実録火山防災『有珠山 火の山とともに』
日頃から、北海道有珠山周辺での火山教育と研究に取り組み、2000年有珠山噴火では、予知成功、住民全員避難、犠牲者なしの偉業を成し遂げて、世界の火山学者から賞賛された、岡ちゃん先生の集大成。
その後、有珠山が「世界地質遺産登録」される際にも尽力くださいました。
1977年有珠山噴火で、世界の火山観測に新時代が訪れた。山を観測網で取り囲み、テレメータとコンピューターを駆使して震源を割り出し、光波測量で刻々の地盤変動を検知できる時代に入ったのだ。
2000年噴火では、気象庁本庁の強引な妨害にすっかり悩まされました。そしてそれは、この後に続く気象庁本庁の一部による悪しき官僚主義とのギクシャクとしたやりとりの始まりでもありました。
話し合いを通して私なりにわかったことは、リスクの高い意見はなるべく使いたくないという気象庁の姿勢でした。気象庁は火山の専門家集団ではなく、あくまでも官僚機構にとどまるのだと、私なりに理解しました。
岡田弘:有珠山 火の山とともに、北海道新聞社、2008から。
— 林 衛 (@SciCom_hayashi) 2016年5月11日
気象庁でおこってしまっている官僚主義的悪弊についての岡田先生の体験的考察の記述。 pic.twitter.com/1okaE9k9hn
鹿児島の桜島には大正三年(1914)の噴火で灰に埋まってしまった鳥居があります。
上部約50cm程度だけが地表に顔を出している噴火遺構で、天然記念物に指定されており、観光バスが停まる名所です。
のちに、地元の三松三朗さんによって「火山性ウイルス説」が提唱された。火山活動の何らかの秘密に触れると、一定の潜伏期間を経たのちに発症し、その人は「火山マニア」になってしまうのだ。
(火山オタクの話ね)
2000年噴火で発生した熱泥流は、世界的にきわめて珍しい現象でした。火砕流などで氷雪を溶かしたものでも、火口湖が加熱されて流れ出したものでもなく、火口から直接噴出した高温の土砂流でした。
熱泥流は今年の霧島の噴火で硫黄山から出た。その前は箱根の噴火時。地下水が豊富な火山で熱水活動が活発化すれば、規模はともかく割と起こる。(というか天然に湧き出る温泉ってそれのミニチュアだし…) https://t.co/18bLSR1PES
— ⚒F. IKGM🌋 (@geoign) 2018年11月17日
【注目プレスリリース】有珠山,1663 年以降の 9 回にわたる噴火の詳細を解明 ~火山防災・減災対策への貢献に期待~ / 北海道大学 https://t.co/1LwqcngcnE
— 日本の研究.comニュース (@rjp_news) 2019年3月18日
岡田弘:有珠山 火の山とともに、北海道新聞社、2008から。
— 林 衛 (@SciCom_hayashi) 2016年5月11日
気象庁でおこってしまっている官僚主義的悪弊についての岡田先生の体験的考察の記述。 pic.twitter.com/1okaE9k9hn
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『有珠山 火の山とともに』
岡田弘
北海道新聞社
巨大な責務を背負って、現場の体当たりを重ねて語りの技術を磨いてきた、思いの丈のこの逸品。
気象庁の悪しき官僚主義告発含む!
北海道の有珠山。ちょうど21年前の今日に噴火したのか。毎年洞爺湖に修学旅行に行くのが札幌の小学校あるあるだったけど、自分らの代が行った年度末に噴火して1個下の代から行けなくなったのを覚えてる。岡田教授も毎日のようにテレビ出てたな。 https://t.co/k5g1otunDv
— もっこりぶろっこりー (@mokkoribroccori) 2021年3月30日
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