超メモ帳(Web式)@復活

小説書いたり、絵を描いたり、プログラムやったりするブログ。統失プログラマ。

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ほんとまぁ、潰れる前に休んでおくのは必要ですよ。

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ほんとまぁ、潰れる前に休んでおくのは必要ですよ。


んー、こりゃ僕自身のことでもないけど、でも僕が陥ったのと全くおんなじ道なので何か言いたくなる。いえね、どうも最近、仕事で無理をしてるなーと思うブログ仲間がいるんだけど、あまり差し出がましいことを言うのもアドバイス罪でギルティだ。


どうにも僕はコミュニケーションのスタイルとしては「人は人、自分は自分、されど仲良し」でやらせてもらっている。本質的なところで人間というのは完璧には分かり合えないと思ってるし、その空隙についてはお互いの協力で乗り越えるしかないと思う。僕はコミュニケーションというのは「共有してお互いに認めてる相互誤解」により成り立っているという人生哲学を持っている。


なんじゃろ、とはいえ僕も無駄に人生経験だけは積んできたので、人がハマりがちな落とし穴というのはある程度知っている。そっちに行くとまずいけどなーという道に行こうとしてる人には声ぐらいは掛けたくなる。他人の自由意志というのはコントロールできるものではないが、こうやってブログで情報提供するぐらいは罪ではないはずだ。


基本的にブログの自分語りについては喋りすぎると引かれるとか、はたから冷静に見ると熱心に独り言を綴ってるだけの痛い人というのも知ってはいるが、今語りたいのはそういう話でもない。第一、僕はそういう冷静なツッコミは求めてないのである。


一体まぁ、組織において個人の立ち回りはどうするべきなのかというのを考えたりするのだけど、企業対個人の場合ではパワーバランスが企業の方が圧倒的に上であり、そこんところは法律で縛ってやらないと労働者を働かせ放題で組織が私腹を肥やそうとする。


こりゃまぁ、日本の場合だと電通社員過労自殺事件の後から働き方改革が起きて、随分と企業の方での労働条件なんかも改善されてきた。僕は就職氷河期にちょうど就職活動をしたので、その時の状況を知っている。


就職活動の時からひどいものであったが、あの時期のIT業界なんてものは本当にブラック企業の巣窟であった。僕もご多分に漏れずブラック企業にはまりこんでしまった。その時は内地の方で働いていたのだけど、毎日終電の後にしか仕事が終わらないので寮から自転車出勤をしていた。


ブラック企業のエピソードについては大量に持っており、この頃僕はサーバ運用の仕事をしたりしてたのだけど、サーバが落ちると大音量で止めるまで何度も電話が掛かってくる携帯を持っていた。これが鳴ると深夜でも叩き起こされて、すぐさま自転車で会社に向かい、そこから深夜の会社でカードキーをとってサーバセンターに向かって保守作業を行うのである。


無論、これはサービス残業扱いであり、無給の仕事である。もし、電話を勝手に止めてサーバが落ちて無視すると始末書であり、給料を削られる。他にも毎日日報を書くことが義務付けられており、これはタイムカードを押した後に完了させなければならず、これは上司が気に入らないと何度も差し戻し。上司の返信には即レスが求められており、上司が認めるまでは何度でも書き直させられるなどの作業があった。あと、これは社長も読んでいて気に食わないと呼び出されて上司に叱責されるとかのイベントもあったな。


そういう目にあってきたので、今の働き方改革がされてる時代というのは素晴らしいなと思う。僕がメンタルを病んで死にかけたのは、このブラック企業での経験が尾を引いており、今でもたまに深夜の真っ暗闇のサーバセンターで作業をしてる夢をみる。


こんな感じでメンタルを病んだ後、なんとかかろうじて社会復帰して仕事はできるようになったのだが、脳に障害が残ってしまったらしく集中力や思考力が全盛期のように残ってない。やり方を工夫して仕事はするようにしてるけど、以前のようにバリバリと働くことのできない体にされてしまった。


このようなブラック企業での経験で学んだことがあるのだけど、「仕事というのは疲れる前に休んでおく」。


なんで、いろんなアリが集団で行動したりするのかというと、それぞれが交換で作業を行うことで作業にムラをなくすからである。これは「働き蟻の法則」で知られているが、アリの中には働き者の2割と働かない8割のアリがいる。


この中から働き者の2割のアリを選んで集めて働かせても、その中でもまた2:8に分かれる。これはなぜなのかというと、働かない8割のアリは、2割の働くアリが働けなくなった時のバッファだからである。これは人間の組織でも同様だと思われる。


自衛隊の組織論の中で読んだことがあるルールであるが、自衛隊では部隊を使う時でもフル稼働をさせずに、部隊を3つに分けて1つのチームは休息させながら使うのだという。そうしないと事態が緊急事態になった時に部隊の余力がなくなってしまい、対処できなくなるからとのことである。


これは個人が働く時もそうであり、常にフル稼働の状態で働いていると緊急事態に対処できない。また、機械でも人間でもそうであるが、常にフル稼働にしているとすぐにエンジンがダメになる。休み休み仕事もやらないと、本当にパフォーマンスを求められた時に活躍できないこともある。


僕はこれは40代になってから気がついたことでもあるけど、適切な休息のやり方を覚えるのも仕事のうちである。無理をして限界まで働くやり方は若いうちなら通用するかもしれないが、歳をとって同じやり方をやろうとしても体が付いてこなくなる。


全くの余計なお世話ではあるが、仕事で潰されて人生のかなりの部分を無駄にしてきた人間にとっては、無茶をしてる人には「命を大事に!」と言いたくなる。老婆心ではあるが、自分の身を守れるのは自分しかいない。

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