#NoHacked キャンペーンを開始して 3 週間経ちました。今回は、サイトを安全に保つために役立つリソースをいくつかご紹介します。

キーワードやリンクのクローキングによるハッキングでは、意味不明な文、リンク、画像を含む大量のページが自動的に生成されます。これらのページには元のサイトのテンプレート要素が使用されていることがあるため、一目見ただけではターゲット サイトと区別がつきにくく、コンテンツをよく読むまで気付かないこともあります。通常このタイプのハッキングでは、クローキング手法を用いて悪意のあるコンテンツを隠し、挿入したページを元のサイトの一部として表示するか、404 エラーページを返します。
  • 意味不明な内容によるハッキングを解決する
    意味不明な内容によるハッキングでは、キーワードが埋め込まれた意味不明なページがターゲット サイト内に大量に自動生成されます。このハッキングの目的は、ハッキングしたページを Google 検索結果に表示し、訪れた人を無関係なページ(たとえばアダルトサイト)にリダイレクトすることです。
  • 日本語キーワードによるハッキングを解決する
    一般に、日本語キーワードによるハッキングでは、ランダムに生成されたディレクトリ名で、ターゲット サイト上に日本語テキストを含む新しいページが作成されます。こうしたページは、偽ブランド品を販売するストアへのアフィリエイト リンクを収益源としているのが特徴です。また、Google 検索への表示も目的としています。ハッカーのアカウントがサイト所有者として Search Console に登録されているケースもあります。
  • 最後に、サイトをクリーンアップして問題を修正したら、Google チームがサイトを審査できるように、再審査リクエストを送信してください。

    ご不明な点などありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムでお気軽にご投稿ください。それでは、また来週お会いしましょう。

    攻撃からサイトを守るためには、サイトへの不正アクセスがどのように発生したかを把握することが重要です。ここでは、スパマーが主にどのような方法でサイトに不正アクセスするかを説明します。
  • 提供元に注意を払い、無料提供の有料テーマやプラグインに十分気をつける
    有料のプラグインが無料で提供されているサイトを見かけたことがある方もいらっしゃるかと思います。通常は購入しなければならないプラグインを無料で提供しているサイトに遭遇した場合は、十分にご注意ください。多くのハッカーは、人気のプラグインをコピーしておとりに使い、「バックドア」(マルウェア)を設置して対象のサイトに侵入できるようにします。同様のケースについて詳しくは、Sucuri 社のブログ(英語)をご覧ください。
    また、質の高い正規のプラグインやテーマであっても、次のような場合は危険なものとなる可能性があります。
    • 新しいバージョンが入手可能となったときにすぐに更新しない
    • テーマやプラグインのデベロッパーが更新を行わないので、時間の経過とともに古くなる

    どのような場合でも、サイトのソフトウェアをすべて常に最新の状態にしておくことは、ウェブサイトをハッカーから守るうえで不可欠です。

  • WordPress のボットネット
    ボットネット(英語)とは、第三者の管理下にあるマシンやデバイス、ウェブサイトの集まりで、多くの場合、悪意のある行為(ウェブスパムのキャンペーン、クリックボット、DDoS など)を働くのに利用されるものです。サイトがボットネットに乗っ取られていても、サイトには明確な変化が生じることがほとんどないため、見つけるのは困難です。しかし、サイトがボットネットに取り込まれると、サイトの評判、リソース、データが危険にさらされることになります。ボットネットの詳細や、ボットネットの検出方法、ボットネットがサイトに及ぼす影響について詳しくは、WordPress や Joomla! のボットネットに関する記事(英語)をご覧ください。
  • ご不明な点などありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムでお気軽にご投稿ください。それでは、また来週お会いしましょう。


    サイトがハッキングされる原因とは何でしょうか。ハッカーがウェブサイトに不正アクセスする目的はさまざまであり、ハッキング攻撃はそれぞれまったく異なるため、いつも簡単に見つかるとは限りません。ハッキングされたサイトを見つけるのに役立つヒントをいくつかご紹介します。

    • はじめに:
      Google や他のサービスからセキュリティに関する通知を受け取った場合は、まず、「サイトがハッキングされているかどうかを確認する方法」のガイドをご覧ください。このガイドでは、サイトに不正アクセスの形跡がないかチェックするための基本的な手順をご案内しています。
    • Google 検索で表示されるアラートについて:
      Google は様々な方法でマルウェアや不正なハッキングを検出しています。マルウェアの検出ツールでは、不正なハッキングは検出されません。つまり、セーフ ブラウジングのサイト ステータスで問題がなくても、それはあなたのサイトがハッキングされていないとは限りません。
    • マルバタイジングとハッキングの違い:
      マルバタイジング(悪意ある広告)による悪質なサイトへのリダイレクトは、あなたのサイトに掲載している悪質な広告によって引き起こされます。サイトの閲覧者を他のサイトにリダイレクトしてしまうため、あなたのサイトがハッキングされたと感じるかもしれませんが、実際には悪質な広告による仕業です。
    • オープン リダイレクト: サイトでオープン リダイレクトが有効になっていないかどうかを確認する
      ハッカーは、自身の URL を隠すために正規のサイトを悪用する場合があります。その方法の 1 つに、オープン リダイレクトを利用して、サイトにアクセスしたユーザーをハッカーの選んだ URL にリダイレクトさせるという手法があります。こちら(英語)で詳細をご覧いただけます。
    • モバイル チェック: 必ずモバイル ブラウザからシークレット モードでサイトを表示してみましょう。不正なモバイル広告ネットワークがないかチェックしてください。
      広告や他のサードパーティ要素などの不正なコンテンツによって、知らないうちにモバイル ユーザーがリダイレクトされることがあります。こうした行為は、特定のブラウザからしか見えないため、検出されにくいものです。必ず、サイトのモバイル端末向けバージョンとデスクトップ向けバージョンで同じコンテンツが表示されることをご確認ください。
    • Search Console を利用して通知を受け取る:
      Search Console は、Google がウェブサイトについてウェブマスターと連絡をとるための手段となります。また、Search Console には他にも、ウェブサイトの改善や管理に役立つさまざまなツールが含まれています。サイトの主要な開発者でない場合でも、必ず Search Console でサイトの確認手続きを済ませてください。Search Console のアラートやメッセージは、サイトで重要なエラーが検出された場合にウェブマスターに知らせるためのものです。

    上記の方法をお試しになってもハッキングの形跡を見つけられない場合は、セキュリティ担当者にお問い合わせいただくか、ウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿していただき、再確認してください。


    #NoHacked キャンペーンは、今後 3 週間にわたって実施されます。毎週初めにここで 1 週間のまとめを掲載しますので、Google+Twitter で Google をフォローしていただくか、このブログの内容をチェックしてください。今後ともよろしくお願いいたします。