ホンダ・アコードe:HEV(前編)

2025.01.16 あの多田哲哉の自動車放談 多田 哲哉 セダンのセールス不振が叫ばれるなか、あえて国内市場に投入された11代目の「ホンダ・アコード」。その仕上がりを、トヨタでさまざまな車両を開発してきた多田哲哉さんは、どのように評価する?
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文句のつけようはないけれど……

今回のお題は、国内で新車で買えるホンダ車で唯一の4ドアセダンとなるアコードである。

多田さんといえば、「パッソ」や「ラウム」「ラクティス」といったコンパクトカー、そして「86」に「GRスープラ」などのスポーツカーの開発責任者をつとめてきたことで知られるが、セダンのお仕事は……。

「私自身はセダンの企画をしたことはありません。私がいたころのトヨタのZ(=製品企画部)は基本的に大・中・小というクルマのクラスで分かれていただけでしたが、ちょうどセダン自体が減り始めた時期でもありました」

「初代『ヤリス(日本名ヴィッツ)』のセダン版である『プラッツ』は、デザインが不評で売れなかったことを覚えています。次の『ベルタ』では反省してデザインをやり直しましたが、やっぱり売れずに、このクラスのセダンは結局、廃止となってしまいました」と多田さん。

そういえば、「クラウン」や「カローラ」などの伝統的セダンのチーフエンジニア職が、やはりトヨタでは出世街道なのだと聞いたことがあるが……。

「ああ、そうした空気は確かにありました。クラウンとカローラが王道の出世街道で、それに比べれば、新参者の『カムリ』はその次くらいの位置づけでした」

 
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