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上海ガニの季節到来!美味しい蟹を見極めるための心得5選【失敗しない中国グルメ旅】

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秋の訪れとともに、中国・上海を中心に「大閘蟹(ダーヂャーシエ)」と呼ばれる上海ガニの季節がやって来た(というか、この記事がリリースされる頃には既にピークを過ぎた頃だろうか?)。日本でも人気の高い上海ガニだが、実は選び方を間違えると、せっかくの旅行の思い出が台無しになってしまうことも。今回は、現地で実際に体験した失敗や成功をもとに、観光客でも失敗しない上海ガニの見極め方を5つのポイントでお伝えする。

心得その1:オスとメスで味わいが全く違う

上海ガニの大きな特徴は、オスとメスで味わいが異なることだ。メスは香り高いカニミソ(内子)が特徴で、9月下旬から10月にかけてが最盛期となる。一方のオスは、身が引き締まっていて濃厚な味わいが魅力。10月下旬から11月が最も美味しい時期とされる。また、サイズはメスが小ぶりで値段は比較的高め、オスは大きめというのも特徴的だ。

なお、オスメスの見分け方は意外と簡単だ。腹部を見れば一目瞭然で、オスは細く尖った三角形のような形状、メスは丸みを帯びた幅広の腹部をしている。これは卵を持つためのスペースの違いによるものだ。腹部の模様も異なり、オスは細かな模様が刻まれているのに対し、メスは比較的シンプルな模様となっている。

カニを選ぶ際は、まず自分が何を重視するかによって、オスかメスかを決めることから始めるとよいだろう。

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心得その2:活気のある蟹を選ぶ

上海ガニは、生きているものを選ぶのが基本だ。足を広げた状態で動かなくなっているものは避けたほうがよい。元気な蟹は、触れると素早く足を縮めて身を守ろうとする。

特に注目したいのが、蟹の口や足先についているもずくのような黒い毛だ。新鮮な蟹はこの部分が黒々としており、鮮度が落ちると茶色く変色してくるのだそう。これが鮮度を見極める重要な指標となるので、必ずチェックしておきたい。

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心得その3:大きさより重さを重視

上海ガニは見た目の大きさに惑わされやすいが、実際に重要なのは重さだ。同じサイズでも、重いものほど身がギッシリと詰まっている証拠となる。オスであれば150グラムから200グラム、メスであれば120グラムから150グラムが、最も食べごたえがあり、かつ値段も手頃な範囲とされている。

心得その4:価格の相場を知る

上海ガニは時期や大きさによって価格が大きく変動する。特に国慶節(10月1日)前後は価格が跳ね上がるので注意が必要だ。一般的な相場として、普通サイズ(120グラムから150グラム)で100元から200元、大サイズ(180グラム以上)になると200元から400元ほど。

屋台などで安売りされているカニは上海がにではない可能性が高い

相場より著しく安い場合は要注意だ。沿岸部では上海がに以外にも「三門青蟹」やその他の淡水蟹が多く流通しており、一見すると上海ガニと見分けがつきにくい。これらは本物の上海ガニと比べて毛が少なく、味や食感も若干異なることがある。

心得その5:信頼できる店選び

上海ガニは、どこで購入するかも重要なポイントだ。本来なら市場で自分で目利きをして購入し、調理するのが最も経済的で理想的だが、短期の旅行者にとってはハードルが高い。また、類似種が混ざっている可能性もあり、初めての人には見分けるのが難しい。

そのため、観光で訪れる場合は、多少価格が高くても専門店やレストランでの利用をお勧めしたい。専門店なら品質保証もあり、その場で調理も可能だ。特に有名店は予約必須となることも多いので、事前に調べておくとよいだろう。

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まとめ:観光客でも楽しめる上海ガニ選び

上海ガニは確かに高価な食材だが、正しい知識を持って選べば、その価値に見合う満足感が得られる。オスメスの特徴を理解し、鮮度をしっかりチェックし、重さを確認し、時期による価格変動を把握した上で、信頼できる購入先を選ぶ。これらの点に気を付ければ、たとえ短期の旅行者でも、失敗のない上海ガニ体験ができるはずだ。ぜひこの秋~冬にかけて、現地で本場の味を堪能してみてはいかがだろうか。