1.自動車保険の相場はどれくらい?
1-1.実際に自動車保険の一括見積もりサービスを利用してみた
そもそも、自動車保険の保険料とはいくらくらいなのでしょうか? 条件によりさまざまですが、今回は一例として、『価格.com』の「自動車保険一括見積もりサービス」を利用し相場を確認してみます。
対象の車両は、かつて大いに売れた2代目「ホンダ・フィット」。この1.3リッターの普及型コンパクトカーを対象に、見積もりをとってみました。(※見積もりに際しての保険の条件はこちら)
一括見積もりのシステムでは4社が選出され、そのうち3社は依頼から3分以内に、残る1社も10時間後にはメールで見積もりの結果が得られました。
各社の算出した保険料は以下のとおりです。(2023年10月1日時点の結果)
年額 | 月額 | |
A社 | 3万2690円 ※1 | 2940円 ※2 |
B社 | 4万3280円 | 3787円 ※3 |
C社 | 2万6540円 ※4 | 2430円 ※5 |
D社 | 3万9880円 ※6 | 3490円 ※7 |
補足 | ※1 インターネット契約割引7000円、証券不発行割引500円適用後 ※4 インターネット契約割引9000円適用後 ※6 インターネット割引1万円、証券不発行割引500円適用後 |
※2 初回のみ8820円、総支払額3万5280円 ※3 総支払額4万5444円 ※5 総支払額2万9160円 ※7 初回のみ6980円、総支払額4万1880円 |
この例では、4社の平均は年一括払いで3万5598円、月払いで3162円。ロードサービスなど細かな点を除いて基本的な補償内容は同じですが、最安値のC社とD社では年契約で1万6740円、月ごとの契約で1357円の差が出ています。見てのとおり、インターネット割引などのディスカウントが価格を決める要因として大きいこともわかります。
1-2.自動車保険の保険料を左右する要素とは?
下記の「見積もりの条件」のとおり、自動車保険の保険料は条件次第で変わります。
一般的に、事故リスクの観点から、年間の走行距離(予定)が短いほど、運転者が年齢的に成熟しているほど保険料は安くなります。搭乗者傷害保険や搭乗者傷害保険などの補償額を上げれば契約時に必要な保険料は高くなりますし、オプション的な各種特約を省けば、それだけ保険料は下がります。
また、車両保険(運転していたクルマに関する補償)の有無は保険料に大きく影響します。具体的には、購入から新しい車両ほど支払われる保険金額も大きくなり、それに比例して保険料も高くなるというのが通例です。
今回依頼した自動車保険の見積もり条件
車両 | ホンダ・フィット(2008年式) |
年間走行距離 | 4001~5000km |
対人賠償 | 無制限 |
対物賠償 | 無制限 |
搭乗者傷害保険 | 1000万円 |
人身傷害保険 | 3000万円 |
弁護士費用補償特約 日常生活賠償特約 ファミリーバイク特約 |
なし |
運転者年齢条件 | 35歳以上補償 (保険会社によっては30歳以上補償) |
車両保険 | なし |
このように、保険会社や条件によって違いの出る保険料。金額に対する満足度、つまりコストパフォーマンスはどうなのか? 代表的な10社について、実際に契約したユーザーによるランキングで確認しましょう。
2.保険料に対する満足度が高い自動車保険の人気ランキング トップ10
参照いただくのは、『価格.com』による自動車保険の満足度ランキング<保険料部門>の結果です。価格.comの「自動車保険 満足度ランキング」は、実際にその保険を契約している3983人ものユーザーの評価、つまり本音をもとに作成されており、2011年から続けられています。(※アンケート調査概要はこちら)
本記事ではランキングの情報に加え、ファイナンシャルプランナー(CFP)平野敦之さんからのコメントを交え、各自動車保険の特徴を、詳しく、わかりやすくお伝えします。
※サービス、キャンペーン情報等については、2024年1月10日時点で実施を確認しているものであり、終了している場合もございます。
1位:SBI損害保険
- インターネットからの新規申し込みで1万4500円割引。
- 業界最高水準の無料ロードサービス。
