荒涼とした風景が広がっていた。ecjapan.jp に対するアクセスは、サブドメインまで含めてすべて上掲の画面が表示される。つまり、かつてのジェフ・ルート氏のブログ( jeff.ecjapan.jp 、在りし日の姿はこちら)などもこういった状況となっている。一方、www.ecjapan.co.jp についてはドメインは生きているようだが、サーバーが見つからないという状態だ。
事業を譲渡することの意味
本来であればこういったインターネット上の資産まで含めて譲渡を受け、継承するものだと思うが、それを許さない何らかの事情があったのだろうか。
一方、事業を継承したとされる某社。そのSEM に関する講演を、都内某所で聞く機会があったのだが、検索技術の発展についていくつかの観点から解説する中で、Grokker やMooter を例に「クラシファイド検索」と連呼していた。分類やグループ化という意味合いのことを言いたいのであれば「クラスタリング検索」ではないだろうか。Grokker でクラシファイド(三行広告)検索を行う人も絶無ではないだろうが。またクラスタリングに言及するのであればVivisimo/Clusty やAsk.com (少し違うが……)などにも触れてほしかったところ。時間配分を間違えてモバイル検索に関するパートが丸ごと省略されてしまうなど、講演の出来としてもイマイチで、さびしい気持ちになった。
今回の件は、ノウハウやマインドがそう簡単に譲渡できるものではないこと、そこを見越して入念に協議を行わない限り、こういったビジネスの継続的な成功はありえないことを意味するのではないかと思われる。
ちなみにECジャパンを離脱した主要メンバーは現在、アユダンテ株式会社で活躍中とのこと。これは皮肉ナシにいうが、日本のSEO のレベル維持・向上のためにぜひがんばってほしい。
*参考(ECジャパンの「企業紹介」):
コミュニティの運営管理やITコンサルタント事業を主としていたEC総合研究所と、コンテンツ管理ソフト開発、ホームページ構築やプロデュースを事業の主軸としていたイージャパン株式会社が2003年7月に合併。新たに設立したのがECジャパン株式会社である。2006年6月には会社分割を実施して、コンサルティングサービス業務を行うECJコンサルティング株式会社、インテグレーション&ソリューション業務を行うECJソリューションズ株式と、これらグループ全体を統括するECジャパンである。 ECジャパングループが手がける事業は、商品ページを効率的に表示させてアクセス数と売上げを向上させる「SEOサービス」をはじめ、ECサイトの開発や販売分析、ユーザービリティーの向上などを図るサービスが充実している。……(後略)(CNET Venture View 、Yahoo! のキャッシュより)
#本エントリーには一部、自爆ネタが含まれるが、
#分かった方は一人でうなずいて、胸にしまってほしい。
#近々、本ブログにてネットクラゲ掃討キャンペーンを開始予定。
2 件のコメント:
kuroyagiさん、こんにちは。アユダンテ株式会社の安川と申します。最近になってkuroyagiさんのブログを拝見し、興味深く読ませていただいております。
この記事ではご紹介いただきありがとうございます。取り急ぎ御礼まで。
>安川様
コメントありがとうございます。ご覧いただけたとは光栄です。何か補足することなどあればお知らせください。
本エントリーに「EC ジャパン」で検索して来訪される方が毎日一定数あります。当時確立されていたブランドの強さのようなものを、あらためて実感しています。
アユダンテでの近況などもよろしければお知らせください。ひきつづきよろしくお願いいたします。
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