口から出まかせ日記【表】

こんな寒かったっけ冬

ほし氏の花見は四季問わず -16-

 

梅雨明けは本当にしたのか。この問いに答えられる人皆無説が私の中で浮上してます。夕方、地元のニュース番組で天気予報士の人が、「来週あたりからですねぇ、いよいよ梅雨明けかなあって、そういう予感がひしひしといたします」などと勿体ぶって言ってたくせに、その週がやってきたら毎日雨が降っているのですから。


ただまあ、ずっと降ってるわけじゃない。朝は寧ろバチバチに晴れ渡っており、ちょうどこっちが家に帰るころ、夕方5時あたりからイジメかなみたいな勢いで降るわけで、作家のウィリアム・バロウズが、「天気には大いなる意思がある。クソ悪意で満ちている」とどこかで書いていたとおり、梅雨とかそういうことじゃなく、純粋な悪意として天候と向かい合っていかなきゃならない時代なのかなとか思ってます。ということで今回は私が撮影した花の写真を紹介します(前後関係無視)

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一枚目は紫陽花。撮影場所は福島県福島市にある陽林寺。境内には五千株もの紫陽花が植えられ、毎年「紫陽花まつり」が開かれています。このお寺、割と家の近所なんですけど、三十数年生きてきていちども行ったことがない。ということで行ってきたら、ひっきりなしにシャトルバスが出たり入ったりしているガチ観光地でした。境内には出店が立ち並び、なんかみんなすごい勢いで買っていましたが、私は懐に七百八十三円しか持っておらず、ただただ紫陽花をポーッと眺めておりました。

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二枚目は捩花(ねじばな)。その名の通り、花がぐるぐるっとネジを巻いたように咲きます。こんな面白くておしゃれなデザインなのに、そのへんの原っぱでも普通にみられる雑草ってんですから、私たちは贅沢な世界に生きている。雑草扱いされる一方で愛好家もおり、山野草として市場に流通もしているようです。ちなみに我が家の裏手の庭にもいっぱい生えてるので、欲しかったらどうぞ抜いていってください。

 

 

三枚目は節黒仙翁(フシグロセンノウ)。ナデシコ科の多年草で日本の固有種です。広い地域で植生が見受けられるようですが、減少傾向にあり、秋田県や佐賀県などではとうに絶滅してしまったとのこと。撮影場所は「福島市民家園」の敷地内。古民家を非常に良い状態で保存・維持している、私の大好きなお散歩スポットなのですが、こうして日本古来の植物をじっくりと観察できるというところも気に入っています。入園料無料なのが太っ腹すぎ。

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四枚目は桔梗(キキョウ)。フシグロセンノウと同じく「福島市民家園」の施設内で撮影。日本の伝統色に「桔梗色」がありますが、由来はこの花です。ただ、実際にみるともっと鮮やかで瑞々しい色をしている。ちなみに撮影中、なんか妙に細長いカナブンみたいな虫に襲われまして、別に刺されはしなかったのですが、夏場の撮影中は常に攻撃性の高い虫との戦いでもありますね。虫と和解せよ。

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今回はこれで最後にしときましょう。百日紅(サルスベリ)の花です。たぶん去年も同じ時期に同じ場所で、同じサルスベリを撮っていたはず。ちなみに百日紅(ヒャクジツコウ)という読み方もまた正しく、由来は百日にわたり花が咲き続ける様子からとのこと。中国の長安では宮廷の敷地内に植えられていたそうですから、そういう背景を想像しながら眺めると風雅な気分です。誰か私に宮廷をポイっとよこせ。



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