アリータ・バトル・エンジェルを観てきたぉ(^q^)
※この記事にはネタバレが含まれます。
アリータ・バトル・エンジェル観てきた。感想はとにかくすげーのひとことである。
アリータは木城ゆきとのマンガ『銃夢』が原作のサイバーパンク映画だが、原作の主人公のガリィが本作ではアリータという名前になっている。
『銃夢』は1990年から1995年まで今は無きビジネスジャンプで連載されたが、連載終了後は続編の『銃夢 Last Order』が連載されたが、現在は前日談の『銃夢火星年代記』を講談社のイブニングで連載中である。
まさか20年前に完結したマンガが現在も続編を連載中とは思わなかったが、ここまでくると、木城ゆきとのライフワークだと思う。
『銃夢』は元々BJで連載されてたので版元は集英社だったが、親会社の小学館ならまだしも講談社に版権を移したのかは大人の事情だろうか。
映画のアリータも原作同様、アイアンシティ(クズ鉄町)のスクラップ置き場から話が始まるが、アイアンシティ(クズ鉄町)のスクラップ置き場と空中都市ザレムの外観だけでなく、イドがスクラップのサイボーグの頭部から目玉を切り取る場面も忠実に再現されていて、イドがスクラップのなかからアリータを拾い上げるところとか20年ぶりに見て心がビリビリした。
原作のマンガ見てたのは20年以上前なのに、原作のマンガのシーンが忠実に再現されてたので、あーそういえばこんなシーンあったわーと思わず座席から身を乗り出してしまった。
映画では何故か原作のマンガのマカク編とユーゴ編とモーターボール編とOVAのストーリーを同時平行してるような構成になってたけど、複数のエピソードを同時平行させても破綻が無く、ちゃんとひとつの話に収まってたのはすごいと思った。
複数のエピソードをスーパーの積め放題みたいにギチギチに詰め込んでも話が破綻してない構成力は、未刊で終わった原作にオリジナルエピソードをてんこ盛りにして新たな話を作り上げた、翔んで埼玉と反対方向のベクトルですげーと思う。
映画にはOVAのオリジナルキャラのチレンとグリシュカが出てくるが、映画ではイドとチレンが元夫婦でふたりの間には娘がいたというオリジナル設定がつけ加えられていたり、原作のマンガのマカクに相当するキャラが、OVAのオリジナルキャラのグリシュカになってるなど若干の変更はあったけど、原作のマンガのワンシーンやOVAのエグいエピソードなどが忠実に再現されてたのはすげーと思った。
何がすげーかといえば、やはり原作のマンガではマカクにバラバラにされたガリィが、映画でもグリシュカにバラバラにされてたとこだと思う。
実写になってもヒロインに対して情け容赦ない描写はさすがキャメロン映画だと思った。
少女が男に五体をバラバラにされる場面は男の陵辱のメタファーとも見てとれるが、男の凶刃が男性器のメタファーと考えれば五体をバラバラにされるシチュエーションは男の陵辱とも見て取れる。
何よりグリシュカのグラインドカッターはどう見ても触手にしか見えなかったし。
少女のボディからバーサーカーのボディに変わるアリータを見ていると、思春期の通過儀礼のようなものを感じた。
一度は男に蹂躙された少女が男社会に叛旗を翻す戦士に変わる様相は、日本のキモオタが目の敵にしてるフェミニズムを思わせる。
映画でアリータが一度は助けた犬がグリシュカに果敢に吠え掛かるもあっさり殺されるが、グリシュカに殺された犬はある意味無力な正義そのものともいえる。
アリータが戦士として目覚めたのも無力な犬が殺されたのがきっかけだったが、少女のボディから戦士のボディになり最後は武器を手にするところも、無力な正義を守るには武力が必要だということを示唆している。
国に置き換えれば、グリシュカに殺された犬は武力を持たなかったために中国に侵略されてしまったチベットさながらである。
武力を持たない国はグリシュカに殺された犬のように無残に殺されるしかないのである。
原作と映画の最大のちがいはマカクとグリシュカの社会的立場ともいえる。
原作のマカクは自分を捨てた母親と社会を憎み、生まれ育った下水道から這い上がり社会を恐怖に陥れた、社会の反逆者だったが、グリシュカは武力で弱者を蹂躙する男社会の無慈悲な秩序そのものである。
