定番ツアーはもう飽きた?ローカル旅行情報発信サイト「コスパトラベル」

パッケージツアーやガイドブックに頼った旅行に飽きてしまった大の旅行好きの方々向けに、ローカルでコスパの良い旅行プランをまとめたポータルサイト

【格安航空券】Mytrip予約体験レポート:謎多き格安OTAの実態に迫る【口コミ・評判】

mytrip.com

先日、いつものようにGoogleフライトで航空券を探していた時のこと。羽田~厦門便を探していたところ、通常なら4~5万円するはずの航空券が、なんと2.5万円で販売されているのを発見。表示されていたのは「Mytrip(マイトリップ)」という聞きなれないOTAでした。

今回は、そんな新興オンライン旅行代理店Mytripを通じて、実際に航空券を購入してみましたので、その体験レポートを綴っていきます。

Mytripとは?

Mytripについて調べてみると、興味深い事実が判明しました。Mytripは、GotoGateが提供するサービスの一つだったのです。実は、先日当ブログでレビューしたFlight Networkも、同じくGotoGateが展開するサービスでした。

www.kosupatravel.com

正直なところ、同じ会社が複数の名義でサービスを提供していることに、最初は不信感を覚えました。「なぜわざわざ別々のブランドで展開しているのだろう?」という疑問が頭をよぎります。怪しいと思う気持ちもありつつ、良く言えば既に実績のある会社が新しいサービスを展開している、と捉えることもできます。

恐らく、GotoGateは過去にちょっとした不祥事があったため、イメージ刷新を図るために新しいブランドを次々と立ち上げているのではないか、という推測に至りました。

www.kosupatravel.com

既視感のある予約プロセス

FlightNetworkにそっくりなページデザイン

実際に予約画面に進んでみると、Flight Networkでの体験がフラッシュバックするような感覚を覚えました。ページのレイアウトはほぼ同一で、色使いが異なるくらい。明らかにシステムの使い回しを感じさせます。

とはいえ、これは必ずしもネガティブな点ではありません。むしろ、すでに実績のあるシステムを活用していることで、安定した予約環境が提供されているとも言えます。

購入プロセスはFlight Networkとほとんど同じなので、細かい写真は省略します

例のごとく、予約プロセスでは執拗なオプション販売が繰り広げられました。旅行保険、座席指定、手荷物追加など、ありとあらゆるオプションが次々と提案されます。特に保険商品については、「本当に保険なしで大丈夫ですか?」と何度も確認画面が表示され、少々うんざりする思いでした。ただ、このステップは我々コスパトラベラーにとってはいわば予定調和的な通過儀礼のようなもの。オプションは全て無しにしてさくさく予約を進めていき、難なく購入に至りました。

予約後の意外な展開

予約完了後、念のため航空会社の公式サイトで予約内容を確認しようとしましたが、Flight Networkの時と同様、公式サイト上で直接照会することはできませんでした。これは代理店経由の予約ではよくあることのようです。

しかし、Mytripには嬉しい驚きがありました。フライトの日程が近づいてきた頃、丁寧なリマインドメールが届いたのです。これはFlight Networkにはなかったサービスで、「実はしっかりとした顧客フォローがあるのでは?」という印象を受けました。

念のため航空会社に問い合わせたところ、予約自体は問題なく完了していることが確認できました。さらに、IATAの旅程表もメールで発行してもらえ、最終的な安心材料となりました。

価格設定の謎に迫る

今回私が購入したのは、春秋日本・春秋航空の羽田~上海~厦門便。通常、航空会社の公式サイトで購入すると4~5万円するところ、Mytripでは半額程度の2.5万円で購入することができました。

この驚異的な価格差の理由について、GotoGateの戦略が見えてきました:

  • 1. 航空会社との直接契約による仕入れ価格の最適化
  • 2. 複数ブランドでの展開によるマーケットシェアの確保
  • 3. 基本料金を極限まで下げ、オプション販売で収益を確保する戦略

特に、異なる名義で複数サービスを展開している裏には、恐らく2の戦略があるのだと推測できますね。

キャンセルやリスケは困難

そんなMytripですが、注意点が。予約時にオプションの「柔軟キャンセルプラン」に加入していないと、予約の変更やキャンセル時の返金には一定の制限がかかります。これは他のOTAでも一般的な条件で、特に厳しすぎるということはありません。ただし、フライト日程に不確定要素がある場合は、予約時にこのオプションを付けるか、日程を確定させてから予約するかの判断が必要になってきます。

カスタマーサポートの実態

カスタマーサポートについては、予想以上の好印象を受けました。特にチャットサポートの対応は驚くほど迅速でした。恐らく中国のスタッフが翻訳ツールを使用しながら対応しているようで、時々不自然な日本語や馴れ馴れしい言葉遣いが見られましたが、こちらの要望を的確に理解し、スピーディーに対応してくれました。

最初はシステム自動応答だが、簡単な質問にいくつか答えたところ迅速にオペレーターに繋げてくれました。

従来のOTAのチャットサポートというと、自動応答ボットとの的外れなやり取りでただ時間を無駄にするだけ、という印象が強かったのですが、Mytripの場合は実際のスタッフが対応してくれるため、具体的な問題解決まで導いてくれます。この点は、格安OTAとしては特筆すべき長所と言えるでしょう。

メールでの問い合わせは24-48時間程度の返信時間がかかりますが、比較的丁寧な回答が得られます。ただし、チャットサポートの質の高さを考えると、まずはチャットでの問い合わせを試してみることをおすすめします。

まとめ:「条件付きでおすすめ」できるOTA

Mytripの最大の魅力は、やはり価格の安さです。今回のケースでは、実に2万円以上の節約になりました。Flight Networkと同様、GotoGateが提供するサービスということで、システムの安定性も確保されているようです。

また、Flight Networkにはなかったリマインドメールのような、きめ細かいフォローも見られました。さらに、チャットサポートの質の高さは特筆すべき点です。一方で、しつこいオプション販売や機械翻訳的な日本語表示など、いくつかの気になる点も見られました。

結論としては、予算を最優先する旅行者や、日程が確定している旅行者にとっては、十分に検討に値するOTAと言えるでしょう。ただし、予約後の変更可能性がある方は、予約時に柔軟キャンセルプランの加入を検討されることをおすすめします。

今回の体験を通じて改めて、GotoGateグループのサービスは「価格重視で、かつ日程が確定している旅行者」にとっては、十分な価値のあるサービスだと感じました。新興OTAならではの特徴を理解した上で、賢く活用することで、大きな旅行費用の節約につながるはずです。

※本レポートは2024年12月時点での体験に基づくものです。サービス内容は予告なく変更される可能性がありますので、予約の際は最新の情報をご確認ください。

\記事が気に入ったら是非クリックで応援してください!/