GSmartControlは、ハードディスクに内臓された自己診断機能であるSMART(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)のデータを確認したり、セルフテストを実行するためのアプリケーションです。
Supported Hardware · GSmartControl
Ubuntu 22.04に接続したUSB外付けハードディスクをGSmartControlで選択したときに、ハードディスク自体がSMARTサポートであるにも係わらず、「Enable SMART」オプションがグレーアウトしてチェックできない場合があります。
この現象は、USBからATAへのブリッジが不明な場合に発生します。
GSmartControlがサポートしているのは、ATA (SATA, PATA)ドライブです。SMARTを有効にできないUSBハードディスクでは、SATAへのブリッジ設定が必要になります。
【動作確認 Ubuntu 22.04, GSmartControl 1.1.4】
SMARTを有効にしたいハードディスクを接続したら、まず、端末からsmartctlコマンドでSMARTがサポートされているか調べてみましょう。
$ sudo smartctl -i /dev/sdb /dev/sdb: Unknown USB bridge [0x0411:0x02c2 (0x125)] Please specify device type with the -d option.
※「/dev/sdb」は自身のデバイスに合わせて書き換えてください。
このように、USBブリッジが不明だというエラーになります。
次に、「-d」オプションでデバイスタイプをSATAに設定してコマンドを実行します。
$ sudo smartctl -d sat -i /dev/sdb === START OF INFORMATION SECTION === Model Family: Seagate Mobile HDD Device Model: ST2000LM007-1R8174 ATA Version is: ACS-3 T13/2161-D revision 3b SATA Version is: SATA 3.1, 6.0 Gb/s (current: 6.0 Gb/s) Local Time is: Thu Feb 23 11:41:22 2023 JST SMART support is: Available - device has SMART capability. SMART support is: Enabled
※シリアルナンバー以下一部省略
今度は「SMART support is: Available - device has SMART capability.」と表示され、ハードディスクはSMARTをサポートしていることがわかります。
同様にGSmartControlにも、SATAへのUSBブリッジを設定すればSMARTを有効にできます。
GSmartControlを起動したら、「Options」から「設定」を開きましょう。
「Drives」タブにあるドライブプロパティーに、以下の情報を追加します。
Device: /dev/sdb
Type: (空白)
Parameters: -d sat
デバイスタイプを空白にしておけば、自動的にすべてのタイプに対応してくれます。
「追加」ボタンで設定を追加したら、ホーム画面に戻って「Ctrl+R」キーで再スキャンします。
あとは、ドライブを選択してEnable SMARTオプションが有効になっていることを確認しましょう。
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