- 24時間365日事故受け付け。休日でも初期対応を行い、事故の発生から解決まで細かな対応でサポートしてくれる。
SBI損害保険 保険契約者のクチコミ例
SBIは安くて外国車にも対応しているので、貴重な保険会社だと思う(30代・女性)/調べた限りでは一番安かった。ネット上の評価もよく、選ぶ価値があると考えた(40代・男性)/不要なものまで強要されることがないし、以前契約していた内容をもとに簡単に契約できるのが魅力(50代・男性)/コストパフォーマンスがいい。補償内容も世間一般のレベルをカバーできています(60代・男性)
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2位:チューリッヒ保険会社
- リーズナブルな保険料を実現。30代~40代のドライバーは特にリーズナブル。
- ロードサービスを特約としてオプション付帯をすることが可能。
- 万が一の際も安心の24時間365日対応! 全国9500カ所のサービス拠点を有する。
- 3つの基本補償とオプション補償で充実&安心補償。
ファイナンシャルプランナー(CFP)平野敦之さんからのコメント
チューリッヒのスーパー自動車保険では、万が一の事故の際の補償の質を落とすことなく合理的な保険料を実現するために、「中間コストのないダイレクト販売」「リスクの細分化による一人ひとりにピッタリの合理的な保険料体系」を採用しています。インターネット割引は、業界最高水準の最大2万円。そのほかにも早期契約の早割500円、契約後のペーパーレスによるe割500円など割引制度や自動車保険紹介プログラムがあるのが特徴です。
契約者からは、「自分の希望する補償のみに限定できるので、無駄が大幅に省けて、保険料をとても安くできました」「保険料と補償内容のバランスが非常によい商品」「補償内容に対して最も納得できる見積もりだった。」「ロードサービスではレッカー移動の距離が一番長く、代車、宿泊費、交通費などが十分といえるほど充実したものだった」などのコメントがあります。
また保険料水準だけではく、万が一の事故や故障などの場合、業界最高水準の無料のロードサービスの提供などのサービス面も充実しています。保険料水準と補償・付帯サービスのバランスが評価されている自動車保険です。
チューリッヒ保険会社 契約者のクチコミ例
電話やLINEのやり取りではあったが、難なくコミュニケーションがとれた(30代・女性)/ダイレクト型保険のためそもそも安いが、ゴールド免許、走行距離・年齢制限、配偶者限定などの各割引を組み合わせていくとかなり安くなる(40代・男性)/以前契約していた保険会社もサービスはよかったが、乗り換えで保険料が半分以下になった(50代・男性)/保険内容については満遍なくカバーされていて、割安な印象(60代・男性)
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3位:楽天損害保険
- 買い物などで使える「楽天ポイント」がたまる。
- インターネット割引は25%。さらに「楽天ダイヤモンド会員」の新規契約であれば30%のインターネット割引が適用される。
- 保険料が走行距離に連動しているので、ニーズに合った保険料で契約できる。
- すべての契約について「あんしん事故現場かけつけサービス」が付帯する。
ファイナンシャルプランナー(CFP)平野敦之さんからのコメント
楽天損保の自動車保険の大きな特徴は、楽天ポイントと連動していることです。自動車保険に加入することで楽天ポイントがたまり、また保険料の支払いについても楽天ポイントを利用することができます。インターネット割引によって保険料が25%割引になりますが、新規契約の際に楽天会員のランクが“ダイヤモンド”の人は30%割引になります。
また無事故割引も導入しており、前契約が無事故の場合、保険料が5%割引されます。この割引は、他社の自動車保険から無事故で楽天損保に切り替えした場合だけでなく、楽天損保で契約を継続する場合にも適用されます。20等級でもう割引が進まないという人でも前年が無事故であれば割引となります。さらに保険料は「走った分だけ」で、前年の契約で走行距離が少なければ、それが保険料に反映される仕組みになっています。
