LINN CLASSIK MUSICの修理 シーズンⅨ ーその3ー

こんばんは、Tomです。今日の天気はいつものように午前中は晴れ、そして午後は曇りで、最高気温は9℃まで上がり、少し暖かかったですね。今日は少し緩みましたが、明日からまた寒くなるそうです。明日はいよいよ冬至ですね。
さて、今日の記事は昨日の続き『LINN CLASSIK MUSICの修理 シーズンⅨ』で、今回がその3となります。前回はメイン基板の修理で、電源ONの後、きちんと立ち上がるようになりました。今回は時計機能のバックアップ電池の交換と、CDの開閉トレイ駆動用ベルトの交換です。

1.時計用のボタン電池
まずは、時計機能のバックアップを行うための、ボタン電池の交換です。本来なら、ここはボタン電池ではなく、ニッケル水素電池とか、リチウムイオン電池のように充電できるタイプにべきだと思います。

2.ボタン電池の交換
それではボタン電池の交換修理を行います。

1)フロントパネルのバラシ
仮止めしたフロントパネルをまたばらします。

これで作業しやすくなりました。

2)ボタン電池フォルダー
バックアップ電池の交換は、そのまま交換すれば直るのですが、その後何年か過ぎるとまた同じ問題が発生しますので、その時にTomが修理しなくとも自分で電池を交換できるように、単4の電池フォルダーを使用してきました。でも、これだと大きすぎるので、新たにボタン電池フォルダを購入しました。

この電池フォルダーなら軽いので、両面テープでどこにでも貼る事が出来ますね。

そしてこの電池フォルダーには、ON/OFFのスイッチがついています。高級ですね。でもどんな時に使用するんでしょう?疑問です。

3)ボタン電池の取り出し
古いボタン電池を取り出します。
まず片方は、ニッパーで足を切ります。

そして、もう片方ははんだごてを当てて抜き取ります。

基板のはんだを除去すれば、準備オーケーです。

4.電池フォルダーの設置と電池交換
それではボタン電池のフォルダーを取り付けます、

電池カバーの筐体をばらします。

すると、こんな感じです。

新しい電池を設置します。

5.CDユニットのトレイ開閉ベルトの交換
次はCDユニットトレイ開閉の駆動ベルトを交換します。

1)CDユニットのTOPカバーのバラシ
まず、CDユニットを開いた状態にします。

その後TOPカバーをばらします。

2)ベルトの取り出し
トレー開閉機構のベルトを取り出しました。

長い間使用されていなかったと思います。ベルトが変形したまま固まっています。

一度ベルトを引っ張ってみても、また同じ形になります。

3)プーリーの脱脂
プーリーを脱脂します。

4)新しいベルトを設置する
新しいベルトを設置します。
この径のベルトは前回の修理で購入してあります。

6.CDユニットのメンテナンス
せっかくなのでCDユニットのメンテナンスを行います。

1)ピックアップレンズの清掃
まずはピックアップレンズの清掃です。

2)注油
ピックアップのレール、トレーの開閉ギア、摺動部にシリコンオイルを塗布します。

7.動作確認
動作確認を行います。



トレーの開閉もスムーズになりました。CDの読み取りもOKです。
これで、時計のバックアップ電池交換とCDユニットのメンテナンスは終了しました。
後は、メイン基板の電解コンデンサの交換です。
お楽しみに!