川
設計者
施工者
札幌開発建設部 [2]
建設 1976年 [3]
座標 北緯43度13分45秒 東経141度21分09秒 / 北緯43.22917度 東経141.35250度 / 43.22917; 141.35250
構造諸元
形式 斜張橋
材料 鋼床版 [2]
全長 1,412.7m [2]
8.0m(車道)+2.0m(歩道) [2]
高さ 34m [2]
最大支間長 160m [2]
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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国道231号標識

石狩河口橋(いしかりかこうきょう)は、北海道石狩市石狩川に架かる全長1,413.85mメートル国道231号道路橋梁1972年一部供用開始、1976年完成[1] [3]

概要

石狩川の最下流部、河口から約5kmの地点に架かる[1]斜張橋および合成桁からなり、全長は1412.7m。北海道内の国道に架かる橋としては桔梗高架橋(函館市)に次ぐ延長(平成20年4月1日現在)の長大橋である[3] 。斜張橋部分の主塔はA型、斜材ケーブルは2組を2面吊りの放射形配置としている。

工期

橋梁諸元

  • 種別 - 鋼道路橋
  • 形式 - 3径間連続斜張橋・連続合成桁×5連 [2]
  • 橋長 - 1,412.7m
    • 斜張橋部 - 288m
    • 合成桁部 – 123.8m(2径間連続桁)+248.8m(4径間連続桁)×4
  • 最大支間
    • 斜張橋部 - 160m
    • 合成桁部 - 62.2m
  • 幅員 - 8.0m(車道)+2.0m(歩道)
  • 総重量 - 4,258t [2]
  • 活荷重 - TL-20
  • 完成年度 - 1976年昭和51年)

歴史

石狩川の河口に橋を架けてほしいという要望は早くからあったが、河口部の川幅は1,500mもあるうえ、石狩川下流部には軟弱地盤が広がっており、技術的にも予算的にも困難なものであった。このため、長らく渡船(石狩渡舟)による往来が行われていた[1][4][5]1953年(昭和28年)に二級国道231号が指定され、1955年(昭和30年)には渡船が国営となり[6]「動く国道」とも呼ばれたが[5]、交通量の増大により、最盛期の(昭和46年)には1日平均4,000人以上、車両1,500台以上を運ぶまでになっていた[4]。架橋の必要性が高まったことから、当時の最新の基礎工法を用いて[5]1967年(昭和42年)に1期工事が着手され、1972年(昭和47年)8月に左岸堤防から664mの部分が完成し部分供用が開始された[1]。その後、石狩川下流部の堤防整備(生振築堤)に伴う2期工事が行われ、1976年(昭和51年)11月に全長1412.7mが完成した[1][4]。 この橋の完成により、国道231号はルートが切り替えられ、1973年(昭和48年)に石狩渡船は町営に戻ったが1978年(昭和53年)3月31日に廃止された[6]

出典・脚注

  1. ^ a b c d e f g h 石狩ファイル No.0070-01 石狩河口橋 - 石狩市教育委員会
  2. ^ a b c d e f g h 橋梁年鑑 石狩河口橋 詳細データ - 日本橋梁建設協会
  3. ^ a b c 北海道開発局のあゆみ60年 橋梁とトンネルに関する技術 - 国土交通省北海道開発局
  4. ^ a b c 石狩川河口橋・石狩渡船場 - 国土交通省北海道開発局 札幌開発建設部
  5. ^ a b c かいはつグラフ開局60年特集 - 国土交通省北海道開発局
  6. ^ a b 石狩ファイルNo.65 石狩川河口渡船場 - 石狩市教育委員会

関連項目





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