楽天損保で契約した人からは、「楽天は以前に契約していた保険会社より保険料が多少安い。何より楽天はポイント還元がとてもよいので楽天ユーザーとしては自動車保険も楽天にしました」といった声が寄せられています。楽天ユーザーの人や無事故の状態が続いている人などには、特に有利になる自動車保険といえるでしょう。
楽天損害保険 保険契約者のクチコミ例
総合的に楽天保険が一番バランスのとれた保険だと感じている(20代・男性)/事故を起こした際の電話対応がスムーズでとてもよかった(30代・女性)/楽天ポイントが付く特典もあって、ほかの自動車保険に比べてかなりのお得な感じがする(50代・女性)/買い物などでカードを愛用している楽天がやっている損保だし、都内の買い物くらいしかクルマを使わないという条件にマッチしている(60代・男性)
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4位:三井ダイレクト損害保険
- ネット型自動車保険初の「レスキュードラレコ」(ドラレコ特約)が利用可能。一定以上の衝撃を検知すると、安否確認デスクに自動でつながる。
- 補償プランについては、コンシェルジュが見積もりを行い、自動車保険のことを何でもサポートしてくれる。
- スマホアプリ「三井ダイレクト損保アプリ」が用意されている。
- インターネット契約割引は最大1万0500円。
三井ダイレクト損害保険 保険契約者のクチコミ例
連絡がメールだけで、プランの提案(勧誘)が少ないのがいい(30代・男性)/他社と比較してダントツに安いかといわれればそれほどでもないかもしれないが、こちらの要求に迅速・丁寧・的確に対応してくれるので満足している(40代・女性)/ネットで24時間簡単に申し込みができ、継続手続きも簡単(50代・男性)/年間走行距離と保険料が連動している点が魅力(60代・男性)
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5位:SOMPOダイレクト損害保険(旧 セゾン自動車火災保険)
- 日常のカーライフおよび防災において便利な「SA・PO・PO(サポポ)」が無料で利用できる。
- ネット割については、新規契約なら1万3000円、継続契約でも1万円割引!
- 事故連絡の際に依頼することで、事故サポートに関する専門の教育を受けたALSOK隊員が事故現場へ迅速に駆けつけサポートしてくれる「ALSOK事故現場安心サポート」が無料で利用できる。
SOMPOダイレクト損害保険(旧 セゾン自動車火災保険) 保険契約者のクチコミ例
特定のサイト経由で申し込みを行うと、カタログギフトの特典が得られた(30代・男性)/補償内容で自分が欲しいと思っていたものをおおむね付けることができた(40代・男性)/補償内容が充実していて、金額を見ながら何度も検討できる(50代・女性)/勧誘などの行為が一切ない点は大変よい(60代・男性)
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6位:ソニー損害保険
- 専任担当者が、弁護士や医師などの専門家と連携してサポートを行う。
- クルマのトラブルで頼れるロードサービスが無料付帯。
- 保険料は「走る分だけ」なので合理的。予想年間走行距離に応じて7区分(3000km以下/5000km以下/7000km以下/9000km以下/1万1000km以下/1万6000km以下/無制限)で算出される。
ソニー損害保険 保険契約者のクチコミ例
契約時に設定した走行距離区分よりも実際の走行距離が少なかった場合には割引が適用され、お得に契約を更新することができる(30代・男性)/補償内容と保険料のバランスがよく安心できる(40代・男性)/走行距離が少なかった場合は次年度の保険料で割引になるのがうれしい(50代・男性)/年間走行距離に応じて保険料が変わるシステムに満足(60代・男性)
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7位:アクサ損害保険
- 相手方への賠償はもちろん、同乗者の補償も無制限に設定可能。
