2007/05/24

Croogle? Crooverture?

Google のトップページから「広告掲載」のリンクをクリックすると表示される、広告ソリューションの案内ページ(http://www.google.co.jp/intl/ja/ads/)。アドワーズ広告に出稿する広告主と、アドセンスプログラムに参加するウェブサイト運営者、それぞれが迷わないように上手くナビゲートしている。



かたや、6月からモバイル向け連動型広告枠をオークション販売すると発表した某企業のページ(http://ad.crooz.jp/)。



いちおう上場している企業のはずだが、大丈夫なのだろうか。あとビジネスモデルも。

*Internet Archive によれば、少なくとも昨年の今頃は、自前でデザインしたページを表示していたようだ。

関連する(かもしれない)エントリー:


【2007/07/10 追記】
どうもそういう社風のようで。参考となるエントリー:清水氏のいうことも分かるが、どこまでを「健全なパクリ」とするか、ぼちぼち境界線上に載っている事例のような気がしないでもない。

*経由:上原さんのエントリー。「この方」といいながら特定エントリーへリンクするあたり、芸がこまかい。

2007/05/05

米Yahoo! 創設者、Earth day にスモウをとる

米Yahoo! の公式ブログ「Yodel Anecdotal」に、新緑の季節にふさわしくさわやかな(?)スモウ(相撲)の記事が。

カリフォルニア州Sunnyvale の米Yahoo! 本社では、4月22日のEarth Day に先立つ一週間、社内におけるエネルギーの無駄遣いを20%削減。ごほうびとして共同創設者のJerry Yang (ジェリー・ヤン)とDavid Filo (デビッド・ファイロ)によるスモウの試合が開催される運びとなったそうだ。



ツタをまとわせた肉襦袢を着込んでスモウに興じる二人と、それを取り囲んで声援を送るYahoo! 社員。Jerry とDavid のどちらが勝ったのか、は追って公開されたビデオで確認していただきたい。

……しかし、なぜスモウ? 実はYahoo! とスモウ(相撲)の関わりは同社のディレクトリ検索サービス開始時にまでさかのぼる。Jerry とDavid の二人は大の相撲ファンで、1994年のサービス誕生時、データベースはJerry のワークステーション「Akebono(曙)」に、検索ソフトウェアはDavid のコンピューター「Konishiki(小錦)」にそれぞれ格納されて運用されたのだという(参照:「The History of Yahoo! - How It All Started...」)

またサービス開始当初、URL は二人が所属していたスタンフォード大学のサブドメイン「akebono.stanford.edu」として運用された。このURL には現在でもアクセスが可能で、曙の手形を背景画像に「ここはかつて、あのYahoo! のhome だったんだよ」というメッセージが表示される。スタンフォード大学、粋だねえ。
(経由:Satomi-sanのエントリー)。

2007/05/01

「LPO 」提供企業のLPO

LPO(Landing Page Optimization)という言葉もそろそろ定着し、一時の熱狂も落ち着いてきている感がある。一般に注目されるきっかけとなったのは2005年の某社のコラム(このへんとかこのへん)だろうと思うが、クリック後のユーザー体験に焦点を当てたLPO の考え方は、Web サイト運営やページ制作の領域に棲息する人たちにSEM 近接領域への参入機会を与え、ひところは猫も杓子もLPO 、といった活況を呈していた。

#某ビジネス出版社系コンサル会社が嬉々としてLPO に関するコラムを発表していたさまは今でも忘れられない……(w

すみません、これはPLO(パレスチナ解放機構)です

では、2007年も中盤に入り、日本のLPO はどのくらい進化したのだろうか。Yahoo! JAPAN なりGoogle といったメジャーな検索エンジンで「LPO 」と検索し、どの程度「LPO 」に関連する情報が適切に得られるかを確認してみた。個別の企業をあげつらうのが目的ではないので、固有の企業名やスクリーンショット等は載せない方向で。

当たり前のことだが、通常の検索結果(オーガニックと呼ばれる部分)ではそれなりにページ内容がLPO に関連していない限り上位には表示されず、突拍子もないページが出ているケースは見られなかった。問題は検索連動型広告の出稿企業だ。ざっと見た限りで、以下のような問題点が見受けられた。
  • LPO サービスの紹介ページではなく、その企業が提供するインターネット広告サービス全体の紹介ページにランディングする。細かくいうと、
    • LPO に関するページがそもそも用意されていない
    • ページはあるのだが、その1階層上の目次ページに着地する
    の2パターンが見受けられた。
  • 書いてある内容はLPO そのものなのだが、LPO という単語がページ内に記載されていない。
  • ナビゲーションからメインビジュアルまで米国のものをそのまま使っているため、Above The Fold(スクロールせずに目に入る範囲)の8割以上が英語で、ユーザーが混乱しかねないページ構成となっている。
  • 「File Not Found 」が表示される。

最後のケースは論外だが、着地(ランディング)の体験だけ取り上げても、上記のように適切でないものがかなりの割合で含まれているようだ。ここから、最後のコンバージョンにいたるまでの動線を仔細に検討すると、合格点に達するものはあまり残らない可能性が高い。

またそもそも「LPO 」で検索しているのに広告文言(タイトル・説明文)にそのキーワードが含まれていない、というLPO 以前のケースも見受けられた。「紺屋の白袴」というと聞こえはいいが、実際のところ残念ながら、日本のSEM はまだまだ玉石混交といった状況なのかもしれない。