Ubuntu 22.04で使用しているハードディスクの健康状態をチェックすることは非常に重要です。
GSmartControl · Hard disk drive and SSD health inspection tool
先日、2TBの外付けハードディスクが破損するというトラブルに見舞われました。10年ぐらい使っていたので、とっくに寿命なんですが。
Ubuntu 22.04起動時に、ディスクが使用不可になる可能性があるというメッセージが表示され、SMARTデータを確認すると、「Reallocated Sector Count(再割り当てセクター数、読み書きができない不良セクタの数)」が16,000を超えるという緊急事態になっていました。
すぐにハードディスクを新調し、バックアップをとりましたが、いくつかのデータはロストする羽目に。
このようなことにならないためにも、定期的にハードディスクの健康状態をチェックするのにおすすめなのが、GSmartControlです。
SMART(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)とは、ハードディスクが内臓している自己診断機能のことです。
Ubuntu 22.04にはSMARTデータを使ってハードディスクの制御と監視を行う「smartmontools」があり、その中に含まれている「smartctl」コマンドのGUIフロントエンドがGSmartControlです。
GSmartControlを使えば、セルフテストの実行やSMARTデータの確認を簡単に行うことができます。
【動作確認 Ubuntu 22.04, GSmartControl 1.1.4】
Ubuntu 22.04の標準リポジトリにはGSmartControlが含まれているので、端末から以下のコマンドで簡単にインストールできます。
$ sudo apt install gsmartcontrol
GSmartControlを起動すると、メインウィンドウに現在接続されているハードディスクが表示されます。
まずは、「Basic health check」が「PASSED」になっていることを確認しましょう。何か問題があれば「FAILED」と表示され、アイコンが赤く変わります。
自己診断テストを実行するには、各ドライブアイコンの右クリックメニューから「Perform Tests」を選びましょう。
セルフテストでは、「Test Type」リストから実行するテストの種類を選びます。
「Short Self-test」と「Extended Self-test」の2種類がありますが、「Extended Self-test」は数時間かかる場合があるので、まずは短時間で終了する「Short Self-test」を実行してみましょう。
テストが完了して「Test Result: Completed without error」と表示されれば、そのハードディスクにエラーは見つからなかったので、安全に使えるということになります。
また、SMARTデータの詳細は「Attributes」タブで確認できます。
問題があるSMARTデータは、ピンクや赤でハイライト表示されるので、色がついていなければハードディスクは健康ということですね。
なお、各データをマウスオーバーすると、その説明がツールチップで表示されるので、気になる項目は確認してみましょう。
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