- 24時間365日対応のAXAプレミアムロードサービスが無料で付帯する。
- 12歳以下の子どもを乗せるクルマであれば「子育て応援割引」が適用される。
- インターネット割引は最大2万円。無事故割引(2000円引き)も設定。
- 他社から切り替えた96%の方が「補償と保険料のバランスがよい」と回答している。
アクサ損害保険 保険契約者のクチコミ例
ペットを乗せて走ることがあるので、ペットのけがなどに対する補償が付けられるのがよい(30代・女性)/リスクとコストをてんびんにかけるとダイレクト型の保険会社が選択肢にあがってくる(40代・男性)/車両保険の補償された額が他社に比べて高かった(50代・男性)/インターネットでの申し込みやゴールド免許、年齢などによる割引は当然あるうえ、事故時の補償も十分(60代・男性)
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8位:イーデザイン損害保険(&e)
- 急ブレーキなどを感知するセンサーとアプリで日々の安全運転をサポート。ポイント(ハート)収集による特典が用意されている。
- センサーを活用した事故解決。事故の衝撃をセンサーが検知すると、衝撃の前後数秒間の状況を自動で記録する。
- 事故発生時は、その日のうちに初期対応。セコムの緊急対処員が現場で手助けするほか、担当者およびAIによるコミュニケーションでサポートを行う。
イーデザイン損害保険(&e) 保険契約者のクチコミ例
補償内容と金額のバランスに納得できる保険(30代・女性)/東京海上が親会社なのも大きい。事故が発生した場合、相手方の保険会社との交渉では大手のほうが強いと感じる(40代・男性)/警備会社が現場に駆けつけてくれるサービスも付帯しているなど、万が一の際に安心できそう(50代・男性)/古いクルマに対して車両保険付きの条件を提示してくれた希少な保険会社(60代・男性)
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9位:あいおいニッセイ同和損保
- クルマの走行データやドライブレコーダーの記録、最新のカーナビといったテレマティクス技術(通信+情報工学)を生かした“事故を起こさない保険”を提案。
- 家族・友人などのクルマを借りて運転する際の事故を補償する、24時間単位で加入できる自動車保険「ワンデーサポーター」も利用できる。
- 基本的な補償とロードアシスタンスサービスを備えた、初心者用のプランも用意。
あいおいニッセイ同和損保 保険契約者のクチコミ例
最低限の補償がそろっており、弁護士費用の補償にも入っているからいざとなっても困らない(30代・男性)/トヨタディーラーの勧めで加入してみたが問題なし。ロードサービス利用時も保険料に見合った仕事をしてくれました(40代・男性)/以前契約していた保険料よりだいぶ高いが、補償内容が充実しているので満足(50代・男性)/特約プランを付加すると、確実に安く感じられる(60代・女性)
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10位:AIG損害保険
- 加害者になった場合に備える「日常生活賠償責任特約」を用意。
- 被害者になった場合に備える「人身傷害保険」において、治療費・休業損害・精神的損害等、さまざまな費用について実際の損害額を補償。
- 人身傷害保険は、自転車だけでなく他の交通乗用具(電車・飛行機・エスカレーター等)の事故によるケガの補償にも対応。
AIG損害保険 保険契約者のクチコミ例
担当の人に少しでも保険料を抑えられるようお願いしたところ、安くなるようなプランを検討してもらえた(20代・男性)/物損事故を起こした際、対応の手際がいいと感じた(40代・女性)/子供が初めてクルマを購入した時、担当者は子供の負担が軽減されるような提案をしてくれた(50代・男性)/ダイレクト型に比べると安くはないが、対人による対応ということと、想定以上に細かく補償される点が気に入っている(60代・男性)
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「一括見積もり」で最安値がすぐわかる!
