BYDが新型SUVの「シーライオン7」を発表 2025年春に日本導入【東京オートサロン2025】

2025.01.11 自動車ニュース 鈴木 ケンイチ
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「BYDシーライオン7」と、BYDオートジャパンの東福寺厚樹社長。
「BYDシーライオン7」と、BYDオートジャパンの東福寺厚樹社長。拡大

BYDオートジャパンは2025年1月10日、千葉・幕張で開催されている「東京オートサロン2025」でプレスカンファレンスを実施。SUVタイプの新型電気自動車(BEV)「シーライオン7」を日本初公開した。

BYDのブースは照明やパネル展示など、全体が同社の独自技術である「ブレードバッテリー」をモチーフにデザインされていた。
BYDのブースは照明やパネル展示など、全体が同社の独自技術である「ブレードバッテリー」をモチーフにデザインされていた。拡大
日本および世界におけるBYDの業績について語る東福寺氏。
日本および世界におけるBYDの業績について語る東福寺氏。拡大
アンベールされる「シール エディション ペールグリーン」。
アンベールされる「シール エディション ペールグリーン」。拡大
「シール エディション ペールグリーン」は、同車の「日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025」における10ベストカー選出、および「RJCカーオブザイヤー」でのテクノロジー・オブ・ザ・イヤー受賞を記念した特別仕様車だ。
「シール エディション ペールグリーン」は、同車の「日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025」における10ベストカー選出、および「RJCカーオブザイヤー」でのテクノロジー・オブ・ザ・イヤー受賞を記念した特別仕様車だ。拡大
アンベールされる「シーライオン7」。
アンベールされる「シーライオン7」。拡大
「シーライオン7」は全長×全幅×全高=4830×1925×1620mmのクロスオーバーSUVである。
「シーライオン7」は全長×全幅×全高=4830×1925×1620mmのクロスオーバーSUVである。拡大
インテリアの質感が自慢とのことだが、プレゼンテーションでは実車見取りの時間は用意されていなかった。気になる人は、ぜひ東京オートサロンに足を運んでほしい。
インテリアの質感が自慢とのことだが、プレゼンテーションでは実車見取りの時間は用意されていなかった。気になる人は、ぜひ東京オートサロンに足を運んでほしい。拡大
「シーライオン7」と東福寺氏。
「シーライオン7」と東福寺氏。拡大

好調をけん引した「シール」に特別仕様車が

BYDのプレスカンファレンスは、BYDオートジャパンの東福寺厚樹社長の新年のあいさつとともにスタート。「昨年に引き続き、話題づくり、拠点づくり、そして実績づくりに全力で取り組んでまいります」と本年の抱負を述べると、次いで紹介されたのが2024年のBYDの業績だった。グローバルでの新車販売台数は427万2145台で、2023年の302万4417台から41.3%の伸びを実現。販売の内訳は、BEVが42%で、プラグインハイブリッド車(PHEV)が58%となった。

これに対して東福寺氏は、BEVの販売が世界的に踊り場を迎えたなかでも、「BYDは持ち前のBEVとPHEVの二刀流という本来の強みで、世界需要に対応できた」と胸を張る。また、日本市場においても前年比+53.7%となる2223台の新車販売を実現。東福寺氏は「本当にどうもありがとうございます」と日本のカスタマーに謝意を述べた。

さらに前年の振り返りとして、ラインナップを構成する3モデルの商品力アップが紹介された。SUVの「ATTO 3」は、マイナーチェンジと同時に人気カラーのブラックを車体色に追加。ハッチバックの「ドルフィン」は発売1周年を記念する特別仕様車と特別限定車を発売した。

そして2024年6月に導入されたセダンの「シール」も、非常に高い評価を得たという。ユーザーからは特に、大容量バッテリーと、デザインのよさに対する評価が非常に高かったとのことだ。デザインに関しては、従来の「BYD=コスパのよさ」だけでなく、新たに「BYDのクルマはカッコいい」というイメージを付け加えてくれたという。またシールはメディアからも好評価を得ており、「日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025」では10ベストカーに選出。「RJCカーオブザイヤー」でもテクノロジー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

東福寺氏はこれらの受賞について、「BYDにとりましても初めてのことで、大変に名誉あるものだと深く喜んでおります」とコメント。そして「この受賞を記念して、シールの特別限定車を発売します」と述べた。

その限定車が「BYDシール エディション ペールグリーン」である。

シール エディション ペールグリーンは、BYDのブランドミッションである「地球の温度を1℃下げる」を表現するという、淡いグリーンのボディーカラーが特徴。全国30台限定で、同日発売された。価格は導入記念キャンペーンにより、RWD車が495万円。4WD車が572万円だ。

新型車はインテリアのクオリティーも自慢

続いて、「もうひとつのハイライトがこちらのクルマになります」と隣のベールで隠されたクルマが紹介される。登場したのは、流麗なルーフラインを持った、いわゆるクーペSUV風のシーライオン7だ。

「シールでも評価が高かったBYDのデザインは、このシーライオン7にも受け継がれています。海洋生物からヒントを得たデザインであり、伸びやかでエレガントな外観が印象的です」「メカニズムの進化もさることながら、ぜひご注目いただきたいのは、さらに洗練されたインテリアとなっております。運転席まわりはモダンで近未来な、ガジェット感の高いデザインや機能が大きな特徴となっております」と東福寺氏はシーライオン7を説明した。そして「多くのご来場のみなさまにBYDのクオリティーをご確認いただくとともに、さまざまなご意見をお聞かせ願えればと思っております」と述べた。

日本では4番目のモデルとなるシーライオン7。その導入は2025年春ごろを予定している。

【シーライオン7 主要諸元】
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4830×1925×1620mm
ホイールベース:2930mm
車重:2615kg
駆動方式:4WD
モーター:(前)かご形三相誘導モーター/(後ろ)永久磁石同期モーター
フロントモーター最高出力:160kW
フロントモーター最大トルク:310N・m
リアモーター最高出力:230kW
リアモーター最大トルク:380N・m
バッテリー:リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
バッテリー容量:82.56kWh

(鈴木ケンイチ)

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