2017/03/22

STRANGE DAWN　第01話「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」

（C）佐藤順一・HAL／「STRANGE DAWN」製作委員会

2人の女子高生が異世界の戦乱に巻き込まれていく物語

今回から「STRANGE DAWN」という異世界ファンタジー作品の感想を書きます。
ラノベ系を中心に異世界転移＆転生モノのアニメが流行し続けていますので、
この機会にこの古い作品なんかも取り上げてみたいと思います。

OP曲は、河井英里さんが歌う「空へ」です。

物語は2人の女子高生が会話しながら歩いているところから始まるのですが、
周辺の景色を見る限りでは学校の通学路どころか日本の地とは思えないような
寂れた荒野を歩いているところに先ず違和感を覚えてしまうでしょうね。
異世界転移モノなら現実の世界から飛ばされるシーンが描かれるものですけど、
この作品は何の前触れもなく異世界に転移している状態から始まるところが
珍しいパターンだと思います。

ちなみに大きなリボンで髪を結んでいる子が奈津野エリという16歳の女の子で、
一方の帽子を被っている子が宮部ユコという同級生です。
この2人がメインヒロインとして物語が展開していきます。

「ぬいぐるみ？」
突然エリとユコが謎の小さな小人達による襲撃を受けたりしていましたけど、
この異世界はこういう小人達が住んでいるのが一番の特徴でしょうか。
ちなみに2人を救ってくれたのはシャルという小人騎士です。
1人で複数の敵を撃退していたので結構強いかもしれない。
ただ剣をお腹の鞘に片付けるところに奇妙な物珍しさがあったかも（笑）
もちろん彼もメインキャラの1人として活躍してくれていました。

「何で私達があんたたちを守るの！？」
エリとユコはシャルの村に案内してもらうのですが、そこの村人達が盛大に
歓迎のお祭りをして出迎えてくれたので優しい人達ばかりだ。
でも、ユコは戸惑うあまりに村長さんにキレていたから酷いですけどね（苦笑）
まぁ異世界に来たばかりで右も左も分からない状態だから仕方ないのかも？
その反対にエリは結構落ち着いた性格をしているように見えます。

あと村人達が2人の事を村を守ってくれる「魔人様」と崇めていたのが気になる。
何か不思議な力でも持っているのかなぁ？って思ってしまうところでした。
一般的に異世界モノは不思議な力を得て強くなるパターンが多いですもんね。

シャル達のベルゼーグルの村が別の部族から奇襲攻撃を受けてしまいます。
小人陣営同士の戦いだから可愛らしい動きをしているように見えるのですけど、
実際には剣で敵を貫いて倒したりもしてて結構ハードなバトルになっています。
こんな襲撃事件が起これば、村人達がエリとユコの力を借りたくなるのも分かる。
ただ本当にあの2人に魔神の力があればの話だったわけですけど・・・・・・（苦笑）

エリとユコの避難場所にまで襲撃者達が探索にやって来てピンチでした。
この時にエリが異様に怖がる素振りを見せていたのが印象的だったかも。
異世界に来た事による戸惑い方はユコの方が大きかったけど、身の危険が
迫った時の恐れ方についてはエリの方が大きいといった感じででしょうか。

この2人は同じクラスメイトなのですけど、こうして見ると学校では別に親しい
親友同士じゃなさそうだなぁっというのがこの第1話でもよく分かりました。
そうじゃなければあんなに2人の会話が噛み合わないのはありえないし（笑）
ただ厳しそうな性格のユコがエリを心配して落ち着かせるところは良かった。
この2人がこの異世界にいる間にどのような関係を構築していくのかも
ちょっと楽しみな感じがしました。

「わあぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ！！！！！！！」
「わあぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ！！！！！！！」
エリとユコが大声を上げながら襲撃者を脅かして撃退していました。
この小人達の異世界では巨人のような体格に見えるのが功を奏していますね。
別にパワーアップをしているわけでもないのに、これは面白い設定に思います。

「楽しい♪」
「え！？」
最後にエリが声を出してとても嬉しそうに笑っていました。
ユコと違ってエリは異世界での生活にすぐに慣れていけそうな感じがします。
第一印象の彼女は大人しい性格のように思いましたが、ここでの笑顔を見ると
あまり自分の感情を表に出さないだけなのかもしれません。
とりあえず2人がこれからこの異世界でどのような活動をしていくのか楽しみでした。

ED曲は、榎本祥子さんと清水香里さんが歌う「メロディーに・・・」です。