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信州・下諏訪「諏訪大社下社あたりをブラリ散歩」の巻 その3

本編 その3 です(*^^*)!!

信州・下諏訪(しもすわ)
「諏訪大社下社あたりをブラリ散歩」 その3
下社秋宮の彫刻も素晴らしかったぁ(^▽^;)


撮影:2022年6月6日 Canon PowerShot G3X

1 ▼お待たせしました下社秋宮(しもしゃあきみや)のご紹介です。(*^^*)
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 ▼アクセスマップです。「春宮」と「秋宮」との距離はこんな感じ(^▽^;)
下諏訪観光マップ観光協会刊


2 ▼秋宮の参道・鳥居です
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3 ▼左手は、「根入の杉」と呼ばれ樹令約800年の御神木。奥に見えているのが「神楽殿(かぐらでん)」です。
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4 ▼「根入の杉」
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5 ▼ずっしりとした「神楽殿」奥両サイドには、「一乃御柱」(右)と「二之御柱」(左)が見えています。
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6 ▼秋宮の神楽殿は、昭和58年12月に国の重要文化財に指定されています。
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7 ▼正面の妻に飾られた「大注連縄(おおしめなわ)」 近年は、「御柱年」に新しく作り替えれているそうだ。
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8 ▼秋宮の神楽殿の特徴は、前と後で変化がある事です。
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9 ▼前方の三間は舞台に、後方の二間は楽所や拝殿になっています。
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※この神楽殿は幣拝殿の前に建てられ、梁行(はりゆき)(正面)柱間 3間(8.8m)、桁行(けたゆき)(側面) 5間(13m)周囲に幅1.5mの切り目縁に擬宝珠勾欄(ぎぼしこうらん)をめぐらした平屋建である。前方の 3間は吹放ちの舞台であり、後方 2間は楽所(がくしょ)(音楽を奏するところ)や拝殿となっている。棟がT字形になる撞木造(しゅもくづくり)に似た造りで、屋根は銅板葺(ぶき)である。したがって前方の舞台部分は切妻で妻入り、後方は平入りとなっている。(下諏訪町オフィシャルサイトより引用、なお2011年の記事です、屋根は葺き替えたのかな)

10▼軒下の風景も、適度な装飾が施されていて、使用している材も太く、重厚な表情が素敵です。
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※ 飾りの彫刻は比較的少ないが、屋根に変化をつけ軒は広く、柱・虹梁(こうりょう)・桁など太い材を用い、大規模で重壮な感じが出ている。華麗な幣拝殿とは趣が異なるが、よく調和がとれていて、幣拝殿を引き立てている。
工匠は二代立川和四郎富昌(たてかわしろうとみまさ)で、秋宮幣拝殿を建築した富棟(とみむね)の子である。建築・彫刻の技はすべて父から受け継ぎ、天性の才能と非凡な努力により全国へ諏訪の立川流の名をなさしめた名匠で、その技は父富棟に勝るともいわれ、後に幕府から内匠(たくみ)の称号を許されている。(同上)


11▼「秋宮一之御柱」
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12▼「秋宮二之御柱」 ちなみに三と四の御柱は、幣拝殿の奥にあって見にくい!
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14 ▼「幣拝殿(へいはいでん)」
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※ 秋宮の社殿は江戸時代の末期に、諏訪の宮大工立川流の初代立川和四郎(たてかわしろう)富棟(とみむね)が建てたもので、改築費は80両と扶持米(ふちまい)80俵(約4,800kg)で請負った。安永 6年(1777)末から始めて同9年6月に上棟し、完成は同10年だったという。
 左右の片拝殿はそれぞれ桁行柱間 5間(11m)とし、梁行同 2間(4.4m)の切妻造り、正面は吹放ちで背面上部は格子窓をいれ、前面に勾欄付きの切り目縁をつけている。秋宮にも本殿がなく、宝殿の奥に神木の「イチイ」(一位またはあららぎ・みねぞう)が立っている。近年建築学会では、こうした本殿のない社殿造の形式を「諏訪神社造」と呼ぶようになった。(同上)


