モーツァルトの幻想曲ハ短調K.475と友人としての死
モーツァルト の 幻想曲ハ短調K.475 は彼の全ての作品の中で最も優れたものの一つだと思う。構成がドラマチックで、とても生き生きしていて心を刺激するリアルな感動を与えてくれるから本当に素晴らしい。 今まで芸術的な良さだけで、聴いていたんたけれども内容的に何がいいのかと考えてみると暗い曲調で、終始、切ない印象で、表現されているので、死について扱っているような気がする。 関連ページ モーツァルトの幻想曲ニ短調K.397と死にかけの詩人 モーツァルトの最盛期の入り口にある幻想曲 Mozart: Fantasia in C Minor, K. 475|Maria João Pires - Topic 幻想曲ハ短調K.475は1785年に ピアノソナタ第十四番 の数ヵ月後に完成した。一緒に出版されて調性も同じだから幻想曲はその導入部ではないかと関連性が指摘されるけど、ただし本人の言葉は残されてない。 二十九歳のモーツァ…