「日本で下に見られても」ミャンマー人経営者の誇り 物件も借りられず融資もダメ…それでも日本で働く理由

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飲食店などを経営するミャンマー人経営者のボボチョーさん(左)とテテトゥさん(写真・西垣充)

在日ミャンマー人が集まる街、東京・高田馬場。1990年代後半からミャンマー料理店や雑貨店が集まり始め、すでに「リトルヤンゴン」とも呼ばれるようになりました。

現在ではミャンマー料理店が20店舗以上あるようで、急増する在日ミャンマー人の影響もあり、新たな店舗の開店が相次いでいます。そんなミャンマー料理店の激戦区で、本場の味が楽しめると評判を集めて在日ミャンマー人の間でも人気なのが「ズー&ヘイン ミャンマー ティー ハウス 高田馬場店」です。

「経営管理」ビザを取得した2人

JR高田馬場駅から徒歩10分ほどの目抜き通りに位置する、周囲からはひときわ洗練された3階建ての建物。この店を経営するのは、ミャンマー人夫婦のボボチョーさん(43歳)とテテトゥさん(40歳)です。店名の「ズー&ヘイン」は、2人の子供の名前にちなんで名付けられました。

本国では決して裕福な家庭に育ったわけではない2人。しかし、汗水を流して働き、時には涙をこぼしながらも、夫婦二人三脚で支え合い、ここまで歩んできました。「ここにたどり着くまでいろいろありました」と、笑顔で語るその表情の裏には、苦労の連続だった日々が垣間見えます。

2003年に留学生として来日したボボさんと、2006年に同じく留学生として来日したテテさんは、現在は「経営管理」ビザを取得し、日本で生活しています。

「従業員は現在、グループ全体で約40人で全員がミャンマー人です。その中には、5年間働くことができる特定技能ビザを持つミャンマー人従業員もいます。しかし、私たち夫婦は日本に滞在して20年近く、会社経営者となって7年目を迎えたにもかかわらず、昨(2023)年までは毎年ビザを更新しなければなりませんでした。昨年、初めて3年のビザを取得できましたが、『経営管理』ビザは正直おすすめできません」(ボボさん)

 

苦笑いして話すボボさんですが、その言葉の裏には、日本で正々堂々と経営を行い、生活を築いていきたいという強い意志と気概が感じられます。

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