15 ▼「幣拝殿」の軒下です。
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16 ▼「唐破風(からはふ)」
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17 ▼二階「虹梁(こうりょう)」上の「龍」の彫刻。
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18 ▼「唐破風(からはふ)」内部の「鳳凰(ほうおう)」
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19 ▼虹梁上や小壁を飾るのは、躍動的な「唐獅子(からじし)」「牡丹(ぼたん)」の彫刻たち。
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20 ▼同上
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21 ▼同上
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22 ▼木鼻(きばな)の唐獅子
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24 ▼同木鼻の「象」「唐獅子」と「持送り(もちおくり)」の波の透かし彫りが見事。
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25 ▼同上
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26 ▼二階縁下の「持送り」は「波に鯉」 こちらは右側のもので鯉が荒波に負けず力強く泳ぐ姿!
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27 
▼「波の透かし彫り」
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28 ▼二階縁下の「持送り」の「波に鯉」 こちらは左側のもので、まるで天に向かうよう!
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29 ▼再び「波の透かし彫り」 (^▽^;) とにかくスゴイ
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30 ▼一階側面欄間(らんま)も見てみよう!
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31 ▼欄間は「松に鷹」
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32 ▼同上
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33 ▼同上
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34 ▼一階正面の扉脇を飾る羽目の「竹に鶴(つる)」の彫刻は、富棟の最も腕を振るった傑作といわれているそうだ。確かに力作だ。
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35 ▼同上、反対側の彫刻。
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※ 幣拝殿は一間一戸の拝殿と幣殿の楼門造で、桁行(けたゆき)柱間 1間(4.1m)、梁行(はりゆき)柱間同2間(4.4m)で、かつては御門屋(みかどや)といわれた。屋根は切妻で正面に軒唐破風をつけ、一階は正面中央に三段の階(きざはし)・擬宝珠(ぎぼし)勾欄(こうらん)を付つける。床は板敷き天井は格天井(ごうてんじょう)で、周囲の小壁は牡丹(ぼたん)や唐獅子(からじし)で飾り、円柱上部の木鼻は唐獅子と象(ぞう)、側面欄間は松に鷹(たか)、二階縁下の持送りは波に鯉(こい)を用いる。右側の鯉は荒波の水を含み左側の鯉は天に向かう。まさに神の昇天の構成である。羽目の竹に鶴(つる)の彫刻は、富棟の最も腕を振るった傑作だと云われている。二階の組物は二手先(ふたてさき)、縁には勾欄をめぐらし吹放ち、小壁には龍(りゅう)を、唐破風内部には鳳凰(ほうおう)の彫刻が入れられている。こうして建物の腰といわず軒といわず、ことごとく彫刻で埋め尽くしている。全体として富棟の発想を大切にした柔らかみのある見事な社殿である。(下諏訪町オフィシャルサイトより引用)

36 ▼諏訪大社の下社の御神紋「明神梶(みょうじんかじ)」 上社は、根の数が4本の「諏訪梶(すわかじ)」で、こちらの下社は根が5本のものだそうです!!「梶(かじ)の木」は中国原産のクワ科コウゾ属の落葉広葉樹で、樹皮は和紙の材料になります。また、「神にささげる木」として神社に植えられたり、七夕の短冊として宮中で使われたり、何かと神様と関係のある木なんだそうですよ。(庭木図鑑植木ペディア記事を参考)
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37 ▼秋宮境内には、「御神湯」というのがあった!
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38 ▼「龍」?の顔も迫力があったけれど、口から吹き出る湯と湯気が、まるで「ゴジラ」のようでもありましたぁ!そんなこと考えるのは私だけ?
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39 ▼鳥居手前の「手水舎」は、新しいのだけれど、彫刻が素敵で思わず飛びつきましたぁ(*^^*)
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40 ▼「手水舎」の唐破風彫刻 「飛龍」
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41 ▼同上蟇股(かえるまた)彫刻 「鳩」(平和の象徴なのかなぁ?)
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42 ▼同上 裏側の「飛龍」 なかなかいい!
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43 ▼同上 素敵な鳩 
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44 ▼「手水舎の龍口」 
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45 ▼「手水舎」横の池 木々の緑が美しい!
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46 ▼神社入口にあった時計付き「オルゴール塔」
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47 ▼時計の下のケースを覗き込んでみたら、何と仕掛けの御柱祭「木落し」が再現されていました。う~ん、これは動いているところを見たかったなぁ(笑) ちなみに、1時間のうち3回鳴って動くんだそうだ!
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48 ▼提供は諏訪にある、日本最大のオルゴールメーカーさんだったぁ!秋宮の目の前に「オルゴール記念館」があります。
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※オフィシャルサイトへ

※更新が遅れてスイマセンでしたぁ。
次回は、秋宮周辺のスポットをご紹介します!お楽しみに(*^^*)
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コメント

Re: No title

大原かずのり さん!こんばんは!

喜んでいただけたようで良かったです。雨☂の中必死に撮影したかいがありました(笑)

諏訪大社を彫刻を中心に撮影して紹介しているブログも少ないので、これはこれで有りかと思います(^▽^;)

下社を二つ巡りましたが、どちらを向いても興味深いものばかりで楽しめました。これも大原さんのおかげです!

オルゴール塔!見に行って下さいね。私も動いているところをもう一度見に行きたい(*^^*)!!