保険に加入する際、現実的に重要になってくるのはコストパフォーマンス、なかでも「保険料の安さ」ではないでしょうか。
保険料を抑えるために、保険料の見積もりサービスを利用してみるのは有効な手段です。インターネットを介して保険のプランを検討するだけで、契約時の保険料が割り引かれるようになるという保険会社は少なくありません。
自動車保険の見積もりについては、一度の申し込み作業で一括して複数の保険会社に見積もりを依頼できる効率的なサービスもあります。
基本的な流れは、「マイカー情報や現時点で加入している保険の内容、加入者の情報を伝えることで、希望の条件に合った保険のプランと料金が数社から示される」というもの(見積もりサービスの申し込みに際しては、車検証や運転免許証、すでに自動車保険を契約している人は保険証券も用意したうえで作業をすると便利です)。
診断結果は即座にメールで届くことが多く、保険会社によっては郵送での見積書類・はがきが発送されます。いずれにせよ、見積もりはあくまで見積もり。それだけで契約締結ということにはならないので、安心して利用できます。
比較サイト『価格.com』の一括見積もりサービスを利用してみる
「自動車保険の一括見積もり」といっても、そのサービスはさまざまです。インターネットで検索すればおわかりのとおりで、目移りしてしまうのではないでしょうか。
今回紹介する比較サイト『価格.com』の一括見積もりには、なかなか見逃せないメリットがあります。
もちろん最大のポイントは、一度の入力で複数の保険会社にまとめて見積もりを依頼できること。見積もりにかかる費用は無料で、たいていは即座に結果を確認できるようになりますので、自動車保険の契約を急ぎたい、検討に多くの時間を割くことができないという方に役立ちます。
また、価格.comならではのうれしい特典「選べる! 人気家電プレゼントキャンペーン」も用意されています。これは、価格.comの自動車保険一括見積もりサービスを利用した方のうち20人に、魅力的な家電製品が当たるキャンペーン。自動車保険のご契約は必要なく、一括見積もりを利用しただけで応募することが可能です。
サービスを利用することで保険料が抑えられたという声も多く聞かれる、価格.comの自動車保険一括見積もり。なかには5万円以上安くなったケースもあるといいます。あなたも、この機会に利用してみてはいかがでしょうか。
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3.自動車保険料を安くする5つのポイント
ここまで見てきたとおり、保険会社によって、ほぼ同じ補償内容でも保険料には違いがあります。保険会社の選定以外に、保険料を抑える方法はあるのでしょうか? その代表的なものを5つ紹介します。
3-1.保険会社の割引制度を利用する
多くの保険会社が何らかの割引制度を用意しています。一例を挙げると、ウェブサイトからオンラインで契約した際に適用される「インターネット割引」、保険の満期日よりも大幅に前倒しで継続契約した際の「早期契約割引」、保険証券をペーパーレスとしメールやウェブで示すものとする「証券不発行割引」など。呼び名は同じでも割引額は会社により異なるので、しっかりチェックして判断する必要があります。
3-2.月払いをやめて年払いで決済する
1年分の保険料は、月ごとに12カ月支払うよりも、1回の年払いにしたほうが安くなります。保険会社にもよりますが、差額の割合は約5%~10%といったところです。一度に数万円の出費に対応するのが難しいという場合を除き、年払いでの支払いが得といえるでしょう。
ただ、近い将来解約することを視野に契約するのであれば、月払いのほうが得になるケースも考えられます。1年契約にして途中解約すると、保険料の一部払い戻しが行われますが、その金額が、解約後の期間に相当する額よりも少なくなるのが普通だからです。
3-3.同居する親族から自動車保険の等級を引き継ぐ
一般的に自動車保険は、契約者本人だけでなく、配偶者を含むその家族までカバーされるものです。逆に、その運転者の制限を限定する、例えば本人だけに適用することで、保険料を下げることが可能です。
