超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。

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創作する上で必要な2つの欲求。

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創作する上で必要な2つの欲求。

創作関係で気になる記事があった。


イラストを描いてちまちまとtwitterに発表しているのだけど、まったく評価が上がんねーなと思う。いや、自分は元々低評価に慣れきってるからどうってことは無いんだけど、つまらんなと思うぐらいはあるのである。


ちょっと、こういう記事を読んで、えらく感心する所があったのですよ。


blog.tinect.jp


なるほどなーと感心しながら読んだ。


ドラえもんにジャイアンがいるじゃないですか? ジャイアンは、ジャイアンリサイタルと言って、下手くそな歌をみんなに聞かせることを生きがいにしているのですが、それはもう発信したいという欲求だけが突き抜けてしまって、そこにどんな評価を受けようが全く気にしないのですよ。この状態というのは創作者のような情報発信者にとっては最強の状態であると論じている。


この話は、創作者としてや情報発信者として考えるところが色々とあった。今回はこのお話について色々と考えて参ろうか。

創作者の欲求には2種類ある。


僕も創作者であるから分かるけど、創作者には二種類の欲求がある。 作品それ自体を作るのが楽しいという内的欲求と、作った作品を誰かに褒めてほしいと思う外的欲求である。


この2つの欲求というのは両輪のようなもので、どちらが欠けていたとしても創作は上手くいかない。作品を作ろうと駆動する力は内的欲求から生じる。でも、その作品をお客さんに高く評価してもらうために上手く作ろうと飾る意識というのは、外的欲求が動かないといけない。


僕は気をつけないといけないと思うのだけど、どうも作品を作る欲求だけにかまけてしまって、その作品を好きだと思ってくれるだれかに届けようという努力を全く行っていないと思うのだ。


ことに近年のネット時代の情報発信では顕著であると思うけど、良い作品を作れば自然とお客さんが付いてくるという思想は幻想である。ちゃんと自分の作品を求めている人のところに届けようと思うのならば、作った本人がSNSなどを使って上手く情報発信してやる必要があるのである。


作品を作ろうという内的欲求だけが強くても、それを作品を求めている客の元へ自分で営業できないと、作った作品はいつまでも見てもらえない。そうなると、一人でぶつぶつと理念だけ呟いているのが退屈になってきてしまい、創作を行う手が止まってしまうのだ。

ジャイアンはその点が最強である。


絵を描いたり、小説を書いたり、楽器を演奏したり。媒体はなんでも良いですけど、創作をしている人はわかると思うんですけど、自分の作った作品は自分は好きであると思うけど、これが他人から見ても良いものなのか分からなくて不安になることってあるじゃないですか? ジャイアンはそれがまったくない。


ジャイアンは自分の歌を世界一素晴らしいものだと確信して疑わない。実際のところは、ジャイアンリサイタルに参加した人たちは次々とめまいを起こし気分が悪くなって、機材まで破壊していく超弩級の音痴なのだけど、本人は自分の才能を微塵も疑ってないのである。「評価を気にせずモチベーションを保ち続ける」。これは創作者にとっては最強の、黄金のメンタルである。


創作者が創作を辞めてしまう原因としては、マイナスな評価をぶつけられたりだとかして自分の才能を疑ってしまうことだったりする。しかし、自分の才能を間違いのない素晴らしいものだという確信があるのならば、どれだけ低評価やマイナスの評価をぶつけられたとしても、決して自信の揺るがないので安定して創作ができる。


しかも、ジャイアンはそのうえ、観客たちは自分の音楽を求めていると思い込んで、多くの人の元へ届けるために自分で営業までしてしまうのだ。世の中には素晴らしい作品を作れど、お客様を待つ一方で行動しない人もたくさんいる。ジャイアンは自分の足でお客さんを求めて行動してしまうのである。


実際の所、世間のレベルから言って平均値程度の出来の作品であれば、1000人程度の人に見せてみたら1人ぐらいには深くささって感動させてしまったりする。行動しない創作者はその1人にたどり着くまで営業をしないのである。ジャイアンはひどい音痴と描写されているけど、頑張って営業していれば、そのうち本当に自分の歌を求めてくれる物好きにたどり着くかもしれないのである。

まとめ


僕も、創作をするのならば、誰か自分の作品を認めてくれる人と話し合ってみたいという考えはある。でも、観客に合わせて作品を作ろうだとか工夫を全くしてないなーと思った。


僕が創作をしてくる上で一番の課題だったのは、如何に低評価にモチベーションを揺るがされないようにして創作を続けるか?ということだったんですよ。でも、最近、twitterの絵垢を作ってみたりして、自分の絵を求めている人の元へ営業する重要性だとかそういうのも学び始めたのですね。


絵や小説がうまくなりたいと願うのならば、まずは何度も打席に立ち、自分の作品が刺さる客がいると信じて人が見える所に作品を発表し続ける。そうやって、作品を量産しているうちにコンテンツの質も向上していく。


そうやって、外的欲求と内的欲求を充足させて、幸せな創作ライフを送りたいなと思った。

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