東大阪大学生らが生き埋め殺害された事件。主犯格を含め殺害に加わった9名全員が逮捕された。
で、これから起訴され裁判になるわけだが、主犯格を含め死刑になる者はいないものと思われる。
足立区・綾瀬の女子高生コンクリート詰め殺人ですら、死刑判決が出ていない。無期懲役判決もない。殺された女子高生に何の罪もない状況で、陵辱の限りを尽くし死に至らしめたにもかかわらず、加害者が全員未成年だったため、主犯格で懲役20年。
今回の事件の流れを見ているとどっちもどっち、という雰囲気だ。殺された方も一歩間違えれば、加害者側に回っていた。それを考えると同情する気にはなれない。
殺された学生の彼女にちょっかいを出したことが事の発端のようだが、それに対して暴行を加え慰謝料50万円を要求されている。
まるでヤクザの女に手を出したかのような状況になっている。実際、暴力団の名前を使って落とし前をつけるように脅されていたわけだ。
結果的には加害者となる被害者は恐れをなしていったんは警察に被害届けを出す。しかし、相談した幼馴染の主犯格が仕返しを約束して、被害届けを取り下げるように指示したようだ。
それで、壮絶なリンチ殺人が展開されることとなる。
3人対10人。多勢に無勢。ゴルフクラブなどで殴打。
集団でリンチを加えるとブレーキが利かない。半殺しで帰せば、逆に自分たちが暴力団から殺される、という恐怖心が働いたのだろう。解放した会社員にも「止めを刺せ」と暴行に加わらせ、加害者にして口止めした。
傷害致死。
困っている友達を義憤に駆られて助けた。その結果が殺人になった。主犯格は「解放した会社員を殺したら自首する」とうそぶいていた。
高倉健のヤクザ映画の世界だ。
綾瀬の事件に比べれば情状酌量の余地はある。
いずれ映画化されることになるだろう。
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