また、運転者の年齢を限定して契約することでも保険料は抑えられます。若年のドライバーほど事故率が高くなるという考えのもと、自動車保険では、例えば「21歳以上補償」「26歳以上補償」「30歳以上補償」「35歳以上補償」というように年齢をもとに区分けされ、保険がカバーするドライバーの年齢が低いほど契約料は上がり、年齢が高いほど契約料が下がる傾向にあります。今現在、契約者本人、そして保険でカバーされる家族の年齢はどうなのか。適宜、この年齢条件に合わせて契約を見直すことで、保険料を下げられる可能性があるのです。
3-4.補償対象を運転者に限る・年齢条件を見直す
自動車保険には、契約から1年間無事故・保険不使用であれば、翌年の契約時に等級が上がり保険料が割り引かれるという“等級制度”があります。
この等級は、保険をかける車両や契約する保険会社を変更しても維持されるほか、同居する親族であれば、人と人との間で引き継ぎが可能となっています。親がその子どもに、「保険料が大きく割り引かれる高い等級」を継承するというのが、一般に多く見られるパターンです。自身の親族でこうした手続きが可能かどうか、確認してみるとよいでしょう。
3-5.車両保険を抑える・免責金額を変更する
契約している車両そのものの損害を補償するのが自動車保険。その契約料の負担は決して小さくはなく、「車両保険を付けると自動車保険料は倍になる」ともいわれるほど。契約内容により金額はさまざまであるものの、保険料が大幅に上がるのは確かです。
しかし中古車を含め、新車登録から年数を経た車両ともなれば、車両の時価に基づく補償上限金額は大幅に下がるため、支払う保険料の割に得るものが少ないという結果にもなりかねません。
また、実際に事故が発生し車両保険を使う場合には、契約した免責金額に相当する自己負担金を支払わなければなりません。例えば、免責金額5万円で保険を契約していれば、修理に20万円を要するケースでは、自己負担が5万円、保険会社からの支払いが15万円となります。
この契約者側の免責額を大きくすると、保険会社の補償が少なくなるため、保険料が下がります。逆に、免責額を下げれば保険料は上がります。免責額と保険料の相対関係を検討し、どのように金額を設定するのが自分にとって得なのか、検討する余地があるといえます。
4.保険料についてのよくある質問
決まりごとやメニューが多く、ちょっと複雑だという印象をもたれがちな、自動車保険の世界。多くの人が不安・疑問に思っているであろう点について解説します。
Q.「証券不発行割引」を適用されたことにより、補償内容への影響は出ないのでしょうか。
いずれの保険会社においても、証券をペーパーレス化することで保険の補償内容が変わることはありません。純粋に、通信手段の違いです。
Q.あえて車両保険に入ったほうがいいのは、一般的にどんなケースでしょうか?
新車で車両を購入した場合や、多額の購入ローンが残っている場合には、車両保険の有効性が期待できます。万が一、車両が失われたり大きな損傷を受けたりした場合、大きな負債だけが残ってしまう恐れがあるからです。
Q.2台目の契約では保険料が安くなるというのは本当ですか?
自動車保険を契約すると等級は6等級からスタートするのが通例ですが、2台目の契約で「セカンドカー割引(複数所有新規割引)」が適用されると、開始時の等級がひとつ上の7等級となり、そのぶん保険料が引き下げられます。
契約途中で変更した場合は(新保険の保険開始日から1年後の等級アップとなるため)割引率の上がるタイミングが遅れ、保険料の面で不利になります。ただし、新保険の保険会社に「ノンフリート保険期間通算特則」がある場合は、旧保険の期間を引き継ぐことができるようになります。
5.まとめ
- 一括見積もりの結果を見てもわかるとおり、自動車保険の保険料は、同程度の補償内容でも保険会社により金額に差異がある。
- 金額的には、保険料の最も安い保険会社のプランが得であるが、細かな補償内容や実際に契約したユーザーの満足度も検討し判断したうえでの総合的な判断も重要。
- 自動車保険は、契約内容の調整・変更で保険料を下げられる余地はある。割引制度の確認、支払い方法の選択、等級の引き継ぎ、運転者の制限、車両保険の再考などがその例である。