キャメロンのスケジュールの都合かアリータの監督はロバート・ロドリゲスが監督だったけど、最初は無力だった少女が闘いを通して強くなっていくというストーリーはキャメロン映画のテーマそのものである。
恋が男の死で悲恋に終るところもやはりキャメロン映画だし。
従来のキャメロン映画では無力な女を男が鍛えあげて女が強くなったら役目を終えた男は死んでいく話が多かったが、アリータは最初から強かったのでヒューゴの役目といえば、記憶喪失で自分が何なのかわからなかったアリータに人を愛する心を教えて、アリータが人を愛する心を手に入れた時点で役目を終えたヒューゴは死んでいったのだろうか。
アリータはある意味、オズの魔法使いに出てきた、人を愛する心を欲しがっていたブリキのきこりだったともいえる。
アリータの予告映像。こちらはモーターボールの予告映像。
何よりサイボーグ同士のバトルアクションは超迫力なので、バトルアクション映画としてもオススメ映画。
バトルシーンは思わず「マトリックスかよッッ」とツッコミどころ満載なのもいい。
フルCGで構成されたモーターボールなどのサイボーグの戦闘シーンは実写では描写できない迫力があったが、『翔んで埼玉』の実写ならではの迫力ある乱闘シーンとは反対方向のベクトルですげーと思った。
映画のアリータに関しては、日本のロリコンのキモオタが好みそうな要素がまるで見当たらなかったので、「キモオタざまああぁ~」と拍手喝采したくなるような映画だった。
モーターボールの戦闘シーンは、何故かジョジョ第2部戦闘潮流のジョセフとワムウの戦闘シーン思い出しちゃったけど、キャメロンてジョジョも好きだったりするのかなー(^q^)
アリータはとにかくすげーのひとことだが、 アリータの何がすげーかといえば、アリータすげー目がでけー( ̄▽ ̄;)
唯一の難点を挙げると原作のマンガとOVAの両方を見てないと元ネタがわからないことだと思う。
とにかく原作のエピソードをこれでもかとばかりに詰められるだけ詰め込んだ怒涛の情報の洪水のような映画だったので、原作のマンガとOVAを見たときの記憶を必死で手繰り寄せて観ていたので、劇中のモーターボールのような目まぐるしい早さで展開するストーリーを必死で追っかけてるうちに物語が終わったという印象である。
原作は日本のマンガだが、正直邦画ではあの壮大なストーリーはとても作れなかったと思う。
銃夢の連載中に製作されたOVAは時間が短いのもあったが、全体的に盛り上がりに欠けていたという感は否めないが、不発で終わったOVAのエピソードをよくここまで壮大な話に仕立て上げられたものだなーと感嘆した。
そんでもって何が一番すげーかというと
日本のマンガをキャメロンが映画化するなんてすげーッッ!
こちらはアリータ役のローサ・サラザールがどのようにしてアリータになったかというメイキング映像。
ここまでやると、CGアニメのキャラを生身の人間がモーションキャプチャーで演じてるのと殆ど同じですね。
アリータは実写映画という触れ込みにはなってますが、アリータを含むサイボーグのバトルシーンはフルCGで構成されてるので半分CGアニメーションと見てもいいと思います。
今回はツイッターに投稿したアリータのレビューをブログでまとめて再構成しましたが、ツイッターよりもブログの方がガッツリ文章書けるのがいいですね。
ツイッターでは限られた字数で必要最低限のことを発信しなければならないので、ブログとはちがった構成力を必要とされます。
自分がこれまでツイッターでつぶやいたことといえば、ちんぴょろすぽーんとかうんこちんちんとかクソくだらないことばかりですね。
そういえば、最近観た映画はウルトラマン以外は全部マンガが原作の映画なんですよねー(;^_^A
これまではリンク張ったことしかなかったけど、今回の映画評論では初めて動画を貼ってみました。
余談ですが、ブログ始めて4年目でやっと動画の貼り方を覚えました。
それでは今日もおやすみっこ(つ=^ω^=)つニャン
