ハイスクール・フリート 第12話 「ラストバトルでピンチ!」(最終回) - アニメとゲームと恋の楽園
2016/06/26

ハイスクール・フリート 第12話 「ラストバトルでピンチ!」(最終回)

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(C)AIS/海上安全整備局

晴風が武蔵に立ち向かっていく!

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今回で「ハイスクール・フリート」の最後の感想となります。
最近ではミリタリー系美少女アニメは人気ジャンルの1つとなっていますけど、
この作品はまさにその人気にあやかって作られていたような感じがします。
それゆえに女の子キャラを可愛らしく見せながら存在感を出していく演出とか、
緊迫感のあるやり取りでの海戦バトルの描写なんかを見ても、このジャンルを
好まれるファンへの押さえどころを熟知しているような印象がありました。
細かい突っ込みをせずに見れば、十分に楽しい作品だったと思います。
もちろん私も毎週楽しみに見ていましたので、これで終わってしまうとちょっと
寂しくなるなぁって感じながら最終回を見ていました。


晴風が校長から許可を貰って武蔵を食い止めに行くところから始まります。
精鋭のブルーマーメイド艦隊でも太刀打ちできなかった相手に、いかにして
実習生見習いの明乃達が立ち向かっていくのかが見どころになります。
まさに最終回に相応しい力戦奮闘っぷりを見せてくれていました!

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晴風が主砲と魚雷を武蔵の艦尾を狙って発射をするのですが、さすがに
小型艦艇の火力では武蔵の足を止めるほどの効果はありません。
しかも、晴風は武蔵の反撃を1回受けただけで大きなダメージとなっていたし、
両艦艇の火力と耐久力において歴然とした差があるのは明らかでしたわ(汗)
あと晴風の乗組員達がダメージコントロールで手が回らなくなっていたところが、
今までの戦闘ではあまり見られなかった点かもしれませんね。

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明乃が総員に退艦命令を出そうとしていたところは少し衝撃的でした。
まぁそれほど晴風が持ち堪えられないほどのピンチだったのでしょう。
目に涙を浮かべていたところに彼女の悔しさや悲しさなどの入り混じった
複雑な感情が見て取れました。
艦長としては自分の船を失うことほど辛いものはないですもんね。
こういうところを見ても、明乃が艦長として立派に成長しているように感じます。

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「皆が来てくれたのならまだやれる。」
古庄教官やミーちゃん達が晴風の援軍に駆けつけてくれたのは良かった♪
特にミーちゃんはこのアニメでは結構目立っていたキャラでしたから、もし
あのままお別れしたままだと寂しいものがありましたからね。

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後半は晴風が援護を受けながら武蔵に突入していく様子が描かれています。
もう今までにないくらいの見応えのある海戦シーンとなっていたから熱い!
まさに最終回のクライマックスに相応しい盛り上がり方になっていましたわ。

これは航空機の存在しないという設定にしたことによって、軍艦同士の激しい
戦いをもたらす事に成功していたように思います。
女の子達をチームごとに描くことで覚えやすくしていたのも良かったです。
まぁ名前の方は数人ほど覚えていないキャラもいますけどねぇw

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「やっと会えたね。ミケちゃん。」
「もかちゃん・・・・・・。もかちゃん・・・・・・もかちゃん・・・・・・もかちゃぁーん!!」
明乃達が武蔵に乗り込んで無事にもえか達の救出に成功していました♪
正直なところ、第1話以来ほとんど2人が触れ合うようなシーンがなかったので、
いまいち感情移入しづらいところがありますけどね(苦笑)
まだ、ましろ副長と抱き合ってくれた方が感動しそうに思えるしw
とにかくこれで一件落着です。

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校長先生が教え子達の凱旋をお出迎え♪
前回では校長先生自らが出撃するような雰囲気にも思えたのですけど、
結局は何もなかったから拍子抜けかも!?・・・・・・まぁ別にいいけどね(^ω^;)
とにかく、晴風の乗組員達が嬉しそうに本土に上陸していたから和みます。
苦労しっぱなしだけあって、帰還できた時の嬉しさは倍なのでしょう。

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最後には晴風が沈んでいくシーンで幕を閉じていたのが驚きでした。
武蔵との激闘で浮かんで帰ってこれただけでも奇跡的だったのかもしれない。
きっと晴風は港まで明乃達を運ぶまでは沈まないように頑張ってくれたのでしょう。
明乃達は今まで自分達を守ってくれた晴風に感謝の気持ちでいっぱいでしょうね。
それほど明乃達にとっては愛着のある艦になっていたように感じられます。
敬礼をして晴風とお別れをする姿が何とも言えない余韻を残してくれました。

★総評★
こういうミリタリー系のアニメとなると一般的に敵はテロリストとか海賊あたりを
設定して作られることがよくあるのですが、このアニメではウィルスを原因とした
パニック映画っぽい感じで描いていたところに珍しさがありました。
それゆえに犠牲者を出さない真剣な実戦バトルという難しいラインを何とか
保たせながら最後まで上手く描けていた
のではないでしょうか。
まぁ一番は「戦車道」ならぬ「軍艦道」の設定で描くのが良いのですけど(笑)


私はこのような海戦バトルでは敵と味方の両陣営の指揮官による知力を尽くした
戦術の駆け引きを見るのが好みなので、このアニメではその点では主人公側の
一方のみを中心に描かれていたのが少し残念に感じます。
アニメなら「銀河英雄伝説」、映画なら「眼下の敵」みたいな駆け引きのある戦いを
見てみたいのですけどね。
そういうわけでウィルス設定には一長一短があるような印象を持ったりもしました。


多くの女の子キャラ達が登場するにしては、1クール内で各キャラの性格や個性を
把握しやすいように描いていたのは良かったです。
艦艇内でのやり取りなんかも艦橋と各科ごとにこまめに伝達していたりしていて、
それが生き生きとした絡み方となって存在感を出せていました。
もちろん、海戦シーンでは結構緊張感があって目を見張るものがありましたよ。
女の子達の楽しい触れ合いと熱い海戦とのバランスは良かったと思います。

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