新機動戦記ガンダムW 第33話 「孤独な戦場」 - アニメとゲームと恋の楽園
2014/06/26

新機動戦記ガンダムW 第33話 「孤独な戦場」

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(C)1995 SUNRISE INC.

リリーナがデルマイユ侯爵に会って完全平和主義を唱えるお話です。

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今回はカトルが悲しげなピアノの曲を弾いているシーンから始まっています。
ウイングガンダムゼロのゼロシステムに取り込まれていたとはいえ、トロワを
倒してしまった事に強く責任を感じているようですね。
そんな彼の事を慰めるようにノインが声をかけてあげていましたわ。
彼は他のガンダムパイロットの中でも感受性が強くて、優しい気持ちを
持ち合わせているので、悩んだりしやすいタイプなんだと思います。

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「すまない。リリーナ。私はゼクス・マーキスとして生きる。
それがサンクキングダムのためでもあるのだ。」

久しぶりに登場のゼクスは宇宙で財団派の輸送船とモビルドールを一掃していました。
彼のトールギスが存在する限り、財団派がモビルドールを月基地で大量生産しても、
オペレーション・ノヴァ作戦が頓挫してしまう事になるでしょうね。
ちなみにゼクスはハワードの協力を得ながら宇宙での掃討作戦を遂行しています。
ピースミリオンと呼ばれる超巨大な戦艦を母艦として戦い続けていました。
あと、ゼクスがトールギスの反応速度を遅く感じているのがポイントでしょうか。
彼の能力がトールギスさえも物足りなく感じる程に成長している事が伺えます。

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「サンクキングダムか・・・。この機会に始末してしまうべきかもしれん。」
デルマイユ侯爵はオペレーション・ノヴァ作戦が次々に失敗に終わっているので、
月基地にいるツバロフ技術庁に対策を急ぐように命じていました。
さすがにミリアルドの正体がゼクスだと断定していたあたりは鋭さがあります。
財団派が着実に権力を広げているのも彼の判断力の高さが大きいかもしれませんね。
とにかく財団派はサンクキングダムとリリーナの存在を疎ましく思っているので
一掃しようと考えている
ようでした(汗)

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リリーナはデルマイユ侯爵から戦後の平和を考える会合への招待状を受け取ります。
でも手紙の完全平和主義に学びたいという彼の言葉はどう考えても嘘ですよね。
これはリリーナを抹殺するためにワナを仕掛けているとしか思えない会合でしたわ(汗)
一応ノインが警戒して護衛に付き添おうとしていましたが、ドロシーにあっさりと
断られてしまいます。まだドロシーが敵なのか味方なのか見えてこないです。
デルマイユ侯爵の孫娘ですから、普通に考えると敵みたいなものなのですけどね。
かといって、リリーナに心酔しているところもあるので掴みづらい女性だよ(´・ω・`)

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ブレーメンに到着したリリーナはデルマイユ侯爵達との会合に臨んでいました。
しかし、デルマイユ侯爵から兄のピースクラフトが戦いをしている事を指摘されます。
これは完全平和主義を主張するリリーナにとっては苦しい立場に思えたのですけど、
彼女は兄がゼクスと名乗っているのなら兄ではないと言って乗り切っていました。
でもこれは彼女の厳しい表情を見ていると、本心のように思えなくもありません。
それほどリリーナにとって完全平和主義は何よりも最優先される事なのでしょう。

「やっぱり戦争はお人形さんじゃなく、人間同士でやらないとダメなのよ。」
ドロシーはそんなリリーナの毅然とした態度を褒め称えておりましたわ。
お祖父さんの味方じゃなくて、リリーナに味方してるのかな?(^ω^;)
このセリフから彼女の真意が少し読み取れそうな感じがします。

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ゼクスは引き続き財団派のオペレーション・ノヴァ作戦を阻止しようとしますが、
ツバロフもトールギス1機では手に負えない程の大部隊を派遣していました。
さすがのゼクスでもあれだけの敵の数では撃ち漏らしてしまうのは仕方ないかな。
とにかくルクセンブルク基地がトレーズ派の本拠地という事もあって、財団派が
必死になって攻略をしようとしている事が伺えます。

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財団派はモビルドールを使ってリリーナの乗る車に攻撃を仕掛けていました。
これで最初からリリーナを抹殺する事が目的だったのが明らかに!
危ない状況だったのですけど、ノインとカトルが助けに来てくれて良かったです。
もうこうなってくると財団派に完全平和主義を唱えても無駄でしょうね。

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「どんなに綺麗事を並べても私には誰一人助けることが出来ない。」
だからリリーナは自分の完全平和主義の無力さを感じて落ち込んでいました。
結果的にノイン達が戦った形ですので、完全平和主義の理想と現実の違いに
大きく悩んでしまっている様子です。
そこでカトルが自分の信じる道を進むように諭してあげていました。
今はリリーナのように完全平和主義を貫く人とカトルやヒイロのように戦う人が
協力し合って平和な世界を築いていくしかないかもしれませんね。

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ヒイロはトレーズ派の基地を守るためにウイングガンダムで援軍に向かいます。
しかし多勢に無勢とあってヒイロでさえも窮地に立たされていました。
もうこの時のヒイロはまた自爆でもして死のうと考えていたように思えますわ(汗)
「死ぬな。諦めてはいけない。君はまだ死んではならない。戦え。
戦って生き延びるのだ。君は・・・君達はまだ死んではならない。」

ただ、その時に幽閉中のトレーズから通信が入ってきたのが意外だったかな。
トレーズはヒイロが新しい世界を築くために必要だと思っているのかもね。
打倒ロームフェラ財団という共通の目標があれば、かつては敵同士だったとしても
協力し合える可能性がありそうですね。
とりあえずヒイロもゼクスも今の自分の機体に物足りなさを感じている雰囲気だから、
そろそろ新しい機体に乗り換える時期に来ているといったところでした。

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