No title

こんばんは!見事な建築&彫刻の数々はさすがは諏訪大社ですね^^

神楽殿の注連縄はやはり大迫力。
しかも舞台と拝殿が合体してるのはユニークですね!
二重虹梁の力強さも特筆もの。白木だから余計に迫力あるように思います。

幣拝殿の彫刻も見事!波と獅子の髪も見事に調和してるように思いました^^

手水舎の鳩の彫刻は珍しいですね。そして御神湯、龍みたいなの口から湯煙ですかぁ!それは記憶にないですね、見て見たいw

オルゴール塔も見逃してますね・・・・もう1度大社に行かなければ(^▽^;)

Re: コメントありがとうございます

ぶらっと遡上探索 さん!こんばんは!

なるほど丘陵の上部に社寺が多いわけですね。社寺参拝後はご利益があるのでしょうか(^▽^;)

私も先月から、右ひざの痛みがキツくなってきたので、整形でリハビリを始めました(笑)1カ月で少し走る事ができるように回復しつつあります。

スマホで地図や現在地、交通機関などのチェックもできるようになりましたから、散歩や探索も様変わりしつつあるのでしょうね。バスも含め便利なものは使っちゃうに限ります!(*^^*)!

コメントありがとうございます

今晩はトリケラさん、拍手コメントありがとうございます。
谷間を流れるのが河川なので、両岸の丘陵はしょうがないけど、丘陵の上部は住むには不便なので、お寺や神社が多い理由ですね。膝関節を痛めていますが、神社の下り階段をイタタで降りた後は、何故か痛みが治ります。関節が上手く嵌るんですかね(笑)。10年前は2万歩は苦になりませんでしたが、最近は、スマホが便利で近くのバス停、発車時刻が判るので、バスが利用出来る区間は使っちゃいますね(笑)。

Re: No title

たいやき さん!こんばんは!

流石に諏訪大社で、しめ縄もでかいのですが、幣拝殿の彫刻群もお見事です。

寺院を参拝した際に、何が記憶に残るのかは、その時の興味で変わりますね。

今回は、彫刻目当ての部分もあり、これでもかぁ~と撮影してきました(笑)

Re: 諏訪たび

BUSYBEE-GAEI さん!こんばんは!

そうですよねぇ~ 「わら」自体が手に入らなくなっていますからね~(;^ω^)

段々小さくなっていったりして!!コンビニのおにぎりの大きさみたいに!

屋根の下も、近くの彫刻はいいのですが、軒の下など高いところを撮影すると

雨がかかったり、霞がかかったり!!大変でしたぁ(^▽^;)

Re: こんばんは

ぶらっと遡上探索 さん!こんばんは!

アハハ!別に諏訪に旅行に行っていたから更新できなかった訳ではありませんよ~(^▽^;)

信州となると日帰りではもったいないですね!!

ご指摘の通り、この日はけっこうな本降りの雨の中の撮影でしたので、100均カッパを装備して

折り畳み傘をさしながらの撮影でした。望遠で彫刻を狙うのでISO感度も最初から高く設定して

片手でもぶれないシャッタースピードでしたが、レンズについてしまう雨滴はまいりましたぁ!

後で見てみると、思いの外、雨粒が写っていたので驚きましたが・・・しょうがないですね(-_-;)

No title

大きなしめ縄のある神社に来ると気分が上がりますね。
このしめ縄が地元の小さな神社との一番の違いなのかなと思います。
以前に訪れたことがあり、拝殿の記憶はあるのですが、こんなに階段が長かったかなと意外に思っています。
人の記憶は当てにならないですね。
雨の神社は傘を差したりたたんだり、億劫ではあるのですが、その分緑が美しいです。
大昔の人も雨の日に同じことを思ったのかもしれませんね。

諏訪たび

立派なご神木ですね。重文指定の神楽殿は、しめ縄もお見事です。
大注連縄の素材がそろそろなくなりつつあるのでは?と少々心配。
畳文化から様式に変わり、生活のなかで稲わらの存在がどんどん希薄になっている気がします。
この日は雨のなかでの撮影でしたか?唐破風の内側までご紹介いただき、ありがとうございます。

こんばんは

今晩はトリケラさん
暫く更新が無かったので、此れは遠くへ旅行に行ったなと思っていました(笑)。諏訪、見処タップりで良い場所ですね。チョット遠いので、1泊予定で計画したいですね。小雨模様のようですが、傘を差しながらの撮影だと、片手撮りでブレるし、偶にレンズを拭かなくちゃいけないしで、厄介ですよね。

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Author:torikera
季節の野草や身近な自然の写真のご紹介、トレイルランやポタリング、マウンテンバイクの記事、掘り出しモンCDアルバムなど音楽の話題、美味しい日本酒や蕎麦について、最近は庚申塔・石仏・富士塚・力石など石や塚などにも興味津々!とりとめのない記事ばかりですがよろしくお願いします。

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