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科学な本のご紹介: 実録火山防災『有珠山 火の山とともに』

科学に佇む書斎



火山Apple  
日頃から、北海道有珠山周辺での火山教育と研究に取り組み、2000年有珠山噴火では、予知成功、住民全員避難、犠牲者なしの偉業を成し遂げて、世界の火山学者から賞賛された、岡ちゃん先生の集大成。

その後、有珠山が「世界地質遺産登録」される際にも尽力くださいました。

科学の本1977年有珠山噴火で、世界の火山観測に新時代が訪れた。山を観測網で取り囲み、テレメータとコンピューターを駆使して震源を割り出し、光波測量で刻々の地盤変動を検知できる時代に入ったのだ。

科学の本2000年噴火では、気象庁本庁の強引な妨害にすっかり悩まされました。そしてそれは、この後に続く気象庁本庁の一部による悪しき官僚主義とのギクシャクとしたやりとりの始まりでもありました。

科学の本話し合いを通して私なりにわかったことは、リスクの高い意見はなるべく使いたくないという気象庁の姿勢でした。気象庁は火山の専門家集団ではなく、あくまでも官僚機構にとどまるのだと、私なりに理解しました。


科学の本鹿児島の桜島には大正三年(1914)の噴火で灰に埋まってしまった鳥居があります。
 上部約50cm程度だけが地表に顔を出している噴火遺構で、天然記念物に指定されており、観光バスが停まる名所です。

科学の本のちに、地元の三松三朗さんによって「火山性ウイルス説」が提唱された。火山活動の何らかの秘密に触れると、一定の潜伏期間を経たのちに発症し、その人は「火山マニア」になってしまうのだ。
(火山オタクの話ね)

科学の本2000年噴火で発生した熱泥流は、世界的にきわめて珍しい現象でした。火砕流などで氷雪を溶かしたものでも、火口湖が加熱されて流れ出したものでもなく、火口から直接噴出した高温の土砂流でした。




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有珠山 火の山とともに


『有珠山 火の山とともに』
 岡田弘
 北海道新聞社


言葉ひとつ選び間違えれば、顔見知りの老爺が、地元のあの子が、協力してくれたあの一家が、自分のせいで命を失うかもしれない!

巨大な責務を背負って、現場の体当たりを重ねて語りの技術を磨いてきた、思いの丈のこの逸品。
気象庁の悪しき官僚主義告発含む!



→『ミニ特集:地震・火山災害研究の本 その2』
→『ミニ特集:地震・火山災害研究の本 その1』
→『ミニ特集:火山災害研究の本 その2』
→『ミニ特集:火山災害研究の本 その1』
→『ミニ特集:キブ湖ガス爆発の大規模死者リスク』
→『ミニ特集:北海道のジオパーク』
→『ミニ特集:2000年有珠山噴火を記録した!』
→『ミニ特集:北海道の地学や鉱物の本』
 



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 No.2008,1224
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