葬儀会社に転職した女性の裏話が届いた。
20代の女性が亡くなられ、上司と葬儀の打ち合わせに行った。
棺に娘さんが大事にしていたものを一緒に入れて送って欲しい、という話になった。
遺品を入れるのはよくある話なのだが、量が半端なかった。
亡くなられた女性はアニメグッズを大量に集めていて、その量は段ボール箱に11箱分も。これを全部棺に入れることはできない。
その処分に母親も困っていた。
残った分を上司が「子供がアニメファンなので私の方で引き取らせてもらってもいいですか」と提案した。
同じ趣味の人に貰ってもらうのが一番の供養になるので、母親は快諾した。
『上司には子供はいないはずなのに…』と内心思ったが、これは上司の機転であることをすぐに理解した。
遺品の処分も葬儀会社の業務の一環である。
昔はそのまま廃棄処分していたが、メルカリが登場してからは、メルカリで売却するようになっている。
ただ、遺品を返して欲しい、ということもあるので、1年間は会社で保管するが、この大量のアニメグッズもいずれ、メルカリに出品される運命にある。
遺品整理でメルカリで売った利益は、会社の忘年会費用に使われる。
今年はすでに137万円の売り上げに。過去最高額は年間500万円の時もあった。
メルカリ様様である。