母の介護度
今年の4月で、母に故郷を離れこちらに来て貰って丸三年になります。
数年前に心臓の手術をし、その後も糖尿病を悪くしたり腸の手術で人工肛門になったり、腎臓の方も悪く検査値を見て桁が違うんじゃないか?と思えるほど驚いたり・・・
こちらへ来る日も、足が腫れ上がっていて大丈夫かと思っていたら、まもなく入院。
でもそのとき出されたお薬のお陰か、ホームでの規則正しい食事のお陰か、いろいろありつつも無事に日々を過ごせています。
介護度が5になる
つい最近、介護度が5になりました。椅子に座って、短時間でも編み物ができる母が、まさか5になるとは思いませんでした。ホームの看護師さんにお聞きしたら、寝起きの介助はもちろん食事も手が上がらなくて介助が必要になったとのこと。
こちらに来る日は手押し車で歩けていたのですが、そのうちに歩行が難しくなり、尿漏れのためにオムツになり、その後は車いす生活で、面会ができないので細かい変化は目に見えないのですが、思う以上にお世話になっているのだなと思いました。
少しはぼけたほうが楽
オムツになったばかりの母が、電話でよく言っていた言葉です。母は今でも新聞を読みますし、認知症はないと思います。オムツになった頃、こんなの付けとったら歩きにくいし(まだ手押し車でした)、おしっこを我慢しなくなるからパンツの方がいいのにと話していました。母の気持ちもわかります。が、たびたび漏れて着替えさすホームの事情もわかります。
そのうちオムツ交換のことを笑い話にしするようになり、今はそのことを話すことはありません。
家で看るべき?
義両親が生存中は母は引き取れないと思っていましたが、2年前に義両親が亡くなり少し落ち着いてからは、ホームに任せっぱなしでいいのだろうかという自責の念みたいなものが出てきました。でもやはり寝たきりで人工肛門の母を引き取る勇気はありませんでした。
家に帰れば、必ず食べ物のわがままが出るから、ただでさえぎりぎりの数値なのに、ホームにいてもあれこれ持ってきて欲しいと言うから喧嘩が絶えなくなるし、家族も大変になる。今の距離感が良いと自分に言い訳をしています。
昨日の電話
母からはよく電話がかかってきますが、昨日は新聞を止めようと思うとのことでした。かわりにステラを取りたいと言うので、好きにしたらいいよと言えば、取りあえず伝えておこうと思ったとのこと。理由を聞いたら、隣のテーブルの人が邪魔で読みにくいとのこと。新聞を読まなくても編み物の方が面白いからなぁと言います。
最近までも、ひ孫の帽子を編んでいて、私が昨日送ったところでした。
編み物を楽しめているようなら良かったと思いました。
母とはこういう日常の何でもない会話が安心できます。今この状況でできることを、してあげたいと思っています。 良かったらポチッとお願いいたします。