お前はマンガしか読んでないのかッッと思った方はポチっとお願い(つ=^ω^=)つニャンッッ
アリータ・バトル・エンジェル観てきた。感想はとにかくすげーのひとことである。
アリータは木城ゆきとのマンガ『銃夢』が原作のサイバーパンク映画だが、原作の主人公のガリィが本作ではアリータという名前になっている。
『銃夢』は1990年から1995年まで今は無きビジネスジャンプで連載されたが、連載終了後は続編の『銃夢 Last Order』が連載されたが、現在は前日談の『銃夢火星年代記』を講談社のイブニングで連載中である。
まさか20年前に完結したマンガが現在も続編を連載中とは思わなかったが、ここまでくると、木城ゆきとのライフワークだと思う。
『銃夢』は元々BJで連載されてたので版元は集英社だったが、親会社の小学館ならまだしも講談社に版権を移したのかは大人の事情だろうか。
映画のアリータも原作同様、アイアンシティ(クズ鉄町)のスクラップ置き場から話が始まるが、アイアンシティ(クズ鉄町)のスクラップ置き場と空中都市ザレムの外観だけでなく、イドがスクラップのサイボーグの頭部から目玉を切り取る場面も忠実に再現されていて、イドがスクラップのなかからアリータを拾い上げるところとか20年ぶりに見て心がビリビリした。
原作のマンガ見てたのは20年以上前なのに、原作のマンガのシーンが忠実に再現されてたので、あーそういえばこんなシーンあったわーと思わず座席から身を乗り出してしまった。
映画では何故か原作のマンガのマカク編とユーゴ編とモーターボール編とOVAのストーリーを同時平行してるような構成になってたけど、複数のエピソードを同時平行させても破綻が無く、ちゃんとひとつの話に収まってたのはすごいと思った。
複数のエピソードをスーパーの積め放題みたいにギチギチに詰め込んでも話が破綻してない構成力は、未刊で終わった原作にオリジナルエピソードをてんこ盛りにして新たな話を作り上げた、翔んで埼玉と反対方向のベクトルですげーと思う。
映画にはOVAのオリジナルキャラのチレンとグリシュカが出てくるが、映画ではイドとチレンが元夫婦でふたりの間には娘がいたというオリジナル設定がつけ加えられていたり、原作のマンガのマカクに相当するキャラが、OVAのオリジナルキャラのグリシュカになってるなど若干の変更はあったけど、原作のマンガのワンシーンやOVAのエグいエピソードなどが忠実に再現されてたのはすげーと思った。
何がすげーかといえば、やはり原作のマンガではマカクにバラバラにされたガリィが、映画でもグリシュカにバラバラにされてたとこだと思う。
実写になってもヒロインに対して情け容赦ない描写はさすがキャメロン映画だと思った。
少女が男に五体をバラバラにされる場面は男の陵辱のメタファーとも見てとれるが、男の凶刃が男性器のメタファーと考えれば五体をバラバラにされるシチュエーションは男の陵辱とも見て取れる。
何よりグリシュカのグラインドカッターはどう見ても触手にしか見えなかったし。
少女のボディからバーサーカーのボディに変わるアリータを見ていると、思春期の通過儀礼のようなものを感じた。
一度は男に蹂躙された少女が男社会に叛旗を翻す戦士に変わる様相は、日本のキモオタが目の敵にしてるフェミニズムを思わせる。
映画でアリータが一度は助けた犬がグリシュカに果敢に吠え掛かるもあっさり殺されるが、グリシュカに殺された犬はある意味無力な正義そのものともいえる。
アリータが戦士として目覚めたのも無力な犬が殺されたのがきっかけだったが、少女のボディから戦士のボディになり最後は武器を手にするところも、無力な正義を守るには武力が必要だということを示唆している。
国に置き換えれば、グリシュカに殺された犬は武力を持たなかったために中国に侵略されてしまったチベットさながらである。
武力を持たない国はグリシュカに殺された犬のように無残に殺されるしかないのである。
原作と映画の最大のちがいはマカクとグリシュカの社会的立場ともいえる。
原作のマカクは自分を捨てた母親と社会を憎み、生まれ育った下水道から這い上がり社会を恐怖に陥れた、社会の反逆者だったが、グリシュカは武力で弱者を蹂躙する男社会の無慈悲な秩序そのものである。
