ビットコインの将来性に全力ベットする上場企業が日本にも現れた。ホテル運営を本業とするメタプラネットだ。
東京・品川区のビジネスホテル「ホテルロイヤルオーク五反田」。五反田駅から徒歩3分と超好立地だが、築37年と年季が入った建物だ。リニューアルされている客室もユニットバスには古さがにじみ出ている。
だがこのホテルを「ビットコインホテル」に生まれ変わらせる構想がある。暗号資産ビットコインの愛好者が世界中から訪れてくるホテルだ。ビットコインについて学べたり、歴史を知ったりできるようにするそうだ。
ホテルを運営し「ビットコインホテル」構想を練っているのは、東証スタンダード市場に上場するメタプラネット。今年になってビットコイン企業になるべく大きく舵を切った。
ビットコイン購入前比で株価12倍
同社が4月から始めたのが、ビットコインの購入だ。計113億円を投じて11月19日までに取得したビットコインは約1142枚。足元の市場価格1ビットコイン=約1400万円で計算すると、資産価値は約160億円に相当する。
大胆な経営戦略の転換に反応したのが株価だ。1月時点で200円を下回っていたメタプラネット株は一時3000円にまで急騰。足元でも2000円近辺を維持する。直近10期で営業黒字を達成したのはわずか1期、決算短信にも「継続企業の疑義」が注記されている会社とは思えない活況ぶりだ。
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