付随する
読み方:ふずいする
「付随する」とは、主たる物事に付き従って別の物事が起こることを意味する表現。
「付随するもの」とは、主たるものに付き従って存在したり発生したりする物事や物品のことをいう。
「付随する効果」とは、主たる効果を持つあるものが、主たる効果以外にも付き従って何らかのよい結果や望ましい結果をもたらす場合の、ききめや効果のことである。本来の目的として期待される効果とは別の、二次的な影響をいう。「副次的効果」と表現される場合もある。
「付随する書類」とは、「主たる書類に付き従う別の書類」または「何らかの物事に伴って発生する書類」のことをいう。主たる書類に付き従う別の書類とは、たとえば、ある契約を交わす際に必ず添える必要のある添付文書や、誓約書のことである。何らかの物事に伴って発生する書類とは、たとえば、契約を交わす際に必ず必要な契約書そのものをいう。
「付随する業務」とは、「主たる業務に関連して発生する業務」「ある仕事をする際に生じる業務」のことである。雇用契約書などでよく使用される。たとえば、従業員が行う主な業務を記載したのち、関連して発生する細々とした業務をすべて挙げるのではなく、「その他これに付随する業務」という形でまとめて表現する言い回しだ。
・「新規オープンするテーマパークに付随するホテルも、雰囲気を統一して設計された」
・「マイホームのように大きなものを購入する際には、付随する税金を計算に入れるべきだ」
・「華やかな職業には付随する地味な業務もあることを、覚悟しておいたほうがいい」
・「社長の交代に付随する様々な業務改革が行われた」
・「体力をつけるために散歩を日課にしたことで、体重減少という付随する効果が見られた」
・「付随する書類を、同封の返信用封筒にてご返送ください」
・「新規顧客獲得や既存顧客への対応業務、その他これに付随する業務全般」
「付随する」とは、主たる物事に付き従って別の物事が起こることを意味する表現。
「付随する」とは・「付随する」の詳しい解説
「付随する」とは、主たる物事に付き従って別の物事が起こることを意味する言葉だ。付随(ふずい)という熟語が、「付=付く」と「随=従う・付いていく・共にする」、2つの語を組み合わせてできた「付き従う」という意味を持つことから生まれた表現。「宝物を見ると、付随する思い出が甦る」などの形で使用し、例の場合は「宝物を見ると、その宝物に付き従って思い出が甦る」という意味である。「付随する」の語源・由来
「付随する」の語源は、付随という漢字の意味に由来する。「付」は「添えつける・ぴったりとくっつける・つく・物を手渡す・授け与える」という意味を持ち、「随」には「従う・進むもののあとからついて行く・供をする・成り行きにまかせる・条件に逆らわずに動く」という意味がある。2つの漢字が組み合わされてできた「付随」が、「付き従う」「主たるもののあとから、別のものがぴったりとついていく」という意味になり、「主たる物事に付き従って別の物事が起こる」という意味が生まれた。「随」の「条件に逆らわずに動く」から、「付随する」にも「抵抗したり強制したりしなくても、自然と起こること」という意味合いがある。「付随する」の類語
「付随する」の類語として、「付帯(ふたい)する」「付属(ふぞく)する」「随伴(ずいはん)する」が挙げられる。「付帯」とは、「主たるものに伴うこと・主たるものに付け加えるもの」という意味だ。「付属」には、「主になるものに付き従っていること」という意味があり、「付き従っている物事や人そのもの」を表す場合もある。ただし、仏教用語で「付属(付嘱とも書く)」という場合は、「師が弟子に教えを授け、さらに後世に伝えるよう託すること」を意味する言葉になるため注意が必要だ。「随伴」には、「物事がある事柄に伴って起こること」という付随と同じ意味に加え、もうひとつ「人や動物がお伴としてつき従って行くこと」という意味もある。「付随する」を含む熟語・言い回し
「付随する」を含む熟語・言い回しには以下のようなものがある。「付随するもの」とは
「付随するもの」とは、主たるものに付き従って存在したり発生したりする物事や物品のことをいう。
「付随する効果」とは
「付随する効果」とは、主たる効果を持つあるものが、主たる効果以外にも付き従って何らかのよい結果や望ましい結果をもたらす場合の、ききめや効果のことである。本来の目的として期待される効果とは別の、二次的な影響をいう。「副次的効果」と表現される場合もある。
「付随する書類」とは
「付随する書類」とは、「主たる書類に付き従う別の書類」または「何らかの物事に伴って発生する書類」のことをいう。主たる書類に付き従う別の書類とは、たとえば、ある契約を交わす際に必ず添える必要のある添付文書や、誓約書のことである。何らかの物事に伴って発生する書類とは、たとえば、契約を交わす際に必ず必要な契約書そのものをいう。
「付随する業務」とは
「付随する業務」とは、「主たる業務に関連して発生する業務」「ある仕事をする際に生じる業務」のことである。雇用契約書などでよく使用される。たとえば、従業員が行う主な業務を記載したのち、関連して発生する細々とした業務をすべて挙げるのではなく、「その他これに付随する業務」という形でまとめて表現する言い回しだ。
「付随する」の使い方・例文
「付随する」の使い方・例文には下記のようなものがある。・「新規オープンするテーマパークに付随するホテルも、雰囲気を統一して設計された」
・「マイホームのように大きなものを購入する際には、付随する税金を計算に入れるべきだ」
・「華やかな職業には付随する地味な業務もあることを、覚悟しておいたほうがいい」
・「社長の交代に付随する様々な業務改革が行われた」
・「体力をつけるために散歩を日課にしたことで、体重減少という付随する効果が見られた」
・「付随する書類を、同封の返信用封筒にてご返送ください」
・「新規顧客獲得や既存顧客への対応業務、その他これに付随する業務全般」
「付随する」の英訳
「付随する」の英訳には、「pertain」「appertain」という英単語が用いられる。動詞の「pertain」には、「付随する」以外にも、「つきものである・付属する・ 関係する・関連する」という意味がある。同じく動詞の「appertain」は、「付随する」のほかに「属する」という意味を持つ英単語だ。付随する
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「付随する」の例文・使い方・用例・文例
- 彼はそれを行なうことに付随する大変な危険を見落とし(てい)た.
- 付随する仕事.
- 理想の実現にはえてして危険と苦難[犠牲]が付随する.
- 船乗り生活に付随する危険
- 官職に付随する特権
- 訴訟に付随する費用
- 付随する状態または状況で測定される
- 何か他のものに付随する
- 付属物または結果としての意義または本質または発生において、小さなまたは偶然のまたは付随する
- 迅速な拡大に付随する労働問題
- 早替わりに付随する混乱
- 神経症的なさまで、人またはものに付随する(自分で)
- 付随するようになる
- 首と関連すること、または首に付随する
- 状況として付随する、その結果あとに続く
- 鼓膜に付随する
- 特有であり、特定の場合や例に付随する性質
- 槌骨が鼓膜に付随するわずかな丸い高所
- 気管支に付随する動脈
- 脊柱静脈に付随するが、第7頚椎の横突起の小孔を通り、腕頭静脈に注ぐ静脈
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