キャメロンのスケジュールの都合かアリータの監督はロバート・ロドリゲスが監督だったけど、最初は無力だった少女が闘いを通して強くなっていくというストーリーはキャメロン映画のテーマそのものである。
恋が男の死で悲恋に終るところもやはりキャメロン映画だし。
従来のキャメロン映画では無力な女を男が鍛えあげて女が強くなったら役目を終えた男は死んでいく話が多かったが、アリータは最初から強かったのでヒューゴの役目といえば、記憶喪失で自分が何なのかわからなかったアリータに人を愛する心を教えて、アリータが人を愛する心を手に入れた時点で役目を終えたヒューゴは死んでいったのだろうか。
アリータはある意味、オズの魔法使いに出てきた、人を愛する心を欲しがっていたブリキのきこりだったともいえる。
アリータの予告映像。こちらはモーターボールの予告映像。
何よりサイボーグ同士のバトルアクションは超迫力なので、バトルアクション映画としてもオススメ映画。
バトルシーンは思わず「マトリックスかよッッ」とツッコミどころ満載なのもいい。
フルCGで構成されたモーターボールなどのサイボーグの戦闘シーンは実写では描写できない迫力があったが、『翔んで埼玉』の実写ならではの迫力ある乱闘シーンとは反対方向のベクトルですげーと思った。
映画のアリータに関しては、日本のロリコンのキモオタが好みそうな要素がまるで見当たらなかったので、「キモオタざまああぁ~」と拍手喝采したくなるような映画だった。
モーターボールの戦闘シーンは、何故かジョジョ第2部戦闘潮流のジョセフとワムウの戦闘シーン思い出しちゃったけど、キャメロンてジョジョも好きだったりするのかなー(^q^)
アリータはとにかくすげーのひとことだが、 アリータの何がすげーかといえば、アリータすげー目がでけー( ̄▽ ̄;)
唯一の難点を挙げると原作のマンガとOVAの両方を見てないと元ネタがわからないことだと思う。
とにかく原作のエピソードをこれでもかとばかりに詰められるだけ詰め込んだ怒涛の情報の洪水のような映画だったので、原作のマンガとOVAを見たときの記憶を必死で手繰り寄せて観ていたので、劇中のモーターボールのような目まぐるしい早さで展開するストーリーを必死で追っかけてるうちに物語が終わったという印象である。
原作は日本のマンガだが、正直邦画ではあの壮大なストーリーはとても作れなかったと思う。
銃夢の連載中に製作されたOVAは時間が短いのもあったが、全体的に盛り上がりに欠けていたという感は否めないが、不発で終わったOVAのエピソードをよくここまで壮大な話に仕立て上げられたものだなーと感嘆した。
そんでもって何が一番すげーかというと
日本のマンガをキャメロンが映画化するなんてすげーッッ!
こちらはアリータ役のローサ・サラザールがどのようにしてアリータになったかというメイキング映像。
ここまでやると、CGアニメのキャラを生身の人間がモーションキャプチャーで演じてるのと殆ど同じですね。
アリータは実写映画という触れ込みにはなってますが、アリータを含むサイボーグのバトルシーンはフルCGで構成されてるので半分CGアニメーションと見てもいいと思います。
今回はツイッターに投稿したアリータのレビューをブログでまとめて再構成しましたが、ツイッターよりもブログの方がガッツリ文章書けるのがいいですね。
ツイッターでは限られた字数で必要最低限のことを発信しなければならないので、ブログとはちがった構成力を必要とされます。
自分がこれまでツイッターでつぶやいたことといえば、ちんぴょろすぽーんとかうんこちんちんとかクソくだらないことばかりですね。
そういえば、最近観た映画はウルトラマン以外は全部マンガが原作の映画なんですよねー(;^_^A
これまではリンク張ったことしかなかったけど、今回の映画評論では初めて動画を貼ってみました。
余談ですが、ブログ始めて4年目でやっと動画の貼り方を覚えました。
それでは今日もおやすみっこ(つ=^ω^=)つニャン
お前はマンガしか読んでないのかッッと思った方はポチっとお願い(つ=^ω^=)つニャンッッ