STRANGE DAWN 第11話 「苦い喜び、甘い責め苦を」
レビアンのいる砦にバルジダンの正規軍がやって来るところから始まります。
彼女からすれば援軍が駆けつけてくれたといったところですけど、正規軍の
隊長達の態度を見る限りではレビアン達を見下してて嫌な感じです。
当然、レビアンはバルジダンの市民権が欲しくてゲリラ活動をやっていないので、
ちょっと反抗的な態度を取っていましたわ。
レビアン達もベルゼーグルの村人達と似たような境遇のいるのかもしれない。
この異世界はまさに強い者が幅を利かせる弱肉強食の世界なのでしょう。
ベルゼーグルの村ではオルト率いるグリアニア兵が宴会を催していましたが、
その宴会のお手伝いを村人達がさせられて大変そうでした。
しかもレカはオルトの晩酌にまで付き合わされて嫌なはずなのですが、村が
これ以上戦争で荒廃しなくて済むのなら我慢しようとしているように見えます。
「どんな事をしても俺は戦いを終わらせなくてはならない。王女のために。」
シャルがヂョーグとベレーにアリラ王女の事について少し語ってあげていました。
そういえばアリラ王女ってエリとユコを呼び寄せた重要人物のはずなのですけど、
劇中では回想シーンの1シーンしか描かれていないのが不思議な感じです。
2人が元の世界に戻るためには王女が鍵となっているしか考えられなかったので、
さすがにクライマックスでは登場してくるかなぁ?って期待していましたけどね。
「レカ?どうしたんだ?」
「な、なんでもないわ・・・・・・。」
レカがオルトの酒宴の席からシャルのいる場所にまで逃げていたわけですが、
あの様子ではセクハラ行為を受けてシャルに助けを求めようとしたのかもね?
それでもシャルにも迷惑がかかると思って戻っていたように見えました。
彼女が普段見せないような従順な態度でオルトに頭を下げている姿からも、
村のために我慢をしようとしている気持ちが伝わってきます。
当然、シャルなら彼女のこういう姿を見ると何か思うとこがなくてはいけませんね。
アリラ王女の気持ちも察してあげていたわけですし・・・・・・。
「人を虐げ、狼藉を働くために着任したというのか?」
シャルがレカを守るためにオルトを殴りつけていたから驚きです。
彼はあまり感情を表に出さないところがあったけど、さすがにオルト達の
傍若無人ぶりにキレちゃったといったところかな。
レカがシャルに救われた時の安堵した表情なんかは印象に残ります。
これでまたレカがシャルへの想いを復活させてくれそうな感じがしますね。
「あんまりゴチャゴチャ言うなら食っちゃうからね!」
その後、エリがマニと共に戻ってきて、皆を叱りつけていたのも良かったです。
気が弱そうなエリでもこのように怒ったりしてキレる事があるんですね。
今回は感情を表に出すのを苦手にしているシャルとエリがキレたところが、
一番の見どころだったように思います。
エリとマニはお互いに小説を書いていることもあって意気投合していました。
だからこそ本音で語り合えたり、自分の気持ちを素直に言えたりできるのかもね。
エリが自分がこの異世界に招かれたというよりも、元の世界に自分が必要ないから
異世界に飛ばされたのではと考えるようになっていたから心配です。
彼女は自分の短所を理解しているからこそ、小説にもそれが反映されてしまったり、
ついついマイナス思考に陥ったりしちゃうのかもしれません。
あとマニはエリの事を上の苗字の「奈津野さん」と呼ぶようになっていましたけど、
下の名前の「エリ様」とか「エリさん」と呼ぶよりも親しみが感じられます。
一般的には下の名前で呼ぶ方が親近感があるものですけど、この作品では
反対のパターンとして使われていたところが珍しく思いました。
「レカ!?」
「シャル・・・・・・お願い・・・・・・。」
レカがシャルのところにやって来て靴を脱いでいたのですけど、これはもう
仲直りどころか深く結ばれようとするような意思表示に見えます。
いわゆる、この異世界の小人達にとって靴を脱いで裸足になる行為は、
服を脱いで全裸になる行為と同等の意味があるのでしょう。
つまりレカがシャルに身も心の委ねようとするくらいにまで、彼に対する
思いをぶつけているといった感じがしましたよ。
でも、シャルはレカの事をまだ拒絶していたから上手く結ばれそうにない(汗)
オルト隊長はエリをグリアニアの城に連れて行こうとするのですが、エリは
ユコを放っておいたまま行きたくなかったので躊躇していました。
ケンカ別れしても、やっぱりユコの事を心配してあげているのでしょう。
それはユコが1人で涙を流している姿からも同じ気持であることが伺えます。
ユコもやっぱりエリとケンカ別れして自分の事を反省しているのかもしれません。
とにかくエリとユコの関係もどうなるのかが気になります。
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