サイト エラーの発生率と発生回数の時系列表示

ほとんどのサイトは、これらのエラーが発生しないのが普通です。最近サイト エラーが発生していないのであれば、これらのセクションを逐一チェックする必要はありません。そこで、緑色のチェックマークを表示して、すべてが正常に稼動していることを一目で確認できるようにしました。

最近サイト エラーが発生していないサイト

URL エラー
URL エラーは、特定のページにのみ関係するエラーです。つまり、Googlebot がその URL をクロールしようとして DNS を解決し、サーバーに接続し、robots.txt ファイルを取得して読み込んだ後に、この URL をリクエストしたら問題が発生した、というエラーです。ウェブマスター ツールでは、URL エラーをその原因に基づいていくつかのカテゴリに分類しています。サイトで Google ニュースやモバイルのデータ(CHTML/XHTML データ)を提供している場合、それらのエラーは別のカテゴリで表示されます。

タイプ別 URL エラーの発生回数の時系列表示

少ない方が効果的
これまでのウェブマスター ツールでは、タイプごとに最大 10 万件のエラーを表示していました。これほどの量の情報をすべて消化しようとするのは、消防車のホースの水をすべて飲むのと同じくらい困難だったのではないでしょうか。どのエラーの重要性が高く(たとえばホームページがダウンしている)、どのエラーの重要性が低いか(たとえばある個人サイトからのリンクにタイプミスがある)を識別する方法も用意されていませんでした。10 万件のエラーを効率的に確認する手段、たとえば並べ替えや検索、「修正済み」のマークを付ける機能も用意されていませんでした。新バージョンのクロール エラー機能では、最も重要なエラーを強調することに重点を置きました。最も重要と思われるエラー、対処する必要のあるエラーが、カテゴリごとに 1,000 件ずつ表示されます。これら上位 1,000 件のエラーは並べ替えたり検索したりでき、修正済みのマークを付けたり、詳細を表示したりすることもできるようになっています。

どの列でもエラーをフィルタリング/並べ替え可能

サイトによっては、特定のタイプのエラーが 1,000 件を超えるかもしれません。その場合でも、そのタイプのエラーの総数を確認したり、過去 90 日間の履歴データをグラフで表示したりすることは可能です。1,000 件のエラーの詳細と累計エラー数だけでは不十分という場合に備え、API を使ってプログラム的にアクセスし、すべてのエラーをダウンロードできるようにすることも検討しています。

また、robots.txt によってブロックされたページのリストも削除しました。この情報が robots.txt ファイルによる問題を診断する際に役立つこともありますが、大抵の場合はサイト運営者が「意図的に」ブロックしたものです。[クロール エラー]は緊急性の高いエラーを重点的に確認するための項目に特化させるため、robots.txt でブロックされた URL の情報は近日中に [サイト設定] の [クローラのアクセス] に移設する予定です。

詳しい情報を手に入れる
エラー リストの個々の URL をクリックすると、詳しい情報が記載されたウィンドウが表示されます。このウィンドウでは、その URL を最後にクロールしようとした日時、最初に問題が通知された日時、そのエラーの簡単な説明などを確認できます。

URL ごとのエラーの詳細

このウィンドウでは、エラーの原因になった URL のリンクをクリックすることで、実際にアクセスするとどうなるかを試すことができます。他にも、エラーに「修正済み」のマークを付けたり(後ほど詳しく説明します)、エラー タイプのヘルプ コンテンツを見たり、その URL を含むサイトマップを生成したり、その URL にリンクしている他のページを確認したりできます。また、Googlebot に今すぐ URL を取得させて、詳しい情報を入手したり、正しく修正できているかどうかを確認したりすることもできます。

特定の URL にリンクしているページの一覧

エラーに対処する
新バージョンのクロール エラー機能で最も注目してほしいのが、重要なエラーに重点を置いて先に修正できる点です。エラーをランク付けして、対処が可能なエラーほど優先順位リストの上位に表示されるようにしました。対処可能なエラーとは、たとえばサイト内のリンク切れの修正、サーバー ソフトウェアのバグの修正、リンク切れの URL を除去するサイトマップの更新、ユーザーを実在するページに移動させる 301 リダイレクトなどです。ランク付けは、その URL がサイトマップに含まれているか、その URL へのサイト内またはサイト外からのリンクがいくつあるか、その URL への検索トラフィックが最近発生したかなど、さまざまな要因に基づいて行われます。

エラーの修正が完了したら、Googlebot にその URL を取得させることで、正しく修正できているかどうかを確認できます。フル アクセス権のあるユーザーであれば、エラーに「修正済み」のマークを付けることもできます。マークを付けると、そのエラーがリストから削除されます。修正済みのマークを付けたエラーは、URL を再クロールして同じエラーが発生しない限り、再びエラー リストの上位に表示されることはありません。

エラーを選択し、修正済みのマークを付ける

新しいクロール エラー機能にはさまざまな工夫を凝らしてあります。皆様に「これは便利」と感じていただけることを願っております。この記事に関するコメントやご意見・ご感想は、ウェブマスター ヘルプフォーラム までお寄せください。




この「ユーザーを追加/削除」というメニューを選ぶと、新しいユーザー管理のページが表示されます。ここでは最大 100 人のユーザーを追加または削除したり、各ユーザーに対してアクセス レベルを「フル」または「制限付き」に指定したりすることが可能です。ユーザー管理のページから追加されたユーザーは、特定のサイトに関連づけられています。もしあなたがそのサイトの所有者であると確認できなくなった場合、あなたが追加したユーザーもウェブマスター ツールでのそのサイトに対するアクセス権を失います。確認済みのサイト所有者の追加や削除は、以前と変わらずウェブマスター ツール内の、ユーザー管理 > サイト所有者の管理ページ から行います。


フルのアクセス権を与えられたユーザーは、すべてのデータの閲覧が可能になり、さらにサイトの設定の変更やサイトリンクの順位をを下げるなど、ほとんどの操作を実行することができるようになります。制限付きのアクセス権を持つユーザーは、ほとんどのデータの閲覧と、Fetch as Googlebot を使うことやアカウントにメッセージを転送する設定など、いくつかの限られた操作のみを行うことができます。制限付きのアクセス権しか持たないユーザーにはウェブマスター ツール内の多くの場所で「アクセスが制限されています」というメッセージが表示されます。



制限付きユーザーやフルの権限を持つユーザー、サイト所有者がどのような機能や操作を実行できるのかはヘルプ記事の「権限」のページをご覧ください。

今回の新しい機能では、アクセス権限を限定することでウェブマスター ツールに精通していない方にも権限を付与することが可能になり、サイト運営に関わる多くの方の間でウェブマスター ツールの情報を共有することができるようになりました。これによって皆様のウェブマスター ツールを通じてのサイト管理がよりスムーズになればと願っています。今回の新たなユーザー管理機能について、ご意見、ご質問などございましたら、ウェブマスター ヘルプフォーラム からお声をお寄せください。