これらの情報を通じて保険料が安くできることがわかったら、自分に最適な自動車保険を選び、最もコストパフォーマンスを高めるかたちで自動車保険を契約しましょう。
自動車保険 満足度ランキング アンケート実施概要
調査対象
2023年4月から同年10月に価格.comを利用した方のなかで、調査時点において自動車保険(任意保険)に加入している、もしくは事故時等に保険会社に連絡をしたことのある方
調査期間
2023年10月13日~10月23日
有効回答者数
3983人
男女比率
男性:74.6%、女性:25.4%
年代比率
20代:6.0%、30代:22.3%、40代:17.2%、50代:23.0%、60歳以上:31.4%
調査手法
大手調査会社によるモニターを対象にしたWebアンケート(カカクコム調べ)
総合満足度のポイント算出方法
アンケートの回答から算出した総合満足度の平均値
総合満足度:回答者ごとに、アンケート項目(※1)別に満足度ポイント数(※2)と重視度ポイント数(※3)を掛け、全項目分を足し合わせ、各項目の重視度ポイント数の合計で割ったもの
(※1)
保険料:補償内容に対して納得できる保険料水準だったか、他の保険会社と比べて保険料が安いかなど
補償内容:補償の範囲の広さや充実度(特約・ロードサービスなどの付帯サービスを含む)など
顧客対応:加入や変更手続きのわかりやすさ・簡単さ・早さ。対面・電話・メールなどによる保険会社担当者の対応の良さ、マナーや礼儀・信頼感など※事故対応(初期対応・示談交渉・事故処理など)を除く
(※2)
満足:100、やや満足:80、普通:60、少し不満:40、不満:20
(※3)
とても重視する:6、重視する:5、やや重視する:4、あまり重視しない:3、重視しない:2、全く重視しない:1
調査対象会社
AIG損保、SBI損保、あいおいニッセイ同和損保、アクサダイレクト、イーデザイン損保、SOMPOダイレクト損害保険(旧 セゾン自動車火災保険)、ソニー損保、損保ジャパン、チャブ保険、チューリッヒ、東京海上日動火災保険、日新火災海上保険、三井住友海上、三井ダイレクト損保、楽天損保(計15社)
※ アクサダイレクト、イーデザイン損保、SBI損保、SOMPOダイレクト損害保険(旧 セゾン自動車火災保険)、ソニー損保、チューリッヒ、三井ダイレクト損保、楽天損保につきましては、お客様と保険会社との直接の契約になります。
※ 掲載している情報の正確性については万全を期していますが、その内容を保証するものではありません。
※ 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
※ 各種割引や特典は各事業者より提供されます。お申し込みの際は各事業者による注意事項や規約等をよくご確認の上お手続きください。
※ 各商品の詳細については、必ず「パンフレット」、「契約概要」、「注意喚起情報」、「ご契約のしおり・約款」等をご確認ください。
詳細は、価格.com 自動車保険 満足度ランキングをご覧ください。
ファイナンシャルプランナー(CFP)平野敦之さんからのコメント
SBI損保の自動車保険は、ダイレクト型の損害保険ならではの合理的な保険料算出基準を採用した保険料と充実したサービスを提供しています。また、契約者ごとの走行距離に応じた合理的な保険料を実現しています。お得な保険料だけなく、業界最高水準のロードサービスに加えて、24時間365日の事故受け付け体制で対応しています。
契約した人からは、「自分が欲しいと思っている補償をすべてカバーしているうえで価格が納得のできるところにおさまっている」「補償内容に対して保険料は安いしウェブ上でいろいろなパターンの保険料がすぐに修正して出てくる」「保険料金が安く、補償内容もそこそこ充実しているのでコストパフォーマンスはとても良い」などの声が寄せられています。
そのほか、この自動車保険には紹介プログラム制度が設けられています。家族や友人などにSBI損保の自動車保険を「紹介した人」に各種プリペイドカード最大2000円分、「紹介を受けた人」に、最大2000円分のギフトなどがプレゼントされます。この制度も考慮すれば保険料はよりお得になります。保険料の観点からはあくまでプラスαな制度ですが、加入を検討するなら活用したい制度です。