実際に mod_pagespeed によって簡略化できる作業には次のようなものがあります。
- コンテンツ管理システム(CMS)自体に変更を加えることなく、CMS によって生成されたページを編集する。例えば、HTML コンテンツからのコメントの削除、ホワイトスペースの削除。
- HTML の変更に伴い、画像の容量を自動的に調整し、再圧縮する。
- 画像やロゴをいつでも更新できる状態にしつつ、キャッシュの期限を 1 年間に延長する。
海外の事例ですが、現在 Google はホスティング会社である
Go Daddy と協力し、同社の 850 万人の顧客向けに mod_pagespeed による最適化を実施しています。Go Daddy の社長兼 COO である Warren Adelman 氏は、次のように述べています。
「Go Daddy は常に、お客様に最良のユーザーエクスペリエンスを提供する方法を探しています。そのような理由から Google と協力して『ウェブ高速化』への取り組みを開始しました。Go Daddy のエンジニアによるテストでは、mod_pagespeed と他のテクノロジーを利用することで、お客様のウェブサイトの読み込み時間が大幅に短縮されていることがわかりました。 このテクノロジーをいち早く Go Daddy のお客様に提供したいと考えています。なぜなら、それはお客様のためだけでなく、そのウェブサイトを訪問する人にとっても有益であるからです。」
また、Google は
Cotendo とも協力し、mod_pagespeed のコアエンジンを同社のコンテンツ配信ネットワーク(CDN)へ組み込むことにも取り組んでいます。
mod_pagespeed は Apache HTTP Server のモジュールとして統合されますが、オープンソースとして既にリリースされており、多くの Linux ディストリビューションにおける Apache 上で利用できます。ぜひ、お使いのプラットフォームに対応する
mod_pagespeed をダウンロードして、ご感想をプロジェクトの
メーリングリスト(英語) でお知らせください。Google は、ホスティング、開発者、ウェブマスターのコミュニティと協力して、mod_pagespeed の改良とウェブの高速化をさらに進めていきたいと考えています。
Posted by Richard Rabbat, Product Manager, ‘Make the Web Faster’ initiative
Original version: Make your websites run faster, automatically -- try mod_pagespeed for Apache