Ubuntuを再起動したときに、強制的に起動ディスクをチェックするには、「sudo touch /forcefsck」コマンドを実行して、ファイルシステム直下に「forcefsck」という空ファイルを作成する方法がありました。
しかし、この方法は、Ubuntuの起動処理とサービスを管理するinitシステムが「upstart」から「systemd」に変更された現在のUbuntu 18.04では使用できません。
ここでは、Ubuntu 18.04がインストールされているシステムパーティションに対して、次回起動時に、強制的にディスクチェックを実行する方法を紹介します。
tune2fsコマンドは、ext2, ext3, ext4ファイルシステムのパラメータを操作するためのコマンドです。
ファイルシステムをチェックするまでのマウント数を指定する「-c」オプションを「1」に変更することで、Ubuntu再起動時に強制的にチェックと修復を行うことができます。
通常システムパーティションのデバイス名は「/dev/sda1」ですが、わからない場合は「lsblk」コマンドを実行して調べてみましょう。
実行結果の末尾に、「/」と表示されるのがUbuntuがインストールされているシステムパーティションです。
$ sudo tune2fs -c 1 /dev/sda1 tune2fs 1.44.1 (24-Mar-2018) Setting maximal mount count to 1
デバイス名にシステムパーティション「/dev/sda1」を指定して、 tune2fsコマンドを実行しましょう。
あとは、Ubuntuを再起動すれば強制的にディスクチェックと修復が行われます。
なお、チェック中は特に進捗状況の表示などはありません、通常よりも再起動に時間がかかり、ハードディスクへのアクセスが集中することで確認できます。
$ sudo tune2fs -c -1 /dev/sda1 tune2fs 1.44.1 (24-Mar-2018) Setting maximal mount count to -1
このままの状態だと、Ubuntuを起動するたびに毎回ディスクチェックが実行されてしまします。
起動時のディスクチェックをキャンセルするには、マウント数のオプションを「-1」に戻すことを忘れないようにしましょう。
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