File Shredderは、その名の通りファイルをシュレッダーするかのように安全に削除するためのアプリケーションです。
File Shredder—Linux Apps on Flathub
Ubuntuでゴミ箱を空にしても、その中にあったファイル情報が完全に削除されるわけではないので、データを復元される危険性が残ります。
ファイルを安全に削除するには、その記憶領域に意味のないデータを上書きする必要があります。
Ubuntuには、shredコマンドというGutmann方式でデータを上書きするコマンドがあり、File ShredderはそのGUIフロントエンドになります。
削除したいファイルをドラッグ&ドロップするだけの簡単操作で、秘密のファイルを安全に削除することができます。
【動作確認 Ubuntu 20.04, File Shredder 0.1.0】
Ubuntu 20.04で動作するFile Shredderは、Flatpakとして提供されています。
Flatpakのインストール環境を整えていない場合は、以下のコマンドでインストールしましょう。
$ sudo apt install flatpak
※Flatpakをインストールします。
$ sudo apt install gnome-software-plugin-flatpak
※プラグインをインストールします。
$ flatpak remote-add --if-not-exists flathub https://flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo
※Flathubリポジトリを追加します。
あとは、Ubuntuを再起動すれば準備完了です。Flatpak版のアプリケーションをインストールして実行できるようになります。
File Shredderのインストールは、端末から以下のコマンドです。
$ flatpak install flathub com.github.ADBeveridge.Raider
また、不要になった場合は、以下のコマンドでアンインストールしましょう。
$ flatpak uninstall com.github.ADBeveridge.Raider
File Shredderを起動すると、「Add files or drop here」と表示されたシンプルな画面が開きます。
ここに削除したいファイルをドラッグ&ドロップすると、ファイルの確認画面に切り替わります。
削除リストから外したいファイルがあるときは、右側のごみ箱アイコンで消すことができます。
削除するファイルが決まったら、左上の「Shred」ボタンをクリックしましょう。
ファイルが完全削除され、画面が元に戻ったら終了です。
また、データの上書き回数などを変更したいときは、右上のメニューから「Preferences」を選んでFile Shredderの設定を開きましょう。
「Remove file」は、無意味なデータを上書きした後にファイルを削除するかどうかのオプションです。
オフにするとファイルが削除されず残るので、ファイルが使用不能になっていることを確認できます。
「Hide shredding」は、シュレッダーが行われたという事実を隠すために、最後にもう一度上書きを行うオプションです。より安全に削除したい場合に有効です。
無意味なデータの上書き回数は、「Number of passes」オプションで設定できます。デフォルトは「3」ですが、最大「25」まで増やすことができます。
関連記事
Copyright © 2009-2022 Ubuntuアプリのいいところ. All Rights Reserved.
コメントの投稿